筆が滑る
東京新聞朝刊の一面に「筆洗」というコラムがある。朝日新聞では「天声人語」がある。各紙とも超ベテランの‘腕っこき’を配している。その筆洗子ですら、“筆が滑る”ことがあるようだ。
平成16年7月27日付けの同コラムでは、集中豪雨で大被害を受けた福井県の知事あて、二億円のジャンボ宝くじ当選券を匿名で郵送してきた事案を扱っていた。
内容は、この寄付行為は尊く寄付者の善意を疑うわけで . . . 本文を読む
日本語危うし!
「一気飲みはイヤだったので、断りたかったが、その場の雰囲気の“流れに棹さす”と申し訳ないので、一気に呑んだ」・・・というのが“典型的な誤用例”ですな。
この間違いは非常に多い。良く引例されるのは、漱石の『草枕』の一節、「情に棹させば流される」の意味の取り違え。
【棹さす】《他五》…棹を水底につきさして、舟を進める。転じて、時流に乗る。また、時流にさからう意に . . . 本文を読む