筆が滑る
東京新聞朝刊の一面に「筆洗」というコラムがある。朝日新聞では「天声人語」がある。各紙とも超ベテランの‘腕っこき’を配している。その筆洗子ですら、“筆が滑る”ことがあるようだ。
平成16年7月27日付けの同コラムでは、集中豪雨で大被害を受けた福井県の知事あて、二億円のジャンボ宝くじ当選券を匿名で郵送してきた事案を扱っていた。
内容は、この寄付行為は尊く寄付者の善意を疑うわけではないとしつつも、「その日のカネに困っている人たちには、こうしたカネの使われ方は素直に共感できないだろうなとは思う云々・・」というものであり、マネーロンダリングについても言及した内容になっていた。
早速、翌28日の「筆洗」。昨日の二億円当選くじの記事について、「不明朗な匿名資金と比べたのはやや舌足らずだった」と些か反省(?)の弁。
おそらく、抗議が殺到したのだろう。輩は「ここまで書くのか!? 筆洗子も、やや筆が滑ったナ」という感は持ったものの、当然と受け止めた内容だった。公器というのはシンドイものじゃのう。
そこへ行くと、輩などは気軽なものだテ。受験で滑り、入社試験で滑り、会社の出世競争で滑り・・・、それだけでは飽きたらず、今や、口が滑り、筆が滑る毎日だ…。
平成17年4月22日 B
東京新聞朝刊の一面に「筆洗」というコラムがある。朝日新聞では「天声人語」がある。各紙とも超ベテランの‘腕っこき’を配している。その筆洗子ですら、“筆が滑る”ことがあるようだ。
平成16年7月27日付けの同コラムでは、集中豪雨で大被害を受けた福井県の知事あて、二億円のジャンボ宝くじ当選券を匿名で郵送してきた事案を扱っていた。
内容は、この寄付行為は尊く寄付者の善意を疑うわけではないとしつつも、「その日のカネに困っている人たちには、こうしたカネの使われ方は素直に共感できないだろうなとは思う云々・・」というものであり、マネーロンダリングについても言及した内容になっていた。
早速、翌28日の「筆洗」。昨日の二億円当選くじの記事について、「不明朗な匿名資金と比べたのはやや舌足らずだった」と些か反省(?)の弁。
おそらく、抗議が殺到したのだろう。輩は「ここまで書くのか!? 筆洗子も、やや筆が滑ったナ」という感は持ったものの、当然と受け止めた内容だった。公器というのはシンドイものじゃのう。
そこへ行くと、輩などは気軽なものだテ。受験で滑り、入社試験で滑り、会社の出世競争で滑り・・・、それだけでは飽きたらず、今や、口が滑り、筆が滑る毎日だ…。
平成17年4月22日 B