若い時は、毎日のように聴いていた音楽、特にハードロック系とかロックンロール系とかプログレ系など、など、、、でかい音で聴くと、前向きな気持ちになり、力強い感覚になり、心も変に安定した。音楽を聴いて暫くの間は、自分が強いと感じて、何かが出来そうな感じがして、その心に酔ってる自分がいた。
今はどうだろうか・・?
とうに還暦を過ぎて、60代も後半にはいっている。普段は仕事の後は、疲れてしまい一杯飲むと、音楽どころではなく9時からのニュースを観るのが精一杯で横になってしまう。情けないなあ~ やはりうるさい音楽より、静寂を好むようになってきている。
その様な生活なので、でかいスピーカーも真空管アンプもいらなくなり、友達にあげたり、業者に安く買い取ってもらった。
現在は、小さなスマホの小さなスピーカから出る音で、ユーチュブを聴いている。重低音も刺激的な高音もない音楽環境である。
その様な状況の中、久しぶりにハードロックを聴いている。
今回は、このブログを書く目的があったので、改めて聴くことが出来た。
やはり聴き出すと、好きなので段々と心が熱くなる。
この文章を書くにあたって、心の中で今まで聴いたハードロックの中で、今一番心に残っている曲はなんだろうか?と暫く静かに考えてみた。
その結果、、、今回心に浮かんだ曲が、ディープパープルのチャイルド・イン・タイムという曲である。
今、その曲をスマホで聴きながらこの文章を書いている。
この曲は色々なバージョンがあるが、やはりアルバム、ライブインジャパンに収められている録音が自分が聴いた範囲では、演奏内容が一番良いと思われる。
なぜこの曲に強く惹かれるのか?
その理由を、3つ程あげてみたいと思う。
まず、一つ目として、曲の形式美が良い。サウンドは静かに始まり、ジョン・ロードの心地よいオルガンのメロディに導かれて、ボーカルが静かに入ってくる。そして段々と盛り上がり、中盤からドラムの倍速テンポに乗り、ギターの
アドリブで燃え尽き、また静かな曲調へと戻っていく。
この流れは、プログレシブロックの常套句だが、このチャイルドインタイムも
ハードロックのプログレ系としては、素晴らしと思う。
ツェッペリンの天国への階段は、その最高峰だと思われるが、チャイルドインタイムも天国への階段と肩を並べている。
2つ目の理由は、ギターの凄さで、
リッチーブラックモアのギターは、レベルを超えている。
テクニックとか速弾きなどのレベルではなく、精神面でのレベルで、上手く表せないが、無我の境地のギターに演奏の一部が達している。自分はそう感じる。
3つ目の理由は、ボーカルです。
あまり歌詞の無いボーカルで、歌の大半が、うううう~とか、 あああ~ああ~!とかのハミング?でその部分が人間の心の叫びとか、悲しさを表している。 この曲の一番、心に届く部分だと思います。このイアン、ギランの泣きと叫びのボーカルがあればこそのチャイルドインタイムだと思う。
自分は、特に泣きの部分のメロディーラインとイアンの声が好きで、どの曲のどの部分と比較しても負けない強い印象を心の中に残している。
そうゆうことで、この曲が今回一番に頭に浮かんだ。
この曲の悲しみや叫びについて
人間は、強いものに抑圧されたり、強い勢力に弾圧を受けたりで、
戦争も一緒で、強い国が自分たちに都合の良い正当な理由をつけて、他国を侵略したりしていきます。 弱い立場の人たちは、なんの抵抗もできません。
自分の愛する家族が、目の前で殺されても、なにもできません、、、
だだ、泣いて悲しみ、声にならない、小さくかすれた声で、叫ぶだけです。
今の自分の身近で起こっている、イジメや虐待なども、同じです。
このような悲しみや叫びを、チャイルドインタイムでは表しているのかなと、自分では感じます。
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