つぶあんに話しかけると、こちらを見てにゃおにゃおと応答する。にゃおにゃお言ったので何か答えたかったのだなとまた話しかけるとにゃにゃあにゃあと言う。そうかそうかとまた話すとうにゃにゃうにゃと言う。会話が永遠に続きそうだ。
実際には会話はできていないが、何か声を使ってコミュニケートするのを楽しんでいるのかも知れないな。猫は割合適応力があるようで一度気に入った事はずっと続けている。
きなこの方も夜中に自分が寝ている横を通る時に手でポンポンと顔や脇腹を触って呼ぶようになった。ご飯が欲しいばかりではなくてちょっと挨拶とか遊ぼうとかいくつかパターンがある。
パターンと言えば猫ばかりか人間も負けていない。人間もどう言うわけかずっと同じでいたい、同じ事をしていたい、同じ環境にいたいと思う。そして変化があってもそれをわざわざ無視して何も変わってないよ、と言いたがる。面白いな。
でも、そんな気持ちはわからないではない。同じ時刻に通勤したいし、同じ時刻にご飯を食べたい。別にそうしなきゃいけない理由は無いけれど。でもね、一生続けられる何かを人は探すし、それができたら幸福だとも考える。
そんなものだよな。