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もんく [とある南端港街の住人になった人]

伝わらないものは永久に伝わらない

「人が死んだ」とか「人が殺された」とかそんな言葉が書かれているニュース記事が多くなってきた。さっきXでこの人たちが殺されたと写真が流れてきた。それが本当に殺された人たちだったのかどうかは確かめられないけれど、誰かが死んだのは間違いないだろう。

人間は言葉でそうした情報をやりとりしているから遠くまで簡単に伝えられるし知ることもできるけれども、代わりにリアリティには乏しい。死んだ、殺されたという情報を処理するその脳みその別のどこかでお金のことや損得計算をしていてそちらの方が優先になってしまう。

世の中こんなにいろいろ変わって技術が発達しても、人が多くの知識にアクセスできるようになっても伝わらないものはいつまで経っても伝わらないし、受け取ろうともしない。そりゃそうだ、毎日同じ家の中のいて手に触れることのできる場所にいる相手だって同じようなことがあるのだから。
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