物語を映画にする場合、それが社会の問題であっても政治の問題であってもそれを個人のレベルにまで落とし込まなければ面白みは引き出されない。それは社会とか政府などの枠組みはそれ自体としては感情を持たない、逆に見ている方は個人であるからそうした枠組みに感情移入したり共感したりはなかなかできるものではない。手っ取り早いのはその枠組みの代表者を選び出して代弁させる事だろう。
その代弁者が1人や2人と絞り込まれているならば後は映像化のテクニックの問題になってくるからそれは(映画の作り手としての)専門家には楽なのかと思う。ただ、本当にそれが代表されるべき意見であるのかと言うのは別に問題になるわけで、見ている方はそのアクションなり主人公の人柄なりがOKであればあるほどそちらの方もOKになるだろうけれども、この映画でそれが成功しているかどうかは微妙だ。
今時、そこまで見る方はおバカさんではないのだ。派手なアクションも鬼気迫る戦闘シーンもCGももうそれだけで凄いと言える時代ではない。そんな事はもうさんざん見せられていてその次に何が来るか期待している時代にそれで主人公の動機を浮き上がらせようとしてももうダメなのである。だから逆に映画製作の動機が透けて見えてしまうのだと思う。
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