
饅頭こわい
落語に「饅頭こわい」という噺がある。有名な噺なのでご存知の方も多いだろう。噺の詳しい内容は、前出のリンクをクリックしてください。
三代目・桂 三木助の「饅頭こわい」では……
皆が買ってきた饅頭を受けとりながら
「腰高饅頭かい? へっ、おあとは?……唐饅頭? 野郎これを一番怖がってやがった。へい、おあとは?……酒饅頭か……おあとは?……蕎麦饅頭か……おあとは?……栗饅頭か……おあとは?……葛饅頭か……おあとは?……中華饅頭か……あるもんだねェこりゃ……」
……という条(くだり)がある。饅頭は本当にいろいろ‘あるもんだ’。 以下に列挙してみよう。「各饅頭の名前」のリンクをクリックしてみてください。
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腰高饅頭
唐饅頭
蕎麦饅頭
栗饅頭
葛饅頭
えっ? 酒饅頭が抜けているって? いえいえ、これからこれから……
全国各地に酒饅頭はあるが、まずは……
名古屋の納屋橋饅頭(酒饅頭)
続いて岐阜の
金蝶饅頭 (酒饅頭)
同じ酒饅頭でも、名古屋の「納屋橋饅頭」と岐阜(大垣)の「金蝶饅頭」では、一口食べた途端に、誰でもその違いに気がつく。
金蝶饅頭は、酒だね=酒麹の匂いがプ~ンと鼻をくすぐる。味も、納屋橋饅頭が都会的で洗練されているのに対して、金蝶饅頭はあくまでも素朴な風味だ。
これらの酒饅頭は、出来たては当然ウマイが、日にちが経って皮が固くなったものを蒸したり焼いたりすると、酒種が活性化して一段と芳しく美味しくなる。
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なに? 饅頭の噺で胸が悪くなったって? じゃあ、ここらで渋~イお茶をどうぞ!
酒饅頭は、酒飲みにも愛される甘味だ。酒の肴に貴方もいかが? 気持ちワリイ?