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もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「マトリックス レボリューションズ」 20年遅れのネタ切れ

久しぶりに映画を観た。と言っても20年も前に公開されたものを100円のDVDで観たのだが。

マトリックスを最初に観た時にはかなり面白いものだと感じた。けれどこの3作目のレボリューションズに関しては「作り直せ」と言いたい。というのは、この3作目は前2作で種明かしした流れで作ったもので、はっきり言ってただの戦いのシーンのための映像でしかないからだ。

観ている方は舞台の背景と仕組みを既に知ってしまっているし、それが大前提で作られた作品になっている。だからスミスが既に手を付けられないほどの力を持っている事は知っている。もちろん登場人物もそれを知っているという前提になっている。だから実際にスミスがどんな害悪を世界にもたらしているのかがほとんど描かれていない。機械から見ても手が付けられないのは前提としてわかるが、どう困っているのかは映像の中ではわからない。わからない脅威について話し合うためにネオが会いに行く。そして大した話も無しに交渉がまとまってしまう。(そんなのつまらなくないか?)

戦いのシーンは、実際、もう見飽きたと感じる。戦いはオールドファッションなカンフー風であるのはまあ許すとしても、空間を3次元的に使うとするならばカンフー風アクションのフィジカルな(筋肉質な)方法とのチグハグさが目立つ。仮想空間に偏らせるならば上下感覚は敢えて消すような、見ていて酔ってしまうほどの画面にすべきじゃないのだろうか?

それから、スミスが亡びる時のカメラがいきなり鳥瞰になってしまうのは、亡びる経緯を説明するには良いが、それは説明にしかならない。つまらない描き方だ。その目はいったい誰で、どこにいるのだ?
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