チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

おいらは生まれた土地で精一杯生きる!

2018年01月29日 | 日記


おいらの名前はブト。
どんぐり母ちゃんが付けてくれた。

カー太やリーフのような可愛い名前を付けて欲しかったのに、
『君はブー太でどお?』って言われた。

何なんだ全く。それじゃブタと勘違いされるじゃないか。
おいら家畜じゃないないからね。

もっとキリっとした名前にしてよ。

『それじゃ、ブトでどお?』

そのまんまじゃないか。
でも、ブー太よりいいかも。
そしておいらの名前はブトに決まった。

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おいらには辛い過去があった。
それは、おいらが一人立ちして間もない昨年の夏の事だ。

おいらが親から譲り受けた大切な縄張りに、
オナガが群れでやって来ておいらを追い出し始めた。

【2017年 夏】

一人立ちして間もないおいらには抵抗できるだけの力はまだ無い。



オナガのこの恐ろしい爪を見てよ。この爪で容赦なく攻撃してきたんだ。


因みに、おいらカラスはモミジのような可愛い指をしてるよ。
(最初の画像を見れば分かるよ)

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そして、おいらが身を引いたのを確認すると勝ち誇ったように勝利の雄たけびをあげた。




この場所は、おいらにとって大事な餌場だった。
特に夏はセミの大群が発生しておいらの貴重な蛋白源になっていた。
それなのに・・・あっという間に大事な場所を奪われてしまった。






そればかりか、おいらが幼少時代に過ごした豪邸にまで住み着いてしまった。




ここは、生まれてくるおいらの為に、匠の技を持つ宮大工の父上と
インテリアデザイナーの母上が和風建築にこだわって造り上げた豪邸なのだ。

それでも、おいらの豪邸を気に入ってずーっと住み続けてくれるなら
それでいいと思ってた。

ところが、秋も深まりエサを探すのが大変になると
オナガの群れは一斉に何処かへ行ってしまった。

おいらが、この場所に戻ってきた時にはこんな状態になっていた。

多少形は崩れても基礎となる土台だけはシッカリしてる。

おいらにも父上から引き継いだ匠の技が有る!
将来、おいらに家族が出来た時には、父上のように立派な豪邸を作って見せる。

おいらカラスには渡りをする習性は無い。生まれた場所にとどまる留鳥なのだ。
どんなに過酷な状況でも、どんなにひもじい思いをしても
生まれた土地を離れる事はない。その場所で精一杯生きて行く。

そしてここにも・・・おいらと同じように生まれた土地に留まる鳥がいる。
鳥の中でも、人一倍警戒心が強いスズメ。

こんなに幼い顔をしいても、飛び立つ時のすばしっこさと言ったら半端じゃないよ。
生まれる前からタマゴの中で飛ぶ練習してたんじゃないかと思うよ。

【2017年9月撮影 スズメの幼鳥】
(このくらいになると親にも負けないくらいの飛翔力が有ります)


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そして半年ぐらいになると、どのスズメもこの様に凛々しいお顔になります。


カラスもスズメも、皆たくましく生きてほしいですね。

新たな希望に向かって

2018年01月01日 | 日記
      【新年明けましておめでとうございます】

皆々様にとりまして更なる希望の年になりますようお祈り申し上げます。

        



     ※金子みすず詩集より引用 
 【わたしと小鳥と鈴と】

わたしが両手を広げても
お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥はわたしのように
地べたを早くは走れない

わたしが体をゆすっても
きれいな音は出ないけれど

あの鳴る鈴はわたしのように
たくさんな歌は知らないよ

鈴と小鳥と それからわたし
みんな違って みんないい



これから先も焦らずに、ゆっくり進んで行きたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。