「逃げる事の大切さについて」
だちょうさんは逃げる事が得意です。
何か異変を感じたり、周りの生物が走り出したりしたら、脇目も振らずに走り出します。
だちょうさんは走り出した理由を思い出せないからバカだと言われる事もありますが、陸上生物で一番の長距離ランナーであるだちょうさんにとって、何故走るのか考えたり、異変を注意深く観察したりしている時間は無駄で、その間に走った方が、敵は疲れ果ててしまいますから安全です。
だちょうさんはとても良い目で周囲を見渡し、問題を察知したらさっさと逃げ続ける事で、地球上で恐竜に近い最も古い鳥として生き延びてきました。
“賢い”私達人間は、仕事の環境や人間関係のあれやこれやに悩まされた時、周りの目を気にしたり、将来への不安から今いる環境から離れる事に躊躇してしまいます。
けれども、古くは孫氏の兵法がいう「36計逃げるにしかず」やハンガリーのことわざ「逃げるは恥だが役に立つ」、最近の経済理論でも言われるように、逃げる事はとても効率的な生存戦略とも捉えられますし、脇目も振らずにさっさと逃げるという事が大変役に立つように思えます。
チャールズ・ダーウィンという進化論を書いた方が「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」と言っています。
だちょうさんは長く生き延びる中で、環境の変化に耐えながら他の“賢い”生物の絶滅を見てきました。
今悩んでいる方は、どうしようもない事をあまり悩み過ぎて疲れ果てる前に、だちょうさんを参考に誰かの目や意見を気にしないで、さっさと逃げ出して下さいね
子どもたちの夏休みが終わるこの時期、毎年子どもたちのメンタルヘルスが心配になるのでこんな事を書きました。
昔、フリースクールという学校の代わりになる居場所でボランティアをしていた事があります。
なんらかの理由で学校に通えない子や居場所が無い子がのびのび楽しそうに過ごしていました。
子どもひとりひとりの個性を尊重される場所はきっとどこかに有るように思えます。
牧場にたくさんいらっしゃって、楽しんでいった子どもたちが、どうか袋小路にたどり着いて悩み過ぎる前に、良い居場所にたどり着いて欲しいなぁと願っています。
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