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百人一首のパロディー戯び 1
●秋来ぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞ驚かれぬる
(藤原敏行:古今集・巻四)
という本歌に対して・・
●飽き来ぬと目にはさやかにみえねども皺の数にぞ驚かれぬる
(皺腹歳行:既婚集)
・・・てなパロディーを作る戯び(アスビ)を昔はよくやったもンです。そこで退屈凌ぎに、おひとつ、百人一首で試みてみましょう。
(注1)百人一首の本歌は、講談社「日本語大辞典」によりました。
(注2)以下の作品は必ずしも自作ばかりではありません。しかし時間の経過とともに、今や自作・他作を含め、出典が不明になってしまいました。パクリの被害にお遭いになった方には、ゴメンナサイ!
1
本歌:秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ
(天智天皇:後撰集)
パロ:朝顔の前で倅を強く振りわが右の手は露にぬれつつ
(天気デンナア:誤撰集)
天智天皇
2
本歌:天つ風雲のかよひぢ吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
(僧正遍昭:古今集)
パロ:下つ風ガスのかよひぢ吹きとぢよお芋のにほひしばしとどめむ
(騒擾返上:禁固囚)
僧正遍昭
3
本歌:忍ぶれど色に出(い)でにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで (平 兼盛:拾遺集)
パロ1:忍ぶれど顔に出でにけりわがオナラ何かにほふと人のとふまで
(平の酒盛:臭異集)
パロ2:忍ぶれど音に出でにけりわがオナラなんや臭ふと人のとふまで
(平 兼漏・臭異臭)
平兼盛
4
本歌:わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ (元良親王:後撰集)
パロ:馘首(くび)なれば誰しもおなじ思ひなるせめて面接逢はむとぞ思ふ
(駄目元親爺:五銭衆)
元良親王
5
本歌:あし引きの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ (柿本人麻呂:拾遺集)
パロ:客引きのサツの手錠の左手の鎖眺めつひとりかもねむ
(鍵本捕麻呂:留置場にて)
柿本人麻呂
11.08.07 (06.04.15)