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くりから焼き

2012-04-28 04:33:40 | 旅・鉄道・グルメ…

 

くりから焼き  
 冒頭の写真は・・筆者の食べた、くりから焼きの現物ではない。 
下記サイトから拝借した。 画像元 ↓
http://hibiki-flstc.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_150d.html


 くりから焼き (冒頭の写真)なるものを初めて食べた。

 くりから……漢字で書くと、倶利伽羅

 倶利伽羅とは、倶利伽羅竜王のこと。倶利伽羅不動、あるいは倶利伽羅明王とも呼ばれる。

                     
                                                                倶利伽羅竜王


 倶利伽羅竜王の巻きついている剣をクリカラ剣という。                                                     


 またくりからもんもん(倶利伽羅紋紋)とは、背中に施した倶利伽羅竜王の模様の入れ墨(彫り物)のこと。また、その入れ墨をした人をいう。
 昔は、倶利伽羅紋紋のお兄いさんとよく言ったものだ。どのような人をそう呼んだかは、わかるだろう。

                     (写真下 背中の彫り物)
             画像元 http://urojinde.at.webry.info/200606/article_8.html               

           
                                                   くりからもんもん
            

 

 先日、友人に連れられて行った浅草の小体(こてい)な飲み屋で、友人が注文したのを食べたのが初めてだ。ウナギの稚魚を串に巻き付けて焼いたものだ。これが柔らかくて実に美味だ。

                         

 これをなぜくりから焼きと呼ぶのかを知りたかったが、友人もそこまでは知らなかった。 

 そこで調べてみた。広辞苑によれば……鯛のヒレを串に巻きつけて焼いた料理。婚礼その他正式の膳部に用いた。倶利伽羅竜王の形像に似ることによる ……とある。

 なあるほどッ! しかし、元々は鯛のヒレが正式らしいが、実際にはそのヴァリエーションがいろいろある
 たとえば、今回のウナギの稚魚ウナギそのものを使ったもの、ウナギの肝、穴子、スッポンなどなど多彩だ。

 元々の味付けは塩味だったのではないか? 鯛のヒレが元祖なら、本来は塩味なのだろう。しかし筆者の食べたのはタレだった。これも実にウマイ。
 ウナギであれナンであれ、倶利伽羅竜王の形像に似ているところから、つけられた呼び名であることは間違いないようだ。

 筆者の食べたくりから焼きの形状は、稚魚を使ったものだったから、もっと クリカラ剣 にそっくりだった。                                        

 日本人の食に対する姿勢……食文化を垣間(かいま)見た気がする。  


 

[8]ヤーヤー3.jpg 
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1 コメント

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倶利伽羅峠は ()
2006-12-09 19:15:39
やはり、こんな道の状況とか・・・
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