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もんく [とある南端港街の住人になった人]

枯葉よ

今日は面白いことがあった。

木曜日と金曜日に家に火災保険で修理するのに大工さんが入るので、隣にある駐車場を一時的に貸してもらおうと不動産屋さんに電話した。前回借りた時には無料で貸してくれたが、今回は1日500円、2日間で1000円と言われた。

それを聞いていたキャサリンさんが代わって電話に出た。キャサリンさんはその駐車場の奥側に市の擁壁上から落ち葉が降ってきて擁壁下のU字溝にたまる、そしてU字溝の一部が壊れていて水が溜まると話し出した。それからその件を市に言ったところU字溝自体は県のもので、困っているのであれば所有者が県に言う必要があるが市もキャサリンさんも当事者でないし駐車場は所有者が不動産屋さんに任せていてどうにもならないと言われた事も言った。

それでどうなったかというと、不動産屋さん「それが今回の件とお宅にどう関係あるのか?」と疑問を呈した。あまりに話が長くてスタックしたので再び電話を代わって言った。「つまり、不動産屋さんが管理しているその駐車場の溝に枯葉が溜まり、U字溝の破損で水が溜まる事で蚊が大発生して困っているから駐車場の向こう側に住む方と交代で掃除をしているが、駐車場を借りる料金を安くしてくれないかと言いたい」と手取り早く説明した。不動産屋さんはこう返した「そういう事なら他の駐車場を借りてはどうか」

そうだろうとは思ったが、やはりそうだったので「そうします。お時間をいただいて・・・」と簡単に電話を切った。終了。


多くの人は言葉を発する時にその目的を意識せずにそれをする事が多い。だから単に「言いたい」衝動が優先してしまう。それに対して言われる相手にとっては言う方がどんな衝動から何を言おうがどんなに熱心に言おうが問題ではない。だから言えば言うほどうるさいと感じたり、場合によっては自分が批判されているとすら感じる。そうなるとそれはもう道で出会した犬どうしの喧嘩と同じになってしまう。そして目的への達成は絶望的だ。

だから話す時にどんな結果を得たいかを考えなくてはならない。それが方法論だ。言うべきと思った事を全部言ってもほとんどの場合無駄で、そこには内容はあっても方法が無いのだ。残念ながらそういう事は世の中によくある。上司に圧力をかけられて売りたい一心のセールスマン、誰かに取り入りたい人、皆そうだ。


ところで、キャサリンさんの枯葉についてだが、なぜ駐車場奥の枯葉を掃除しているかというと、もちろん蚊の発生の事もあるが、掃除されない枯葉のが家の方に風で転がって来るからだ。ただ、来る枯葉は駐車場に落ちる枯葉の1%ほどで、そのために99%の枯葉を駐車場にある間に事前に処理したいらしい。ただ、我々がここに引越して来る前は一部の人が道路や駐車場の一部分を掃除していた位のもので、それで通路が落ち葉でいっぱいになってしまう事も無かったようだからあまり大きな問題ではないのかも知れない。家の駐車スペースに来た分だけどうにかすれば良いようにも思われるし、道が枯葉で満たされてダメな気もしないが。
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