
国立劇場のサービス?
写真㊤:国立劇場の昼と夜
先日、久しぶりに隼町の国立劇場へ歌舞伎を観に出かけた。
演(だ)しものは3月歌舞伎公演「猿之助十八番の内 當世流小栗判官」だった。猿之助の演出は、台詞や役者の動き、それにテンポがどこか現代的であり、伝統歌舞伎とは一線を引いている。楽しい舞台だった。
しかし、本日は歌舞伎の話をしようというのではない。国立劇場のサービスの話をしたい。
国立劇場という以上、国家の劇場である。今までは、文科省の所管で全員がお役人であったのだ。先日、「独立行政法人・日本芸術文化振興会」という長い名前になった。
しかし「御上(おかみ)」のサービスは、どことなく民間とは違う。
コインロッカーが¥10だが、劇場に入っているレストランがバカ高い。バカバカしいから何時も自宅から握り飯弁当を持参する。
みやげ物屋で販売する「お茶」も倍近くする。そのかわり、茶店があって、
¥100払えば、お茶を出してくれて弁当が使える仕組みになっている。これは私のような弁当持参者には、滅法ありがたい。
各種のサービスの中で、傑作なのは「電気ヒーター」。どういうことかというと…もちろん劇場は全館禁煙。
したがって、愛煙家は正面玄関の外へ出て、そこの縁台に腰掛けてタバコを吸うことになる。
「寒いだろう」という配慮からか、首振りの電気ヒーターがおいてあり、熱風が吹き付けられる。
この分だと、夏は扇風機と蚊取り線香を
おいてくれるのかしら?
06.03.27