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もんく [とある南端港街の住人になった人]

日々少しずつ

夜になるとお囃子の練習の音が聞こえてくる。こんな街に自分が住むことになるとは思ってもいなかった。観光旅行で泊まっているホテルがBGMで流しているような感じだが、本物のお囃子に間違いない。

あのお囃子、練習しているが、あのままで何が不足なのだろうか。何が足りなくてまだ練習しているのだろうか。練習して昨日と今日でどこか変わったのだろうか。そうはいっても、何かあるのだろうとは想像できるが聞いているこちらにはわからない。彼らはずっとやっているからほんの些細な違いにも敏感で、ちょっとしたミスや音色の違いがわかるのだろう。それがわかれば修正できる可能性があるだろう。遠くで気楽に聞いてるこちらにはわからない。もしかすると練習はそのためにやっているのだろうか?

人生の目標というと何か壮大な理想を掲げるようなことと思いがちだけれども、本当はそんなことよりも、もっとちょっとしたことではないかと思う。例えば昨日より少し快適であったり心地よかったりというような。日々少しづつ安心を得られるようにするといったそんなことではないだろうか?

おやすみ。
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