2018.7.24
「オウム23年の出来事 一気に突き上がった」地下鉄サリン事件の遺族、死刑執行の日の思い2018年7月21日|西日本新聞
7月6日午前8時過ぎ、松本死刑囚の死刑が執行された。そうか、サリンがまかれた時間に苦しんで死んだのか。
死刑執行を知ったのは、8時45分だったか、テレビを見ていたときだった。
18:52 - 2018年7月23日
死刑制度の維持は被害者のためではない。遺族が執行しないでと求めても国は死刑を執行する。死刑制度は国が人々の命を自由にできることを証明してみせるための大事な制度なのだから当然のことだろう。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00010004-nishinpc-soci
ブログ|白い狼の溜息 http://blog.livedoor.jp/white0wolf/
2018.7.9
拡散お願いします。「いま家族としてお願いしたいこと-死刑執行後の一連の動きと報道をめぐって」
カテゴリ:死刑制度はいらない
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
いま家族としてお願いしたいこと_死刑執行後の一連の動きと報道を巡って 2018.07.09 Monday
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
今の時点での事実のお知らせ⑴引き渡しについて知らされていること 2018.07.11 Wednesday
7月7日の時点で、父の遺体を「四女への引き渡しを検討」(『時事通信』)と、妹への引き渡しが確定しているかのように報じられています。わたしたちは、そのような事実を知りません。
逆に、7月9日、東京拘置所から父の弁護人に対し、
「東拘は,親族間で解決するまで遺骨をお預かりします」
とお話がありました。
父の弁護人から代理人のかたにご連絡していますが、お返事はいただけでおりません。
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
日テレの虚偽報道に対する抗議声明 2018.07.12 Thursday
昨日(2018/07/11)、弟が、滝本太郎弁護士に殺害予告をしたという報道がなされました。そのことについての抗議声明を、代理人である松井武弁護士から司法記者クラブに送ってくださいました。
報道各位
2018年7月11日13時50分ころ 通称日本テレビは、「ヒルナンデス」あるいはネットニュース「NEWS24」において、大要下記のような番組を放映しました。
「6日に死刑を執行されたオウム真理教の教祖松本智津夫元死刑囚の四女の代理人弁護士が、松本元死刑囚の長男からSNS上で殺害予告をうけたとして、警察に告訴状を提出したことがわかった。
松本元死刑囚の遺体は9日に火葬され、遺骨は東京拘置所で保管されている。遺骨については、松本元死刑囚本人が、死刑執行直前に四女に引き渡すよう口頭で意思を示したとされているが、松本元死刑囚の妻や長男側は、妻に引き渡すよう求めている。
長男のものとみられるツイッターには、死刑執行後に「殺しに行く」という文言が書き込まれており、四女の代理人弁護士は、文脈からこの文言は、自分に向けられたものだとして、11日までに、脅迫の疑いで、警察に告訴状を提出した。
警察は、長男による書き込みかなど慎重に調べることにしている。」
しかし、長男が殺害予告をした等の放送は事実無根です。長男は投稿をしていません。そもそも、当該投稿のあったアカウントは長男と全く無関係なものです。既に、当該アカウントの使用者である投稿者本人が警察におもむいて事情説明をしているとの情報も得ています。また、問題となった投稿内容は、「誰かと誰かは二世皇帝と趙高のような関係になったら、殺しに行くぞ」などといった内容であったようですが、このような意味不明な内容を長男が書き込むことは考えられません。会見した滝本弁護士は、投稿者が長男であると考えた理由を質問された際、大要「文脈からして明らかに長男ですけれどもね。尊師と言ったり。リツイートの関係を追っていった。直ちにリツイートしてきたこと、内容からしても長男だと思われます。昨年、裁判の際に、長男は、滝本さんの側にいかないと脱会していると認められないのかなと、寂しい言い方をしており、彼は私を意識している。」と述べていますが、このような単なる思い込みによる推測が投稿者特定の根拠とならないことは明らかです。
当職は、「ヒルナンデス」及び「NEWS24」で上記を放送した日本テレビに対し、本書面をもって、長男をあたかも犯罪者であるかのごとく扱った虚偽の報道に対し厳重に抗議すると共に、大要「2018年7月11日13時50分ころの『ヒルナンデス』及び『NEWS24』において、麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の長男が滝本太郎弁護士に対し殺害予告をしたかのような報道をしましたが、この報道は滝本弁護士の事実誤認に基づく誤った告訴を当社が軽信したがゆえの誤報であったので、ここに訂正して謝罪いたします」との内容の謝罪広告を、本書面到達後1週間以内に朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の社会面に日本テレビの費用で紙面の4分の1を使い掲載することを求めます。
また、滝本弁護士は、当該投稿者が長男であるか否かに関する事実関係を何ら客観的に確認しないまま、長男を被告訴人と特定して刑事告訴にまで及んだうえ、同告訴について長男を名指しして記者会見をしました。その記者会見においても、滝本弁護士は投稿の文脈が長男とどう関係するのか等を全く明らかにしていません。他人を犯罪者として告訴するには極めて根拠が薄弱であり、何らかの意図的な行為であるか、少なくともあまりに軽率と言わざるを得ません。
上記放送及び告訴は、実の父親を亡くし、この間つらい思いをしている長男の心をいたずらに傷つけるものです。日本テレビ及び告訴した滝本弁護士に対する今後のことについては、長男と相談して対応していきます。
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2018.7.24【「オウム23年の出来事 一気に突き上がった」地下鉄サリン事件の遺族、死刑執行の日の思い2018年7月21日|西日本新聞
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「オウム23年の出来事 一気に突き上がった」地下鉄サリン事件の遺族、死刑執行の日の思い2018年7月21日|西日本新聞
オウム真理教の松本智津夫元死刑囚(教祖名麻原彰晃)ら7人の刑が執行され、20日で2週間となった。1995年3月の地下鉄サリン事件で駅助役の夫を亡くし、被害者の会代表世話人を務める高橋シズヱさんが、執行当日の気持ちを手記として西日本新聞に寄せた。
7月6日午前8時過ぎ、松本死刑囚の死刑が執行された。そうか、サリンがまかれた時間に苦しんで死んだのか。
死刑執行を知ったのは、8時45分だったか、テレビを見ていたときだった。
むむ、その日が来たか。記者会見をしなくては。
オウム事件最後の被告人・高橋克也の裁判が終盤にさしかかったころには、毎月行われている弁護団会議で、死刑が執行された時の対応を相談していた。
11時からの会見に出掛ける支度をする間、私のスマホは鳴り続けていたが、一度だけチラッとみたら、法務省からだった。電話口の男性は、死刑囚の名前をゆっくりと伝えていた。
松本智津夫、井上嘉浩、新実智光、土谷正実、中川智正、遠藤誠一、早川紀代秀。松本の執行のニュースは事務的に受け止めたが、その後、一人一人の名前を言われるごとに、メモする手が冷たくなっていくように感じた。井上、新実、土谷、中川の顔が浮かんだ。
井上は、高橋克也の法廷に証人出廷したときの顔だ。口調は以前と変わりなく、姿はもっと痩せて髪の毛が大きな帽子のように見えた。一審の弁護人が、「彼は高校生のまま」と言っていたが、2004年5月の控訴審で逆転死刑判決を受けてから10年余り、そのままだなぁと思いながら、検察官の後ろの被害者参加席から見ていた、その顔。
新実は、公判中にときどき傍聴席を見ていた。それは他の被告人より回数が多かったし、何よりもそのギョロっとした目つきが恐ろしかった。
土谷は、1997年1月20日の公判が私にとって初めての証人出廷だったが、証言に集中していて、伏し目がちな土谷の表情を読み取る余裕はなかった。その後、遺族の証言が回を重ねても、それまでと同じように目を伏せて感情が表れなかった。
ところが、日比谷線で被害に遭い4週間後に亡くなった女性の母親が4月18日に証言したときは違った。検察側証人の遺族に、弁護側からの反対尋問はないだろうと言われていたが、私も、他の遺族にもあった。そして、この母親に反対尋問をしようとしたとき、土谷は弁護人の方を向いて「もういい」というようなしぐさをした。あの顔。
中川は、入廷するといつも誰かを探しているように傍聴席を見渡した。そして証言は、きちんと説明しようとしていたから、得てして長くなった。その声や口調が耳に残っている。高橋克也の法廷で最後の証言が終わると、遺族がいる検察側に向かって丁寧にあいさつした。以前よりもひと回り大きくなった体と、あの時の顔。
死刑囚が証人として出廷するというのもオウム裁判ならではのこと。ましてや被害者参加人として、井上、新実、中川を目前に見た。彼らが退廷するとき、あの時に心の中でそれぞれに「さようなら」と言った。
会見が終わって、部屋の外に出たら、20年来親しくしている女性記者が近づいてきて、黙ってハグしてくれた。涙があふれた。「地下鉄」「サリン」「教祖の初公判」「前例のない被害者救済」…。押しとどめていた23年間の出来事が一気に突き上がってくるようだった。
◇ ◇
「残る6人体験話して」 社会へ還元こそ謝罪
高橋シズヱさんは、松本智津夫元死刑囚らオウム真理教の7人の死刑が執行された6日の記者会見で、「麻原の執行に関しては、私は当然と思っています」と明言した。
一方で、中川智正元死刑囚ら残る6人には「もっと彼らには、いろいろなことを話してほしかった。今後のテロ対策ということで、専門家に聞いてほしかった。それができなくなってしまったという心残りがあります」と語った。
例えば、医師であった中川元死刑囚は米国の化学者と面会を重ね、猛毒VXに関する論文を5月に発表したばかりだった。記者の取材に高橋さんは「謝罪とは謝ることばかりではなく、自分の知識や体験を社会に役立てるために還元することも含まれるのではないか」とその意図を説明した。
オウム事件では、あと6人の死刑囚が執行を待つ。彼らは、凶悪な犯罪者であると同時に、オウム真理教という狂気に身を置いた生き証人でもある。例えば、ともに地下鉄サリン事件の実行犯で、東京大理学部卒の豊田亨死刑囚や、早稲田大理工学部卒の広瀬健一死刑囚は、教団の兵器開発を担い、今は深く悔恨している。社会に還元すべき知識や体験があるはずだ。
オウム裁判を459回傍聴した高橋さんは今、死刑囚との面会も求めている。豊田死刑囚は裁判で「被害者・遺族をこれ以上傷つけたくない」と感情を封じ、真摯(しんし)な態度を貫いた。豊田死刑囚から高橋さんは手紙を受け取っている。
高橋さんはその返事として「あなたに怒りの気持ちはない」と直接伝えたいと願う。刑場に向かう時、「小さなともしびがあるだけで違う」と思うから。
その願いもかなわず、このまま何も語らず、残る6人も密室で執行されてしまうのか。
=2018/07/21付 西日本新聞朝刊=
オウム事件最後の被告人・高橋克也の裁判が終盤にさしかかったころには、毎月行われている弁護団会議で、死刑が執行された時の対応を相談していた。
11時からの会見に出掛ける支度をする間、私のスマホは鳴り続けていたが、一度だけチラッとみたら、法務省からだった。電話口の男性は、死刑囚の名前をゆっくりと伝えていた。
松本智津夫、井上嘉浩、新実智光、土谷正実、中川智正、遠藤誠一、早川紀代秀。松本の執行のニュースは事務的に受け止めたが、その後、一人一人の名前を言われるごとに、メモする手が冷たくなっていくように感じた。井上、新実、土谷、中川の顔が浮かんだ。
井上は、高橋克也の法廷に証人出廷したときの顔だ。口調は以前と変わりなく、姿はもっと痩せて髪の毛が大きな帽子のように見えた。一審の弁護人が、「彼は高校生のまま」と言っていたが、2004年5月の控訴審で逆転死刑判決を受けてから10年余り、そのままだなぁと思いながら、検察官の後ろの被害者参加席から見ていた、その顔。
新実は、公判中にときどき傍聴席を見ていた。それは他の被告人より回数が多かったし、何よりもそのギョロっとした目つきが恐ろしかった。
土谷は、1997年1月20日の公判が私にとって初めての証人出廷だったが、証言に集中していて、伏し目がちな土谷の表情を読み取る余裕はなかった。その後、遺族の証言が回を重ねても、それまでと同じように目を伏せて感情が表れなかった。
ところが、日比谷線で被害に遭い4週間後に亡くなった女性の母親が4月18日に証言したときは違った。検察側証人の遺族に、弁護側からの反対尋問はないだろうと言われていたが、私も、他の遺族にもあった。そして、この母親に反対尋問をしようとしたとき、土谷は弁護人の方を向いて「もういい」というようなしぐさをした。あの顔。
中川は、入廷するといつも誰かを探しているように傍聴席を見渡した。そして証言は、きちんと説明しようとしていたから、得てして長くなった。その声や口調が耳に残っている。高橋克也の法廷で最後の証言が終わると、遺族がいる検察側に向かって丁寧にあいさつした。以前よりもひと回り大きくなった体と、あの時の顔。
死刑囚が証人として出廷するというのもオウム裁判ならではのこと。ましてや被害者参加人として、井上、新実、中川を目前に見た。彼らが退廷するとき、あの時に心の中でそれぞれに「さようなら」と言った。
会見が終わって、部屋の外に出たら、20年来親しくしている女性記者が近づいてきて、黙ってハグしてくれた。涙があふれた。「地下鉄」「サリン」「教祖の初公判」「前例のない被害者救済」…。押しとどめていた23年間の出来事が一気に突き上がってくるようだった。
◇ ◇
「残る6人体験話して」 社会へ還元こそ謝罪
高橋シズヱさんは、松本智津夫元死刑囚らオウム真理教の7人の死刑が執行された6日の記者会見で、「麻原の執行に関しては、私は当然と思っています」と明言した。
一方で、中川智正元死刑囚ら残る6人には「もっと彼らには、いろいろなことを話してほしかった。今後のテロ対策ということで、専門家に聞いてほしかった。それができなくなってしまったという心残りがあります」と語った。
例えば、医師であった中川元死刑囚は米国の化学者と面会を重ね、猛毒VXに関する論文を5月に発表したばかりだった。記者の取材に高橋さんは「謝罪とは謝ることばかりではなく、自分の知識や体験を社会に役立てるために還元することも含まれるのではないか」とその意図を説明した。
オウム事件では、あと6人の死刑囚が執行を待つ。彼らは、凶悪な犯罪者であると同時に、オウム真理教という狂気に身を置いた生き証人でもある。例えば、ともに地下鉄サリン事件の実行犯で、東京大理学部卒の豊田亨死刑囚や、早稲田大理工学部卒の広瀬健一死刑囚は、教団の兵器開発を担い、今は深く悔恨している。社会に還元すべき知識や体験があるはずだ。
オウム裁判を459回傍聴した高橋さんは今、死刑囚との面会も求めている。豊田死刑囚は裁判で「被害者・遺族をこれ以上傷つけたくない」と感情を封じ、真摯(しんし)な態度を貫いた。豊田死刑囚から高橋さんは手紙を受け取っている。
高橋さんはその返事として「あなたに怒りの気持ちはない」と直接伝えたいと願う。刑場に向かう時、「小さなともしびがあるだけで違う」と思うから。
その願いもかなわず、このまま何も語らず、残る6人も密室で執行されてしまうのか。
=2018/07/21付 西日本新聞朝刊=
18:52 - 2018年7月23日
死刑制度の維持は被害者のためではない。遺族が執行しないでと求めても国は死刑を執行する。死刑制度は国が人々の命を自由にできることを証明してみせるための大事な制度なのだから当然のことだろう。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00010004-nishinpc-soci
死刑制度の維持は被害者のためではない。遺族が執行しないでと求めても国は死刑を執行する。死刑制度は国が人々の命を自由にできることを証明してみせるための大事な制度なのだから当然のことだろう。 https://t.co/DvXptq1Uii
— 白い狼のため息(ヒソカ) (@hisokawhitewolf) 2018年7月23日
ブログ|白い狼の溜息 http://blog.livedoor.jp/white0wolf/
2018.7.9
拡散お願いします。「いま家族としてお願いしたいこと-死刑執行後の一連の動きと報道をめぐって」
カテゴリ:死刑制度はいらない
重複投稿ごめんなさい。
国家こそ、「オウム事件」を利用し、人々をコントロールしようとしていると、今回の死刑執行に思いました。
死刑執行という大量虐殺のあと、いまだ、「教祖」を利用する「テロ組織」があるから、監視国家・警察国家が必要だとのシナリオ、そこに利用される「死刑囚」たち、そして家族。もちろん、被害者遺族も利用されています。
今週、他の「死刑囚」たちの執行が続くのではないかとの悲観的予測が立てられています。
何でもありの安倍政権、人権抹殺で、世界にも喧嘩を売っています。
拡散してほしいリンクは、松本麗華さんのブログ記事です。
麻原氏の遺体の引き取りに関する一連の経緯、それに対する事実異なる報道、そしてご家族の想いについて書かれています。
■いま家族としてお願いしたいこと-死刑執行後の一連の動きと報道をめぐって
http://blog.asahara-kousoshin.info/?eid=248
国家こそ、「オウム事件」を利用し、人々をコントロールしようとしていると、今回の死刑執行に思いました。
死刑執行という大量虐殺のあと、いまだ、「教祖」を利用する「テロ組織」があるから、監視国家・警察国家が必要だとのシナリオ、そこに利用される「死刑囚」たち、そして家族。もちろん、被害者遺族も利用されています。
今週、他の「死刑囚」たちの執行が続くのではないかとの悲観的予測が立てられています。
何でもありの安倍政権、人権抹殺で、世界にも喧嘩を売っています。
拡散してほしいリンクは、松本麗華さんのブログ記事です。
麻原氏の遺体の引き取りに関する一連の経緯、それに対する事実異なる報道、そしてご家族の想いについて書かれています。
■いま家族としてお願いしたいこと-死刑執行後の一連の動きと報道をめぐって
http://blog.asahara-kousoshin.info/?eid=248
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
いま家族としてお願いしたいこと_死刑執行後の一連の動きと報道を巡って 2018.07.09 Monday
オウム真理教の教祖である松本智津夫の三女、松本麗華です。
オウム真理教による一連の事件の被害に遭われた方に対し、心よりご冥福をお祈りし、また謹んでお見舞いを申し上げます。
父は2018(平成30)年7月6日に処刑されました。この事実をわたくしも、そして家族もみな、厳粛に受け止めております。
父が逮捕されてからの23年間、ただのひと言も父と話ができなかったことが、残念でなりません。面会が許されなくなってからも、10年以上、毎月一度は面会を申し込み続けてきました。事件を起こしたなら、それはなぜなのか。被害に遭われた方に対して心は痛まないのかなど、聞きたいことがたくさんありました。家族のこと、自分自身のこと、父を批判すべきこと、わたくしがなしえたかもしれないことも含めて、話したいこともたくさんありました。
それでも、父は逝きました。ご批判を受けるかもしれませんが、今はただ、家族だけで静かに父の死を悼むことを願っております。
しかしながら、東京拘置所は、最初は親族間で争いがあるという理由を挙げ、わたくしたちが母を含め、四女以外はただ父の死を家族だけで静かに悼むという同じ願いを持っているとお伝えすると、「本人が(遺体の引取先として)指定した人がいる」という旨おっしゃり、遺体の引き取りはできないとのことでした。能力的に父が意思表示などできるはずがないと申し上げると、今度はそのようなことは言っていないと、言葉をひるがえしています。
報道によれば、父が指定した相手は、わたしの妹、父にとっては四女の聡香だということになっております。遺言状はありません。何度もおうかがいをしたにもかかわらず、東京拘置所は7月9日現在にいたるまで、父が指定した相手が四女だということを、わたしたちには話をしてくださいませんでした。
わたし自身は、父が四女を遺体の引取先として指定したという話について、父が東京拘置所の職員と意思疎通ができなかったという客観的な事実からも、作られた話ではないかと感じております。
これまで複数の精神科医が父と面接した上で、コミュニケーションがほぼ不可能で、外的刺激に反応することができない「昏迷」の状態にあると判断しています。最近、東京拘置所が提示した書類を見ても、弁護人が拘置所の職員と会話をしたときの話からしても、拘置所の職員と父は意思疎通ができていません。父が受け取り先を指定することは、能力的にも不可能です。
また、父が長子でもなく、あるいは父の介助を身近で行っていた長女やわたし、姉の宇未でもなく、長年連れ添った妻である母でもなく、四女を指定するということは考えにくいことです。
聡香は両親と縁を切りたいとして、2017年11月に記者会見を開いて訴えています。そのような聡香自身の立場や心情を考えても、今回の「指定」には疑問が残ります。また母は、聡香を含めて、家族みなで父の死を悼むことを願っています。
一昨日7月7日、担当弁護士による数度にわたる交渉の甲斐あって、母、長男、二男、二女、三女5人の家族は父の遺体と短い時間、面会をして参りました。
翌日、電話で、拘置所の職員から遺体をわたしたちには渡すことができない、と告げられました。なぜなのか理由は聞かされませんでしたが、揺るがぬ決定事項という口ぶりでしたので、大きな抵抗感がありましたが、遺骨であるなら引き渡していただけるのか、遺骨すべてが無理ならせめて分骨だけでもとお願いしました。わたしたち家族は父を弔うために、遺体がかなわないならせめて遺骨の一部でも分骨していただきたいと考えたのです。
その後、再度父の遺体と対面し、東京拘置所には家族は遺体で引き渡して欲しいと望んでいること、火葬を受け入れているわけではないこと、拘置所の判断で火葬をする場合は、せめて遺骨が欲しい、遺骨がだめならば分骨でもとお願いをしました。拘置所側は、指定人がいるという話や、遺骨は拘置所で預からせて欲しい旨、言っていました。
帰宅したのち、今朝7月9日朝の報道で、わたしたちが四女への遺体の引き渡しに同意したとされていること、法務省がわれわれ家族に連絡がないままにその引き渡しを決定したとしていること、家族全員が父の遺体の火葬に同意したということ等々の文言を目にし、事実とのあまりの違いに驚きました。昨日も含め、父の遺体や遺骨に関してわたしたちが尋ねたことに関する拘置所の刑務官の返答は二転三転していました。父が行ったという「指定」についてもまた同様です。そして昨日の面会後、拘置所からわたしたち家族に対していっさいの連絡がないまま、今朝のさまざまな報道を目にした次第です。
拘置所とのやりとりなどの詳細については追ってまた別の形でご報告いたしますが、そもそも規則上、遺体の引き取りについては執行後に電話でその事実の報告を受けた、父の配偶者である母が意向を示すことができるはずです。また、そもそも父の遺体、遺骨の引き渡しに関しても、家族間の争いなどは生じておりません。
家族として、執行後現在にいたるまでの経緯について、正確な情報公開を切に願っています。
報道では、父の遺体や遺骨の利用についてさまざまに報じられておりますが、父を宗教的・政治的に利用することは家族として決してできませんし、万が一、その動きがあったとしても家族が決して利用させないことをお約束します。また、わたしは以前から申し上げている通り、オウム真理教から派生したいかなる団体とも関係しておらず、派生団体には解散をしてもらいたいと考えていることを、あわせてお伝えいたします。何卒、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
2018年7月9日正午(松本麗華)
オウム真理教による一連の事件の被害に遭われた方に対し、心よりご冥福をお祈りし、また謹んでお見舞いを申し上げます。
父は2018(平成30)年7月6日に処刑されました。この事実をわたくしも、そして家族もみな、厳粛に受け止めております。
父が逮捕されてからの23年間、ただのひと言も父と話ができなかったことが、残念でなりません。面会が許されなくなってからも、10年以上、毎月一度は面会を申し込み続けてきました。事件を起こしたなら、それはなぜなのか。被害に遭われた方に対して心は痛まないのかなど、聞きたいことがたくさんありました。家族のこと、自分自身のこと、父を批判すべきこと、わたくしがなしえたかもしれないことも含めて、話したいこともたくさんありました。
それでも、父は逝きました。ご批判を受けるかもしれませんが、今はただ、家族だけで静かに父の死を悼むことを願っております。
しかしながら、東京拘置所は、最初は親族間で争いがあるという理由を挙げ、わたくしたちが母を含め、四女以外はただ父の死を家族だけで静かに悼むという同じ願いを持っているとお伝えすると、「本人が(遺体の引取先として)指定した人がいる」という旨おっしゃり、遺体の引き取りはできないとのことでした。能力的に父が意思表示などできるはずがないと申し上げると、今度はそのようなことは言っていないと、言葉をひるがえしています。
報道によれば、父が指定した相手は、わたしの妹、父にとっては四女の聡香だということになっております。遺言状はありません。何度もおうかがいをしたにもかかわらず、東京拘置所は7月9日現在にいたるまで、父が指定した相手が四女だということを、わたしたちには話をしてくださいませんでした。
わたし自身は、父が四女を遺体の引取先として指定したという話について、父が東京拘置所の職員と意思疎通ができなかったという客観的な事実からも、作られた話ではないかと感じております。
これまで複数の精神科医が父と面接した上で、コミュニケーションがほぼ不可能で、外的刺激に反応することができない「昏迷」の状態にあると判断しています。最近、東京拘置所が提示した書類を見ても、弁護人が拘置所の職員と会話をしたときの話からしても、拘置所の職員と父は意思疎通ができていません。父が受け取り先を指定することは、能力的にも不可能です。
また、父が長子でもなく、あるいは父の介助を身近で行っていた長女やわたし、姉の宇未でもなく、長年連れ添った妻である母でもなく、四女を指定するということは考えにくいことです。
聡香は両親と縁を切りたいとして、2017年11月に記者会見を開いて訴えています。そのような聡香自身の立場や心情を考えても、今回の「指定」には疑問が残ります。また母は、聡香を含めて、家族みなで父の死を悼むことを願っています。
一昨日7月7日、担当弁護士による数度にわたる交渉の甲斐あって、母、長男、二男、二女、三女5人の家族は父の遺体と短い時間、面会をして参りました。
翌日、電話で、拘置所の職員から遺体をわたしたちには渡すことができない、と告げられました。なぜなのか理由は聞かされませんでしたが、揺るがぬ決定事項という口ぶりでしたので、大きな抵抗感がありましたが、遺骨であるなら引き渡していただけるのか、遺骨すべてが無理ならせめて分骨だけでもとお願いしました。わたしたち家族は父を弔うために、遺体がかなわないならせめて遺骨の一部でも分骨していただきたいと考えたのです。
その後、再度父の遺体と対面し、東京拘置所には家族は遺体で引き渡して欲しいと望んでいること、火葬を受け入れているわけではないこと、拘置所の判断で火葬をする場合は、せめて遺骨が欲しい、遺骨がだめならば分骨でもとお願いをしました。拘置所側は、指定人がいるという話や、遺骨は拘置所で預からせて欲しい旨、言っていました。
帰宅したのち、今朝7月9日朝の報道で、わたしたちが四女への遺体の引き渡しに同意したとされていること、法務省がわれわれ家族に連絡がないままにその引き渡しを決定したとしていること、家族全員が父の遺体の火葬に同意したということ等々の文言を目にし、事実とのあまりの違いに驚きました。昨日も含め、父の遺体や遺骨に関してわたしたちが尋ねたことに関する拘置所の刑務官の返答は二転三転していました。父が行ったという「指定」についてもまた同様です。そして昨日の面会後、拘置所からわたしたち家族に対していっさいの連絡がないまま、今朝のさまざまな報道を目にした次第です。
拘置所とのやりとりなどの詳細については追ってまた別の形でご報告いたしますが、そもそも規則上、遺体の引き取りについては執行後に電話でその事実の報告を受けた、父の配偶者である母が意向を示すことができるはずです。また、そもそも父の遺体、遺骨の引き渡しに関しても、家族間の争いなどは生じておりません。
家族として、執行後現在にいたるまでの経緯について、正確な情報公開を切に願っています。
報道では、父の遺体や遺骨の利用についてさまざまに報じられておりますが、父を宗教的・政治的に利用することは家族として決してできませんし、万が一、その動きがあったとしても家族が決して利用させないことをお約束します。また、わたしは以前から申し上げている通り、オウム真理教から派生したいかなる団体とも関係しておらず、派生団体には解散をしてもらいたいと考えていることを、あわせてお伝えいたします。何卒、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
2018年7月9日正午(松本麗華)
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
今の時点での事実のお知らせ⑴引き渡しについて知らされていること 2018.07.11 Wednesday
7月7日の時点で、父の遺体を「四女への引き渡しを検討」(『時事通信』)と、妹への引き渡しが確定しているかのように報じられています。わたしたちは、そのような事実を知りません。
逆に、7月9日、東京拘置所から父の弁護人に対し、
「東拘は,親族間で解決するまで遺骨をお預かりします」
とお話がありました。
父の弁護人から代理人のかたにご連絡していますが、お返事はいただけでおりません。
ブログ|お父さん分かりますか?/松本麗華
日テレの虚偽報道に対する抗議声明 2018.07.12 Thursday
昨日(2018/07/11)、弟が、滝本太郎弁護士に殺害予告をしたという報道がなされました。そのことについての抗議声明を、代理人である松井武弁護士から司法記者クラブに送ってくださいました。
抗 議 声 明
報道各位
麻原彰晃こと松本智津夫長男代理人弁護士 松井 武
2018年7月11日13時50分ころ 通称日本テレビは、「ヒルナンデス」あるいはネットニュース「NEWS24」において、大要下記のような番組を放映しました。
記
「6日に死刑を執行されたオウム真理教の教祖松本智津夫元死刑囚の四女の代理人弁護士が、松本元死刑囚の長男からSNS上で殺害予告をうけたとして、警察に告訴状を提出したことがわかった。
松本元死刑囚の遺体は9日に火葬され、遺骨は東京拘置所で保管されている。遺骨については、松本元死刑囚本人が、死刑執行直前に四女に引き渡すよう口頭で意思を示したとされているが、松本元死刑囚の妻や長男側は、妻に引き渡すよう求めている。
長男のものとみられるツイッターには、死刑執行後に「殺しに行く」という文言が書き込まれており、四女の代理人弁護士は、文脈からこの文言は、自分に向けられたものだとして、11日までに、脅迫の疑いで、警察に告訴状を提出した。
警察は、長男による書き込みかなど慎重に調べることにしている。」
しかし、長男が殺害予告をした等の放送は事実無根です。長男は投稿をしていません。そもそも、当該投稿のあったアカウントは長男と全く無関係なものです。既に、当該アカウントの使用者である投稿者本人が警察におもむいて事情説明をしているとの情報も得ています。また、問題となった投稿内容は、「誰かと誰かは二世皇帝と趙高のような関係になったら、殺しに行くぞ」などといった内容であったようですが、このような意味不明な内容を長男が書き込むことは考えられません。会見した滝本弁護士は、投稿者が長男であると考えた理由を質問された際、大要「文脈からして明らかに長男ですけれどもね。尊師と言ったり。リツイートの関係を追っていった。直ちにリツイートしてきたこと、内容からしても長男だと思われます。昨年、裁判の際に、長男は、滝本さんの側にいかないと脱会していると認められないのかなと、寂しい言い方をしており、彼は私を意識している。」と述べていますが、このような単なる思い込みによる推測が投稿者特定の根拠とならないことは明らかです。
当職は、「ヒルナンデス」及び「NEWS24」で上記を放送した日本テレビに対し、本書面をもって、長男をあたかも犯罪者であるかのごとく扱った虚偽の報道に対し厳重に抗議すると共に、大要「2018年7月11日13時50分ころの『ヒルナンデス』及び『NEWS24』において、麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の長男が滝本太郎弁護士に対し殺害予告をしたかのような報道をしましたが、この報道は滝本弁護士の事実誤認に基づく誤った告訴を当社が軽信したがゆえの誤報であったので、ここに訂正して謝罪いたします」との内容の謝罪広告を、本書面到達後1週間以内に朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の社会面に日本テレビの費用で紙面の4分の1を使い掲載することを求めます。
また、滝本弁護士は、当該投稿者が長男であるか否かに関する事実関係を何ら客観的に確認しないまま、長男を被告訴人と特定して刑事告訴にまで及んだうえ、同告訴について長男を名指しして記者会見をしました。その記者会見においても、滝本弁護士は投稿の文脈が長男とどう関係するのか等を全く明らかにしていません。他人を犯罪者として告訴するには極めて根拠が薄弱であり、何らかの意図的な行為であるか、少なくともあまりに軽率と言わざるを得ません。
上記放送及び告訴は、実の父親を亡くし、この間つらい思いをしている長男の心をいたずらに傷つけるものです。日本テレビ及び告訴した滝本弁護士に対する今後のことについては、長男と相談して対応していきます。
以上です。
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