昨日はお江戸へ行きました。10年どころではない、たぶん20年ほどお会いできていなかった方に会いにです。ほんの2時間ほどでしたが楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
以下は今日撮った写真です。別に観光ガイドをしたいわけではありません。別の事です。
このおじさん(小さく写っています)は、定年まで公的な仕事をした後、農家の手伝いをしていました。その場所は生まれ育った土地ではありません。故郷には帰らなかったそうです。その後、農家さんから土地を借り受けて自分で野菜作りを始めました。ご自分でいろいろ考えて、この地域ではあまり作付けされていない作物を植えるなど工夫しています。そしてそれを自分自身で蒸したり味噌漬に加工してこの駐車場を借りて売っています。(この味噌漬は美味しい)
これは月に一度だけのマーケットですが年齢の高い方と若い方と混じって出店しています。今日はそのうち若い方とお話ししましたが、その方は絵本作家をされているそうで、各所で展示会もして、その傍ら古書を売っています。
世の中にはこうしてあまり目立たないですが、自分なりの活動を設定して実際にやっている方がいます。見ている方は無責任に面白がったりしていれば良いのですが、実際にこうした事を始めるとしたら勇気が要ります。例えば古本を売るとして、それにかかる投資コストは高くなく、お小遣い程度で済みます。もし全く売れずに損しても損失はごく僅かです。
その程度ならやってみても良いな、と思いますか? 思った人は10人に1人、実際に始める人はその中の100人に1人だそうです。(済みません、凍結情報が無いので数字に自信無しです) というわけで、放っておくとほとんどの人は何もやらないのです。
何を言っているかと言うと、前にも書きましたが「私の母」です。犬と父が数年前に亡くなり、足腰が少し弱くなり、町が町営住宅を整備してしまって知り合いがいなくなり、ハイキング仲間も高齢となってお互いに家に籠りがちになったのです。この状況が突然目の前に表れた時、母に残されたものは残りの人生の時間とテレビだけです。
母は素直です。残りの人生をちゃんとテレビの前で過ごしています。デイケアにも行きたくありません。散歩にも出たくありません。ワイドショーがゴシップをがなり立てていたり、それまで全く興味のなかったサッカーの試合にも反応しています。朝起きてから深夜まで。高齢者が飲めば元気になるドリンク剤を電話で注文しています。
だからと言って、屋台をやるべきというのではありません。何でも良いと思います、それが自分自身の「アウトプット」であれば。
昔から勉強しろと子供には言います。その意味は本を読むとか、覚えるとか、要するに「インプット」です。ですから、大人になっても何か自分からするとなると必ずインプット・モードに入ります。逆にアウトプットには向かいません。偏っているのです。つまり、アウトプットを習慣にするハードルはインプットの習慣よりハードルが高いように感じてしまうのです。結局、環境の中である条件が揃うとテレビを観る、何かの話題に反応するだけになり、つまりは自分自身から何かする方向へは行きません。
まあ、テレビを1日観たまま死にたいならそれでも構いませんが。私はお勧めしません。
アウトプットで手軽なのは何かちょっとでも書く事です。できれば他人に見てもらって。以前はこれのようなブログが第一候補でしたが、今一番手軽なのはnoteです。
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