こちらは、充電池(バッテリー)の電力を家庭用電源に変換する装置で、「インバーター」といいます。
一般的なDC(直流)の規格は、12Vの倍数でできています。なぜかと一般に流通しているバッテリーの多くが12Vバッテリーで、さらに組み合わせて(アレイ)高い電圧を作るので、12Vの倍数が一般的なのだそうです。DC12V、DC24V、DC36V、DC48V、といった具合です。
高電力を実現するには、高電圧のほうがよいのは一般的に知られています。今回のシステムでは、チャージコントローラーの最大入力(ソーラーパネルからもらってくる電力)の最大値3200Wを利用できるようにするため、システム電圧をDC48Vで構成することにしました。
DC48V→AC100Vのインバーターはとても高いので、こちらもヤフオク経由で、中国製のものを入手しました。
取説は中国語、実際のブツも、手にとってみると、ちょっと古臭いデキです。まぁ、高電圧機器なんてこんなのでいいかぁ・・・とちょっと苦笑いしてしまいました。内部に日本で禁止されている危険物質が使われてないかな、というのはちょっとだけ不安です。
こちらのインバーターの仕様は以下のようなものです。
- 入力DC48V
- 出力AC100V
- 正弦波出力
- 定格出力2000W
- 最大出力4000W(数分)
あとで出てくるチャージコントローラーの取説を読んだり、接続したり、バッテリーを充電したり放電したりして試してみましたが、DC48Vのバッテリーアレイでは、電圧がDC42Vになると「あがり」と判断されるようで、負荷をかけた状態で電圧がDC42Vを下回ると、「ピーッ」とアラームが鳴ります。バッテリーのほうは、充電中DC57.6Vまであがり、開放電圧(負荷がかかってない状態の電圧)は、50.6Vあたりを推移していますので、その電圧の幅の中で動くのだと思います。
中国製ではありますが、まぁ、きちんと動くようです。残念ながら平行輸入品のようなものなのでサポートがつけられないらしく、壊れたらオシャカです。
定格2000W、最大4000Wもあるので、リビングのエアコン意外はどれでも使えます。リビングのエアコンは200V電源なので、そもそも使えないのですが・・・。大型の回転モーターがある機械、たとえば洗濯機や冷蔵庫は、ピーク電力が高いので注意が必要らしいのですが、最大4000Wもあるので大丈夫です。
オーディオ機器(テレビ、アンプなど)をこれに同時接続して試してみました。バッテリー買ったばかり(半分くらい充電されていたと思われる)で、3時間半くらい動きました。700Wくらいは使っていたと思います。ただ、サブウーファー・スピーカーは家庭AC電源にささって、他の機器はバッテリー経由のインバーターにつないで使うと、ウーファーが正弦波ノイズを発生することがわかりました。ウーファーもインバーターにつなげば発生しないのかどうかは、これから確認が必要です。