実利より面子にこだわる韓国。
まぁ、ああいう場所にこれ以上救助隊が駆けつけてもなにもできないかもしれない。
人生これからなのに、不運としかいいようがない。
韓国「特段支援はいらない」…海保の申し出辞退
安倍首相は17日、韓国の旅客船の沈没事故を受け、朴槿恵(パククネ)大統領に対し、「お悔やみとお見舞いの意を表する。我が国として必要な支援を行う用意がある」とのメッセージを送った。
これに関連し、菅官房長官は同日の記者会見で、海上保安庁が16日に韓国の海洋警察庁に救助活動の支援を打診したところ、韓国側が辞退したことを明らかにした。日本政府関係者によると、海洋警察庁は「申し出はありがたいが、現在、特段支援を要請する事項はない」と回答したという。
<韓国客船沈没>家族ら「説明を」 面会の大統領に怒号
毎日新聞 4月17日(木)21時35分配信
【珍島(チンド)(韓国南西部)大貫智子】韓国南西部珍島沖合で起きた大型旅客船「セウォル号」沈没事故を受け、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は17日、現地を訪れ、行方不明となっている乗客の家族らと面会した。行方不明者の捜索は17日も続けられたが、悪天候もあって順調に進まず、生存者発見の朗報は届かないまま。家族らは「なぜ我々に何も知らせないのか」「(捜索を行う)海洋警察は信用できない」などと、やり場のない怒りを朴大統領にぶちまけた。
【速い潮流、視界20cm】韓国客船沈没 ダイバー船内入れず
17日午後4時すぎ、行方不明者の家族らが待機する珍島郡室内体育館に朴大統領が姿を見せると、家族らが押し寄せた。「わが子を助けてください」と手を握って涙ながらに訴える女性も。大統領は約1000人を前に壇上に上がり、「どんな言葉を申し上げたらいいのか分からない。希望を捨てずに救助の報を待ってほしい。最後の1人まで救助に全力を尽くす」と声をかけた。さらに、徹底した原因究明と責任者処罰の方針を示した。
大統領のあいさつを聞き終えると家族らは次々に立ち上がり、「なぜ詳細な説明がないのか」「生死をはっきりさせてほしい」と語気を荒らげた。海洋警察側が「500人態勢で捜索活動をしている」と説明をはさむと、「うそだ」「信じられない」とため息や怒号が飛び交う。
約1時間にわたって話を聞いた朴大統領は、家族らが手を挙げるたびに1人ずつ「お話しください」と耳を傾けた。「生きているとのメッセージが来ている」と携帯電話を直接渡し、確認を求める女性の姿もあった。大統領はこうした情報が相次いでいることからメッセージの確認や捜索情報の迅速な提供などを同席した担当者にその場で指示した。
大統領退席から約1時間半後の午後6時半、体育館には現場の様子を映した大型モニターが設置され、家族らが画面に見入った。
大統領はこれに先立ち、船で事故現場近くを訪れた。韓国では捜索活動の遅れが指摘され、「大統領が直接来て説明すべきだ」との声が上がっていた。
一方、行方不明となっている高校生たちからの電話やメッセージが届いたとの情報が17日も交錯した。実際に生存が確認された例はなく、家族たちは疲労感もにじませていた。
「息子が電話に出たの」。17日夕、体育館で高2の息子に電話をかけたところ反応があったと女性が叫び、数十人を前に再び電話をかけた。しかし呼び出し音はするが、応答はない。「ただ、かかっただけだったのでは……」とそばにいた男性。16日夜、別の女性が「弟からメッセージが来た」と叫び、体育館全体が歓喜に沸いたのとは異なり、同様の情報の多さに比べ安否情報がないことへの疲れが見え始めていた。
「早く対策立てろ」「こんなところにいるな」…朴大統領に不明者家族が罵声
旅客船沈没事故で、朴槿恵大統領が17日、行方不明者の家族が集まる珍島の体育館を訪れ見舞いの言葉を掛けたところ、政府の捜索活動が遅れていると不満を持つ家族が大統領に「こんなところにいないで早く対策でも立てろ」などと罵声を浴びせ、騒ぎになった。
韓国政府は事故直後、救助者数をダブルカウントにより大幅に間違え、乗船者数も17日午前まで確定できず初動対応にもたついた。悪天候で不明者の捜索が進んでいない状況で政府批判が高まる可能性も。朴氏は神経をとがらせている。
朴氏は、捜索状況を知らされていないとの不満を聞いて「真っ先にご家族に知らせなければならないでしょう」と述べ、担当閣僚を叱責。「最後の1人まで助けるよう最善を尽くす」と政府の努力に理解を訴えた。朴氏が話す間にも家族らは大声で不満を述べ、朴氏は困惑の表情も。聯合ニュースによると「子供が冷たいところに閉じ込められている。助けて」と泣きながら訴える人もいた。(共同)
朴大統領も「なんで?」 救助者数や乗客数コロコロ訂正し混乱
韓国南西部沖で旅客船が沈没した事故で、韓国政府の対策本部が救助者数や乗客乗員数の発表を何度も訂正、混乱を呼んでいる。捜索の行方を祈るような気持ちで見守る家族からは、政府の「不手際」に抗議の声が上がった。対策本部は事故発生から約4時間半後の16日昼、368人が救助されたと発表。だが約3時間後に164人に訂正。海洋警察や民間船舶などの救助者の集計が重複したためと説明したが、朴槿恵大統領は「なんで200人も差が出るのか」と叱咤した。
京畿道教育庁も16日、旅客船に乗っていた同道の高校生と教師計約340人が全員救助されたと発表。高校に集まった家族らに安堵が広がったが、間もなく発表が誤りだと判明し、家族らは学校側に猛抗議した。
乗客乗員数も二転三転した。対策本部は当初、船の運航会社の報告などを基に476人が乗っていたとしていたが、訂正を繰り返し17日朝に475人と発表した。チケットなしで乗船した貨物車の運転手がいたことなどを理由に挙げた。(共同)
「1人も助けず何をしている」 怒号、落胆、憔悴の家族
「事故から何時間たったんだ。1人も助けず何をしている」。多くの高校生らが船と共に海中へ沈んだとみられる韓国南西部、珍島沖の旅客船事故。17日、現場から約20キロ離れた珍島の港では高校生の家族数十人が海辺で朝を迎えた。
捜索が進んでいないことを海洋警察から知らされるたびに怒号が飛び、遺体発見の知らせにおえつが広がる。怒りと悲しみの激情が断続的に家族を襲う。
ある母親は「生きているのが分かっているのに、どうしたらいいの」と港のコンクリートの床をたたいて叫んだ。娘が不明という父親は「何千人でも投入して今すぐ助けろ」と海洋警察の責任者に詰め寄った。
現場の潮流が速く、潜水士は船首が海面に突き出した船内に入っての捜索ができない状況が続いている。17日未明、引き潮と満ち潮の変わり目で潮流が弱くなる時間帯を狙い、照明弾を打ち上げながら船内進入を試みたがこれも失敗。その知らせに父親の1人は机をたたいて悔しがった。(共同)