母を亡くしてから、私はよりいっそう、死後の世界への関心が高まってきています。
人は死んだらどうなるのか?
人類にとっては、永遠のテーマですよね。
誰もが納得のいく証明ができない今この時代には、それぞれが信じるイメージなり教えなり、考えを拠り所にするしかないのかな、と私は思います。
死んだらそれまで! なにもなくなる!
そういう考えも、もちろん認めたいと思います。
私個人の考えとしては、人が死んだら、この地球上の雰囲気とさほど変わらない環境の中で、存在し続けることができるような気がしています。
この世で悪いことをしたら地獄に墜ち、善人は天国に、ということもよく言われることですが、物語的に示されるような おどろおどろしい地獄界があったり、お花畑が広がるような天国界があるような気はあまりしません。
この世の行いを精査され裁かれる、というのも、私にはピンときません。
でもそのような考えをまだ生きている私達が持つことは、道を外れないための戒めとなり、役に立つ考えだとは思っています。
亡くなった後に行く世界は、この世と同じように、暗く怪しい雰囲気の場もあれば、明るく楽しい場もあったり、癒されるような雰囲気の場もあったりで、それぞれがふさわしい場所に自ら向かっていくような気がします。
この世で経験した記憶はすべて残っているので、亡くなった人同士は懐かしい再会を果たすことは可能なのだと信じています。
亡くなった母が荼毘に付される直前に
私が母に伝えたこの世の最後の言葉は
「また会えるよ!」
死はあくまでもこの世のひとときの別れであって、
決して永遠の別れではないということは
かたく信じて生きていきたいと思っています。