もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「MUNICH」(ミュンヘン) -世界は変わるか?

この映画を見て思うのはこの映画自体についてではない。
この映画が世界に公開された後「世界は変わるのか」と言う事だ。

やられたらやり返す。その代償は大きなキッチンと豊かな暮らしじゃなくて、愛する家族の血。そんな事容易に想像できる事だと思うけれど、何故か実際にその場面に出くわしてみないとリアルに感じない。それが人間と言うものの持つ(あ意味、便利な)性質だろう。


幸いにも日本人は血で代償を支払う場面に出遭う事が、現在のところそんなに多くは無さそうである。故にこの映画を作ったアメリカ人よりももっとずっとリアル感が無いだろう。そんな中で身内の「血」がリアルに想像できるだろうか。そして、果して我々に世界は変わると感じられるだろうか、それとも感じられないだろうか。


(結果:どれ位リアルに感じられるか見てみよう。)




追加
こういった争いを正しくないとする中では「なぜこうなったのか、その原因を探ろう。そこから解決策を考えよう。」とする意見は必ず出るものだ。多分、この映画を見てそう思う人もやはりいるはず。

だが、スピルバーグのアプローチはそうではなかった。
もっとシンプルに「もう止めようよ」だ。
「今までだってそれはずっとやって来た。でもダメだったじゃないか。未だに血は流れているじゃないか。誰が正しいとか間違っているとかは問題じゃない。誰が加害者で誰が被害者かも問題じゃない。だから、もう止めようよ。」

コメント一覧

Isa
TBありがとうございます
http://blog.goo.ne.jp/sintora0502
ミュンヘンは久しぶりに中身のある映画を見た気がします。 色々と問題になっているそうですが、そこまでしてもスピルバーグは作りたかったのだと思います。

シンドラーのリストもそうでしたし。
熊本在住の29歳。
TB感謝です。

ミュンヘンについてですがイスラエル側、アメリカ保守派から多くの非難が挙がっているようです。疑問を呈した映画にさえこれほどの非難があることに問題の根の深さを感じます。
さつき
TBありがとう
TBありがとうございます

私も拙い文章ですがTBさせて頂きました。

社会派と言われる映画を続いて観ました。

「ミュンヘン」「クラッシュ」「ブロークバック・マウンテン」「ホテル・ルワンダ」

それぞれに多くの皆さんが多様な感想を

抱いているようです。もし議論をする機会が

あったら白熱するのではないかと、これらの

映画の意味を見たような気がします。
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