今回は頭脳警察「俺たちに明日はない」発売記念ツアー
2009関西ツアー編です。
このDVDの内容は2009.11/28 名古屋eii FITS ALL と11/29大阪 The Live house somaで行われました二日間の模様が収録されています。
(参考資料★09.11.28及び11.28セットリスト・・・・頭脳警察公式サイト)
【頭脳警察 2009 関東ツアーDVD 収録曲】
(収録時間約60分)
◆オープニング特別映像 飛翔(&死んだら殺すぞ)~リハーサル場面(バンドメンバー紹介)
1.Quiet Riot (11/28 名古屋-1曲め)
MC(11/28)
2.UNDER COVER (11/28 名古屋-5曲め)
MC(11/28)
3.七月のムスターファ (11/28 名古屋-6曲め)
MC(11/28)
4.赤の女王 (11/28 名古屋-10曲め)
5.オリオン頌歌 (11/28 名古屋-12曲め)
MC(11/29)
6.落葉のささやき (11/29 大阪-8曲め)
7.Blood Blood Blood (11/29 大阪en-3 -21曲め)
MC(11/29)
8.残照 (11/29 大阪en-4 -22曲め)
この新譜発売ツアーの「ファイナルの地」となりました「関西ツアーDVD」には、合計8曲収録と、「関東ツアーDVD」の13曲に比べ5曲も少ない収録曲です。
DVDの収録時間は、関東ツアーと同じ60分なのですが、何故こんなに収録曲数に差があるのでしょうか。
その理由は、この関西ツアーDVDでは、選択された一曲の演奏時間が長いものが多いと言うことと、ライブ中のMCがたくさん収録されているためのようです。
「七月のムスターファ」演奏前に、この曲誕生に至るまでの経緯についても(響のライブのとき同様)PANTAは丁寧に語られていますが、そのときの模様も、このDVDにそのまま収録されています。
このDVDでの関東・関西の二枚の比較だけでも、いかにこのところのPANTA・・・(というか響でも頭脳警察でも)は饒舌というか、MCが多くて長いのかを物語ると思います。
・・・・やっぱり、MCを短くしたら・・もしくは無くしたら・・・たとえば同じ一時間の中でも、演奏できる曲数はこんなにも変わる(増やせる)ということですね。
このライブ中にも、「今回はなるべく話さないようにしたい・・」などとも言っている場面も出てまいりますが、本人の意識としても、そういう気持ちを持ちつつ、けどこれを話さずにはいられない・・・みたいな・・、特に特別な感慨をこめて製作された新譜「俺たちに明日はない」を携えての実に十数年ぶりとなる頭脳警察名義の新譜発売ツアー、そして40周年記念だったということかもしれません・・・。
そんな「感慨」「パンタの思い」の伝わるMC・・・語りが、今回のDVDでは、ありのまま収録されています。
これは、永久保存版DVDとして「映像記録作品」として、大変に貴重なものになれたと思います。
しかしながら、実は個人的にこのDVDを通して繰り返し見聞きしてみますと、どうしてもまだまだ先日2/6の還暦記念怒涛の32曲ぶっとおしライブの記憶が鮮明である分、なおさらなのかもしれませんが・・・
この一曲、一曲の間のMCの長い部分がそのまま収録されていることは一枚のライブ実況録音音楽DVDとして楽しみたいと思ったときには、逆にちょっと見づらいです。
この関西ツアーDVD、選曲が良いだけに、合間合間一曲ごとのMCは思い切ってカットされていたら、案外むしろ、より素晴らしかったのではないかとさえ感じてしまいました。
・・・・余談になりますが、その2/6の壮絶なる32曲ライブでは、このブログにも、様子、感想など、たくさん書きましたが、とにかく演奏曲の合間のMCの、今までみたいなだらだらとしたのが、一切なくて、そのほとんどが間髪いれず畳み掛ける感じで、まさにふりかかるロックのシャワーというか嵐?!のような状態で展開され続けたライブで・・・それがとても気持ちよかったのです。
常々、去年、一昨年あたりくらいからでしょうか・・・実はその頃くらいからすでに私は個人的にはPANTAの話が、だらだらと長いのが気になっていました・・・。それでもその場では、もちろんイヤだとか苦痛とまで言うほどのことではないにしても・・・けどなんだか自分の中で、煮え切らないような?言い表し難いような。
そして、2010年、今年になって、私自身で挑む頭脳警察初ライブにして、あの2/6ライブを体感できて、やっぱりそうだったのだ、私の求めていたものは・・・これだったのだ!!と自分で自分を認識していました。
今の私は、とにかく、ただPANTAに「会えればいい」とか「話をたくさん聞きたい」とか言うことではなくて、やっぱりとにかく純粋に「歌が聞きたい」生歌と生演奏の中だけに居られればそれでいい・・・のだと。
今回の関東・関西ツアーDVDで、私自身が自分で参加したのは関東の二日間でしたが、改めて映像でライブを振り返って・・・MCを聞いて。映像でみる、PANTAの話しているときの表情とか、言葉とか・・・話しているその感慨を込めた内容とか・・ファンとしては、貴重であり、かけがえなくて、見て、聞いていて、もちろん、それはとても切なく愛おしい気持ちにもなるわけなのですが。
けれども、それでも私の中では・・・・、ライブでMCは多くはいらない!!
最小限で良い。
そう感じていました。
今後はずっと2/6のあんな感じで、行って欲しいな・・・。
そんなふうに自分では思っていますし、そういうふうに、きっと・・・と期待しています!!
----------------------
この関西ツアーDVDの収録曲、選曲がとても素晴らしくて、そういう意味では、私はかなり嬉しかったです。
関東ツアーDVDの収録曲とも、ほとんどだぶりない曲の編集も、ありがたかったです。
従いまして、きっちり、関西ツアー・関東ツアーDVD、両方購入は大正解です!!
(しかし、これ、いっそ、最初から二枚組で出来れば、もう少し値段を安く出来ませんか?などと、つい、言いたくなりますが・・(笑)けれど、「限定公式ブートレッグ」ですから、それが入手出来ているというだけでも良しとしなければなりませんか??)
・・・ただ、ひとつだけ残念だったのはやっぱり「飛翔」が未収録だったことですね・・・DVDを再生させると冒頭リハの音声ではこの「飛翔」が聴こえてきますが・・・まず、それだけでも、私はとても嬉しくてワクワクしましたが、肝心の本番演奏の方が結局未収録とは・・・・これだけはガッカリでした。とても残念でした。
あー悔しい~(苦笑)
けれど、三枚届いたDVDで、まず最初に観た「関東ツアーDVD」での収録曲選曲に対する不満・・・・
↓
(昨日書いた記事より引用)
>私の大好きな「落ち葉のささやき」や「アンダーカバー」や「飛翔」・・・・
>「Quiet Riot」、「時々吠えることがある」「赤の女王」「オリオン」などは、是非、収録していただきたかったと残念に思いました
について、上記に書いた7曲のうちの、5曲が、こちらの関西ツアーDVDの方で聞けましたので、それが、私が「関西ツアーDVD」の収録曲についてはほぼ満足している所以です。
・・・・これでほんとに「飛翔」が収録されていたらなあ・・・・(しつこい?・・・苦笑)
あと。さらに欲を言えば、やっぱり大阪の演奏からもう一曲「仮面劇のヒーローを・・」あたりでしょうね。
・・・「Blood・・・」は関東ツアーDVDにも収録されているのですから、関西ツアーのには、これを入れない代わりに「飛翔」にしていただきたかった・・・かな?(笑)
けど、大阪でのツアーファイナルステージにおけるアンコールでの「Blood・・・」
いや~・・・・やっぱり、これをはずせ?というのは、無理でしょうね。
あと、個人的にはやっぱり「赤の女王」が収録されていたのも、大変に嬉しかったです。
やっぱり、カッコイイし、好きです。この曲。(「黒の図表」も早くライブで聞きたいです)
そして最後の最後のオーラスでの「残照」・・・・・・
この曲については・・・
もちろん悪くはないのですが、メロディラインの「フォーキー」な雰囲気にしても、もともと好きな自分にとっては、この曲の感じも嫌いなタイプではないはずなのですけど。だけど・・・。
演奏前に「また、会う日まで!!」だなんて言いはなって
それで・・・最後はみんなで、大勢で手拍子で、大合唱!!! っていうのが・・・なんというか・・・
いや・・・やっぱりですね・・・
自分自身が参加していました初台ドアーズのツーディズでも、最後のこの「残照」では、このときと似たような状況になり、その場のただ中に居たときには、それはそれで、もちろん興奮して素晴らしいと思え、感動していました。
けれど・・・こうして映像で観ると、なんとなく、「こんな私」?がこんな言い方するのも、かなり顰蹙かもしれませんが。
なんとなく、それこそ「頭脳警察」という「パブリックイメージ?」が?????
・・・・・というか、パブリックとかそういうことつけなくても、普通に今まで抱いてきた「イメージ」とは違うような気がしないでもありませんでした・・・・。
まあ、もはや、とっくにPANTA、イコール良い人というイメージは定着しているのかもしれませんし、実際にお会いできれば、ファンにはいつでもとても誠実であり、かつ気さくで優しいです・・・。
怖いなどというイメージは虚像です。
しかしPANTA・・・頭脳警察は 孤高のロッカーで、異端であり続けて、反逆の天使で・・・・
それで、ファンもアーチストと同じように、みんなひとりひとりで、全然群れてなんかなくて、それでも全国各地に「潜伏?」していて・・・・ひとりひとりがそれぞれの熱い思いをずっと抱いていて・・・とんがっていたり、つっぱっていたり・・・そんな感じで、罵声が飛び交ったり?なんて言う「イメージ」とは、違った世界というか境地を、そのときそこに感じました。
もちろんこれは、批判しているわけでは、決してありません。
ただオーラスの「残照」のライブ映像を観た「個人的な感想」です。
MCの内容といい、「残照」の歌詞と、大団円みたいな、大合唱と・・・
♪さあ、もう一度 乾杯 俺たちの人生に・・・
これはこれで、ある意味、節目としての「40周年」ということで、よしとしなければならなかったのかもしれません。
けれど、私自身は、去年の一年、そして、去年のこのライブツアーを終えた段階では、なんというか、もう、これで終了?というか、いつまでも、とにかくPANTAにもトシにもずっと元気で長生きして欲しいと思いましたが、私自身の気持ち的には、それまでのように「執着」し続けなくても、もうこれで良いのかな・・・みたいな気持ちにもなってしまっていました。私ひとりが、こんなに執着している必要はもうないだろう・・・・・・・
「残照」という曲の感じ方というか、その雰囲気・・・。
なんだか、ある意味、中年?!のアイドルみたいな?みんなのPANTAで、我らの頭脳警察で・・・
なんとなく、そういう雰囲気が・・
いえ、ただ、私自身が、天邪鬼なだけなのでしょう
---------------------------
ところが!!ところが、2/6のライブでは、そんな「残照」含む、「明日はない」のニューアルバムからは一曲たりとも演奏せずに、とにかく怒涛に突っ走り続けた青い時代からの頭脳警察ナンバー!!
MCは本当に最小限で
ライブメニューのラストに最愛の「歓喜の歌」
そしてアンコールに「あばよ東京」
しかもこんな曲をフルバンド頭脳警察での演奏・・・いったい何年ぶりの??
そして最後の最後に続けて飛ばして「悪たれ小僧」で終了!!!!!
こっちの、2010年、60歳の頭脳警察の方が、やっぱり「らしい」し、カッコイイなあ~って・・。
そんな気がしてて、そんなふうに、まだ、私は2/6ライブの余韻をひきづっていたものですから、今回、去年の新譜ツアーのDVD二枚を観て、感じたのでしょう。
まあ、PANTAという人は、いろいろと昔から、予測のつかない人なのですね・・・
過激だったり、スゥイートになったり、すごく太ってみたり急に激やせしたり(笑)、突然姿を現さなくなったり、再結成、再々結成したり、頭脳警察なのに、頭脳警察と名乗らないでライブやったり・・・コッソリと?ジャズを歌ってみたり、最強にパンクだったり、はたまた、どフォーク!?だったり・・・ポップになったり・・・そしていつでもキケンだったり、妖艶きわまりない罪深き人物だったりで・・・・・・・・しゃべりすぎたり、無口になったり・・・・・・
そして・・・・・・だけど、やっぱり、孤高の反逆の天使でありつづける偉大なるロックミュージシャンであると思います!!
もう これって 自分が天邪鬼なのか?PANTAが天邪鬼なのか?いったいぜんたい 結局のところは、どっちよ!!!?!?
(・・・・・あ・・・いえ、ひとりごとです・・・スミマセン)
・・・・・また、ずいぶん、いろいろと脱線してしまいましたが・・・・・(爆)
さて、それでは、明日(?)じゃなくて、次回??(笑)は、三枚目のDVDについてです。
三枚目のDVD、そのタイトルは「正月特番DVD」!!!・・・・・・・・・要は、ZNNの昼夜二部構成で行われた、「新年会企画」の模様が収録されたものなのです・・・。
しかし・・・このネーミング・・・・ (^_^;)