
今夜は「どぜう鍋」を突くか・・
「どぜう」つまり「どじょう」「とせう」「どぢゃう」とも書く。「泥鰌」ですな。泥鰌の食べ方は、いろいろあるが、開かずにマルのまま使う「丸鍋」が一等旨い。
東京にも泥鰌専門店が数軒あるものの、私の贔屓は、両国橋東詰の『桔梗家』だ。今夜は、予約をしてある。
なぜ桔梗家がイイかといふと、小ぶりな泥鰌を出すからだ。江戸っ子が好んで食べたと聞く。ヤツガレは、江戸っ子ではなく、どちらかといふと「ヰどっ子」の方だが、小体(こてい)な泥鰌を好む。それに加えて、桔梗家は、タレの味が口に合う。
桔梗家のある両国橋の袂からは、屋形船が出て行く・・。情緒いっぱい! いきの世界・・。
こう書いたからと言って、高橋の『伊勢き』、駒形の『駒形どぜう』、浅草の『どぜう飯田屋』も好きだ。