『どうせウソだとわかっているさ!vol.3~WAR IS "NOT"OVER2』2005.8.15 at初台ドアーズ「ライブるぽ」【後編】と題して、先の「前編」投稿に続いての、こちらは「後編」になります。
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【お断り】
※あらかじめ、お断りしておきます。
当初この「ライブイベント」を、頭脳警察を中心としながら、全体的に「るぽ」として、紹介しようと言う気持ちで「前編」を書き始めました。
しかし、現段階でこの原稿に着手するに当たり、イベント全体に触れることは、断念します。
今も冷めやらぬ興奮の気持ちのままに「頭脳警察」のことのみに集中し、書き残します。
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■「伝説」への序章(イントロダクション)として・・・・「歴史のひと駒」として・・・・
1969年、オレとトシが19歳のときでした。
頭脳警察を作って、75年に解散して、そして1990年に再結成、一年だけして、それで、今、再々結成して、トシとふたりで、「死ぬまでやろう」と。
死ぬまでやるって言うのは、明日かもしれないし、どっちが先に逝くか知れないし・・・どっちかが先に、消えた方・・・まあ、たぶん、トシだろうけれど?(笑)
まあ、どっちか、居なくなるまで、やろうよ、と言うことで いろんな思いが走馬灯のように頭の中を駆け巡ってきますけれども
これから、ちょっと、一曲めにやった、「歴史から飛び出せ」ではないですけれども、少し、歴史を飛び出してですね、当時のふたりだけの頭脳警察、再現してみようかなとやってみます
本当に、写真に記録しといてよ
まあ、歴史の一ページになるかどうか、わかりませんけれども、やはり歴史から、抜け出ようと思うと、それがまた、歴史になってしまう、と言うようなこともあるし・・
まあ、いろんなものを作り出した時点で、もう、既に「過去」のものになっていくし、
今、これをオレが、歌う、と言う意味、 わかっている、つ・も・りです
本当に、つもりです、と言っておきます
それで、みんなの頭の中にはいろんな絵、いろんな思い、いろんな考えが 頭の中に浮かぶと思います
そんな中で、今、たとえば、長老たちがですね・・・
戦争を経験している、長老たちが、どんどん、高齢化していって・・・みんな、じいさん、ばあさんの話、聞いていないと思いますがオレも多分、全部聞けて居ないと思います
とうさんや、かあさん、そして、そういう話を自分が聞いて、それをまた、次の世代に聞かせてあげるというふうなことが、果たして、出来ているのだろうか・・・それは、ちょっと、わかりませんけれども
この、歴史のひと駒に、立ち会えて、
今、みんなが「生き証人」になってくれることを願います
それで、それを語ってください
写真を使ってください
頭脳警察、その証人として、一ページを刻んでもらいたいと思います
※いままで、持っていたアコースティックギターから、レスポールのエレキギターに持ち替えたPANTA!!
5.世界革命戦争宣言
ブルジョアジー諸君!!
我々は 世界中で 君達を 革命戦争の場に叩きこんで 一掃するために
ここに 公然と 宣戦を 布告 するものである・・・・・・・・・・・・・・
今まで、私は、PANTAの歌に幾度となく、感動して、そのたびに、「鳥肌もの」の思いを体感してきました。
この瞬間は、「鳥肌」・「もの」などと言う、漠然、抽象的なものではなく、
まさに、全身に電流が流されたかのような、
どうにもおさまりようの無い身体全身に感じるような「鳥肌」でした。
呆然自失
瞬間に走った、その電流のもと、まさに、「文字」通り、「心臓は張り裂けんばかり」という思いでした
どこからこんな叫び声が・・・
魂の叫び
※もう、これを聴いてしまったら、PANTA、この前の絶好調時よりも、声は少し?なんて、懸念していた自分が恥ずかしくなっていました
「戦争宣言」を終えて、息つく、まもなく、間髪入れずに、たたみかけるように続けられたのが、そう紛れも無く・・・・
6.赤軍兵士の詩
♪俺達の地球が食い荒らされて 疲れた太陽が昇るから
俺達はゲロみたいに出て行った 暗い街へ 凍った街道へ
ギターの音と言い、
PANTAの声と言い、
とにかく、ものすごい
もう、失神しそうな感じで、このあたりは、
「言葉」になんか、どうにも言い表せやしない
この場の空間のみでしか、感じることのできない、
言い知れぬ感動、感慨・・・と言うのだろうか
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大衆運動と言うか、そういった社会運動もどんどん廃退化していき、そしてゲリラになっていきました、尖鋭化した連中がどんどんいろんな事件を起こしていきました。それが、今、問われている訳ですけれども、この戦後60年の締めに、これが、どういう意味を持つのかわかりません。
ただ、みんな、いろんな思いが、頭の中に浮かんでいると思います
これを「生き証人」として、しっかり受け止めてください !!
7.銃を取れ!
♪銃を取って 叫べ 誰に俺達が裁けるのかと
銃を取って 叫べ 誰が大地を汚したのかと
銃を取って叫べ 子供だましの伝説にゃもうごまかされやしない
人の為に死ぬなんて まっぴら御免さ
だから 銃を取れ!!
ふたりだけの頭脳警察として、この「革命三部作」と呼ばれた三曲が、たて続けに揃って歌われたことの意味
この中の曲、一曲、一曲それぞれが「単独」で歌われたことならば、少なくはない
でも、トシとふたりの頭脳警察で、三曲同時に歌われたときの、パワー
この三曲が同時に歌われる、そのとき
まったく別の力が生まれて
別の曲になる
ふと、そんな気がした
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この日の二日前に、日比谷野音で、トシ抜きのバンドの頭脳警察が、居ました
このときも、素晴らしかった
とても感動しました
ただ、本当に、野音は、あっと言う間に終わってしまった気がしていました
あまりにも、短かったことに、不満が残りました
・・・・これからだろう・・・という悔しさが消えませんでした
消化不良、を感じていました
しかし
この日のドアーズ
2005.8.15
ふたり頭脳警察の記念碑的な、40分間は
それは、振り返って、時間を語ってしまえば、たった40分でした
でも、この、最後、「革命三部作」で締めくくられた、7曲、40分間を全て
息を呑んで聴き終えた後には
野音のときのような、「消化不良」な気持ちになるようなことなど、全くありませんでした
ふたりがステージから消えた後
私は、その場にへたりこんでしまいました
全てを聴きおえた後の脱力感と
とんでもない「伝説の一場面」に立ち会うことの出来てしまった満足感
鳥肌と興奮は、しばらく、治まりようが、ありませんでした
終わった後
その場に居た人たち、ひとりひとりから 溢れ出た どよめき ざわめき ためいき
会場内にたちこめた その、ただならぬ 空気は
それは
まさに、その瞬間に
また、新たな「伝説」が産声をあげたことを、意味していたのだと思います・・・・・・・・
※今回、私のつたない「ライブるぽ」の中に、あえて、PANTAさんの、語り(MC)も、一緒に出来る限り再現を試みました。(緑色の文字表記は、全てPANTAさんの肉声です)
「生き証人になってくれ」「伝えてくれ」と言う言葉に導かれて・・・・
この「語り」が
まさに、PANTAとTOSHIの、、「頭脳警察」の「意思」であり、「覚悟」であり・・・・
歴史 革命 伝説
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私自身も、この世に生を受けて幾年月
今まで生きてきて、いろんな感動、感激がありました。
今は、個人的には、人生の岐路に立たされています
一番、苦しくて、厳しい、局面です
そして、いままでにも、PANTAには、たくさんの感動を受けてきました
そして、生きる力を、もらい続けました
でも、この日は、それまでとは、性質の違う感慨で・・・
私は、PANTAの曲に関して、初期の頭脳警察のことは、ずっと知らないで過ごしてきて
バラードが好きで
なんて美しい詩とメロディを歌い、作れる人なんだろうって思って、そうやってファンになりました
今も、PANTAのロマンシズムに胸を打たれ、好きな曲は、バラードが多いということは、勿論、変わることはありませんが
この日のふたりだけの頭脳警察、
特に
「革命三部作」には、いままで私が、暖めてきたPANTAの数々の、美しい曲の、美しい歌詞に対する感動とはまた別の次元の感銘を受けました
私は、いままで、このラジカリズムを、正面から受け入れようとはしていなかったのかもしれません
革命三部作の、その意味を、いまもまだ、何もわかってなんかいないのかもしれません
それでも、「伝説」の意味は、この場で体感した、曲たちによって、理屈ではなく本能で、知らしめられたような気がします
理屈やたんなる言葉だけでない
ROCK(音楽)の持つ力
歴史と伝説
・・・・・・・あの当時、若者は何に怒り 何に向かって闘っていたのだろう
語り続けて 語り継がれて いかなければならないことがある
ずっと、見失ってはいけない
忘れてはいけないことが 必ずある
PANTAとトシから、60年めの8月15日に
その思いは
ROCK(音楽)という形に変えられて
その場に居る、数少ない人々の胸に刻み込まれたのでしょう
闘いは終わらない
伝説は終わらない
そして、新たな伝説はまた始まる
記念碑的なこの日に、この場に立ち会えて、歴史的伝説の「生き証人」のひとりになれたことは、幸運に思います
これからも、まだ歴史は続きます
伝説を受け止めて
語って行こう
まだまだ、追い求め、追い続けていこう・・・・
どちらかが死ぬまで続ける、続く「頭脳警察」を
自分も死ぬまで 追い求めよう
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※画像は、05.8.15のライブとは関係ありません(20年ぐらい前のPANTA&TOSHI)
keitonさん、こんな文章をかいてお疲れでしょう。しばらくは休んでください。
keitonさんが切り取ってくだすった、あの日のこと。
胸に刻んで生きていきます。
ありがとうございます!!
ありがとうございます。
丁寧なレポをありがとうございました。
それでも、熱さと興奮が伝わってきます。
すごいんだろうな、きっと。その場にいたら!
う~ん、どっちみち行ける状況ではなかったので悔いても仕方ないですが・・・くやじい(^^ゞ
先日、13日の野音のライブルポにコメント書いた時
実は(ZKを観れない悔しさ半分で)「やっぱり
トシは今のZKよりも友川のバックで叩いた方が
存在感あるよ!」とか書こうとしてたんですけど
やっぱりやめといてよかった(^^
(とか言ってここで書いとるがな、撤回撤回)
うーむ、やっぱり こういうルポを読むと
羨ましいというか(パンタに限らず)自分がそういう
気持ちになれたライブってどれだけあったんだろう?とか
考えさせられたというか、自分が思っている以上に
まだまだ音楽には力があるんだと感じたりしました
まあ、こういう特別なライブって、そう何回も
できるもんじゃないでしょうけど
(日にちも日にちだし)
今日来たFC会報によると、パンタ氏次の関西公演は
制服向上委員会とのジョイントだそうで・・・
うーん、緊張感 持続できてるかな?(笑)
本当に、私達、土壇場の「飛び込み」で、この日のライブにかけつけることが出来て、良かったですよねえ・・・・・(涙)