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今年はかき氷を販売したいと思い、準備しています。
小さな頃、雪に甘い蜜をかければかき氷になるのだと思っていました。
雪のように白い肌だった幼馴染の女の子に平均台の上で座りながら、世界の秘密を発見したかのように話す私。
「私もそう思っていた」ときらきら笑ってくれた女の子。
その時の記憶が忘れられないので、初恋のようなものだったのでしょうね。
彼女とのエピソードはそれからもいろいろありました。太っていて、何かとよく泣いている私を見つけると「デブ、なんで泣いているんだ」と心配してくれました。
デブというフレーズはいつも余計でしたが、生きものが好きで素直なとても優しい女の子でした。
私の中学校は残念ながら荒れていて、私を含めて多くの子どもたちに辛い思い出が作られました。
今でこそ私は与えられた思い出を肥やしにできていますが(多少ひねくれましたが)、そうはいかずに根を枯らしてしまうような子も多かったです。
彼女は中学校に入り、不登校になりました。
私は彼女が心配で、幼馴染みの他の友達を誘って会いに行くことにしました。
一人で女の子の家に行く勇気もない中学生の頃の私。
近くまで来たところ、家の前に彼女のやんちゃで怖い印象のお兄ちゃんとその友だちがいました。
私は物陰に隠れて、行かない理由を考えだし、結局彼女の家に行きませんでした。
それから、数年後に彼女が亡くなった話を聞きました。
知り合いと一緒に自殺のような形で亡くなったそうです。
授業中に中学校の窓から外をぼーっと眺めていると、歩いている彼女を見つけて思わず手を振った私に、嬉しそうな笑顔で手を振り返してくれた姿が最後に見た姿です。
何ができたのか、何をなすべきなのか。
長い時間をかけて、考え続けても答えが出ない問いを彼女は私に与えてくれました。
コロナの影響で運動会やお祭りなどのイベントがなくなり、子どもが昔ながらのかき氷を食べている姿を見られなくなりました。
きらきら笑った彼女の笑顔を思い出し、今年は牧場でかき氷を売りたいと思いました。
清く、美味しい羊蹄山の水を、雪のように白いかき氷にして、甘い蜜をかける。
彼女のことを思い出しながら、できるだけ清涼な時間を味わってもらえればと思います。
フォローさせてもらってる者です。
子供たちが笑顔でかき氷を食べてくれると嬉しいですね。そこに答えのひとつがあるような気もします。
どのような言葉をかけていいのか迷いました。コメントしないほうがいいような気もしましたが一言書き込みたくて……失礼しました。
お心遣い、大変ありがとうございます。
そのお心が有難いと思います。大切にさせて頂きます。