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もんく [とある南端港街の住人になった人]

マレーシア的に気が利かない

中華正月の休日中に工場の外国人労働者の1人がスリにやられて財布を持っていかれたと言っていた。

休暇明けの水曜日にスリにやられてその中の身分証明書のコピーが無くなったと聞いた。マレーシアではそれが合法かどうかわからないけれど雇い主がパスポートを保管していたりする。彼の場合も働いているこの会社に直接雇用されているのじゃなくてエージェントに雇用されているからコピーが無くなると自分でコンビニへ行ってコピーを作ることができないのだ。

その時に盗まれた物の事は詳しく言っていなかったのだけれど、今日になってATMカードなども盗まれた財布に入っていたと知った。本人に確認すると銀行に自分では連絡していないと言うから、会社の総務からエージェントに電話させて口座を止めたかを確認させた。今のATMカードは便利にもデビットカードの役目もするし、なぜかサインしなくても使えてしまうほど、クソ便利なのだ。

もう盗まれてから数日経っているのでもしかしたらガソリン位入れられてしまったかもしれない。こればかりは祈るしかない。


それにしても、全くバカな事に工場の総務、電話で確認させようとしたら「もうエージェントには連絡した」の一点張り。いつも言うけれど、これがマレーシアの仕事の仕方なのだ。連絡した、言った、そこまでが自分の仕事だと思っている。後の事は連絡された人の仕事。連絡した人が忘れてしまったとか忙しくて手が回らないとか、いろいろな事情で仕事を完成させれなかったとしても自分のせいじゃないと思っている。

穴の開いた紙袋みたいなものだ。入れるのは自分の仕事で、底が抜けて落ちてしまったら袋のせい。酷い時には穴が開いているのを知っていても物を入れ続ける。これがマレーシア的なのだ。だからいつまで経っても仕事が改良しない。改善しなければいけない事が全然改善しない。


外国から来ている労働者、1日12時間、週に6日間、契約終了まで3年とか5年とか。1日に寝る時間、食べる時間と働く時間を除いた自分自身で使える時間なんてごくわずか。有給休暇はあるにしても車があるわけではないし、家族や友人がいるわけでもない。同じ国から同時に来た人はいるにしてもマレーシアで初めて会った人たちだから友人と言うのではない、ただ一緒の部屋に寝泊りさせられている仲間だ。だからほとんど会社に依存して生きているようなもの。

だとすればもう少し面倒見てやっても良さそうなものじゃないか。だいたいにおいて、彼らが出来の悪い事務員の給料稼いでいるのだから。
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