今年も無事除雪のシーズンが終わりました。
降り続ける雪を除雪する作業をしていると、10数年前に大型や大型特殊の免許を頂いた卒校式のことを思い出します。
卒校式では校長先生から東日本大震災の事を聞かされました。
震災では多くの建物や道路が壊れ、震災がれきの撤去等に重機による作業が長時間必要であった事。
現場に多くの重機は有ったけれども、昼夜動かすにはオペレーターが足りなかった事。
校長先生の涙がにじむ目と少しうわずった熱のこもった声から無念さを感じ、若い君たちに期待しているという言葉に宿る校長先生の使命感に心動かされました。
あのお話が無ければ、重機を扱う事は技術を磨く貴重な機会と思えず、ただの作業になっていたようにと思います。
ぬかるんでいたり、挟所であったりする難しい環境も克服できれば、いつか災害現場でお役に立てるかもしれない。
そんなふうに思えています。
おかげさまで大きな事故無く、除雪シーズンを終えられるのも、あのありがたい授業を受けられたからなのでしょう。
これから大きな震災が起こらず、技術はお役に立たないままで、目がよく見えなくなるくらい年老いる平和な未来を願っているのですが、校長先生の想いはどこかの誰かに伝えたいと思い、書きました。
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