自分検索は玉手箱

キャサリンさんがorang-uの実名でインターネットを検索した。

20年も前の実用新案出願情報が3つ出てきた。懐かしい。確かに自分の手で描いた絵が使われていて、そこに誰かの手書文字が乗せられている。その下にはずらずらと文字がたくさん、はっきり言って読む気がしないほどの量、タイピングされていた。

内容など別にたいした事もないと思うものだけれど、とりあえずこのキャッシュがどこかに残っていれば将来こんな人も生きていたのかと言うことにはなるかもしれない。役にたたない情報として捨てられるかもしれないが。

20年前と言えば、まだ自分のコンピュータ機器など持っていなくて、たしかパーソナル・ワープロがやっと手に入るようになった頃だった。富士通のOASYS・Lightを買って使っていた。仕事場のワープロOASYSはまだまだ巨大なマシンで、おじさん達はそれを使えなかったからオフィスには清書係のような女性事務員がどこにもいた。それじゃ、OA化する意味ないだろう、と当時思ったものだったっけ。パソコンはNECのPC9800シリーズと互換のエプソンが出ていたけれどそれは高くて買えなかった。もちろんインターネットなど夢にも考えられない時代だ。

けれど会社には大型か中型かのコンピュータが導入されていた。今だったら数秒で済みそうな計算処理を1日とか2日かけてやった覚えがある。前の日に仕掛けていくと次の日に終了している。間違ったやり方をしてしまうと夜中に途中で止まっていてまたやり直しなんてこともあったし、休日出勤して音楽を聴きながら、そして別の仕事をしながらコンピュータの面倒を見ていたようなこともあった。今から考えると原始時代のようなことをやっていた。

携帯電話が初めて出てきたのもそのころだったかと思う。日本人のメンタリティには合わないので普及はしないだろうと言う意見が大半だったけれど、自分は絶対普及すると言い張ったら後にその通りになっていた。

と、まあ年寄りらしく昔話をしてしまった。まるで玉手箱を開けたようにいくつかの事を思い出してしまった。


ところでみなさんは自分の名前で検索したら何か出てきましたか?