
◆寿・根多帳(ネタ帳)
珍しいものをお目に掛けませう。昭和55年11月1日の或る寄席のネタ帳です。
ネタ帳というのは、その日の寄席の高座への出演者が出演順番に記帳したものです。これにより、後から出た演者は、前に出た演者が何を演じたかを知るのです。話が‘かぶらない’ようにするためです。
この日は、主任・・「とり」と読みます・・が、柳家小さん(先代)であり、『くも駕籠』という噺を演じたことが判ります。
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ですからネタ帳は、東京の寄席では何処の寄席でも必ず使っています。前座の仕事です。

背景の人形は、向かって左が落語『花見酒』、右が『道具屋』です。半蔵門の国立演芸場の展示室に陳列されています。昨日、愚生が撮影して参りました。
この国立演芸場は、国立劇場の敷地の中に別棟として建てられています。塀ひとつ向こうは、最高裁判所ですゾ。是非一度お出かけください・・イエ、最高裁ではなく、演芸場へ・・!
