こんな夢を見た。
会社にて仕事をしている私。
回りには同僚達も数人いて、それぞれが作業をしている。
本来ならば窓などない作業場なのだけど、その日はなぜか大きな窓が四方に付いている部屋で仕事をしていた。
窓の外は雲一つ無い真っ青な空が、どこまでも続いている。
「……あ、地震」
同僚の一人がかすかな揺れに気がついた。
私はその言葉を聞いて、部屋の中を見渡すと、蛍光灯などが小さく揺れていて、確かに地震のようだった。
すぐに収まると思ったけれど、なかなか収まらず、次第に揺れは大きくなってくる。
これはヤバイかも。
そう思ったときには揺れは酷くなり、立っているのも厳しい状況となる。
その時、ドーン!!というもの凄い音か外から聞こえてきた。
窓ガラスは空気の振動により、ビリビリと震え、何枚かの窓ガラスは砕けてしまった。
割れた窓の向こうからは、激しい音が今も続いている。
ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!
「おい!外を見てみろ!!」
誰かが叫んだ。
私は視点を外に向けると、札幌市内ならどこでも見ることができる手稲山が噴煙を上げている。
早い話が火山噴火。
とりあえず、ここは手稲山の麓でもあるので、社員一同で逃げることにした。
車に乗り込むために会社の外に出ると、同じように逃げ出す人々で混乱していて、そんな群衆の中に紅く焼けこげた火山弾が降り注ぎ、死者も出ている。
とりあえず郊外へと逃げるため、私が勤める会社の一同はギュウギュウ詰めで営業車のワゴンに乗り込んだ。
私は道が混雑しているので、案内役としてサーフルーフから顔を出し、開いている道を指示する。
念のため火山弾、火山礫から身を守るために、頭に座布団を巻いて防護しているのだけど、あんまり意味無いジャンとと思ったのは心に秘めていた。
石狩新港まで逃げた私たちは、避難所として設置された建物の中で、火山の沈静化を待つ。
三日後には小康状態となり、噴煙も止まったので避難解除の通知が出て、とりあえず会社の様子を見に行くことになった。
窓ガラスが割れたり、火山灰が積もっていたりしたけれど、ちょっと片付ければすぐに仕事を再開できそうな感じだったのだが、そんな中でまた地震。
そして噴火。
今度は火柱を上空高く上げている。
これはマジヤバすと思いながら、また逃げる。
火山灰も大量に降り注ぎ、視界ゼロのホワイトアウトな状況。
命の危険を感じたり。
山から下りてきた煙が、白い龍のように街の上空を舞い、その白い胴体に触れた建物を次から次へと破壊していく。
白い龍の胴体に巻かれそうにながらも何とか逃げ延び、再び石狩新港の避難所にたどり着く。
避難所では避難民の人々が、不安そうに置かれたテレビの前に集まってニュースを見ていた。
なんでも過去、国内最大級の火山爆発らしく、各地からの被害状況のレポートが流れていた。
そこに臨時ニュース。
なんでも隣国が大船団を率いて軍事侵攻してきたというニュースだった
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