もんく [とある南端港街の住人になった人]

不良品のフォーク

会社の食堂でお昼ご飯を食べるときにスプーンとフォークを1本づつ自分で取る。ある時フォークの先をよく見てみると何だか形が変になっていた。フォークはプレス機で圧力をかけて整形するがだいたいそれは1度でできる。その時取ったフォークは多分プレス機の型に張り付いてしまって2度整形されたらしく1度目の整形の痕と2度目の整形の痕が少しずれて2重になっている。

それは単なる不良品と言えばそれまでなのだけれども、その不良品がそのまま遠くの工場から運ばれて来て売られ、ここできっと何年も捨てられずに使われている。工場でプレス機を動かしてこれを作った人は気づかない可能性がある。それを運んだ人はどうだろう。そして検査した人は、梱包した人は、お店に並べた人は、そして買った人はどうなんだろう。この中の何人がこれに気付いたかわからないが、このフォークを見た人は幾人もいたはずで、少なくともここで使われている間にはたくさんの人が見ているけれども擦れられる事無く使われ続けている。

こう言うちょっとした事でも日本にいたら万が一にも有り得ない事で、不思議としか言いようが無い。

日本ではちょっと高めの蕎麦屋か何かに行くと木の枝をそのまま箸にしましたと言うようなのが出てきて、それは逆の意味での演出になっている。多分マレーシアの人から見るとそれも不思議かも知れない。




そう言えば、東南アジア式だと食べる時に右手にスプーン、左手にフォークだ。もう自分ではそれが普通になってしまっているので何とも思わずに使ってしまっている。先日それを見たマレーシアの人がびっくりしていたけれど、逆にどうして不思議がるのか理由を聞くまでわからなかった位だ。単純に便利でやめられないだけだけれど。



6月の日曜日、スバンジャヤのスバン・パレード(駅の近く)でチャリティ・ドリアン・フェスティバルがある。名前だけでも惹かれるものがある。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「まさか、マレーシア!」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事