
このイベントは、当初『GO!GO!遠藤ミチロウ! vol.2 』と題されたものでした。
出演者は、以下の通りで、変わっておりませんが、
後日、表題の「どうせウソだとわかっているさ!vol.3~WAR IS "NOT"OVER2~」に変更になっていたようです。(2005年8月15日(月) at 初台ドアーズ)
【出演者】 NOTALIN'S(遠藤ミチロウ/石塚俊明/坂本弘道)
PANTA+?
ゲタカルビ(仲野茂/ゴロー(exロリータ18号)/サモン/コバン)
松下克己
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それにしましても。上記の出演者って、現在の形態のバンドとして、それぞれに、バックのメンバーを率いてのバンド名ではありますが。
ようは、そのボーカリストの方々であります、遠藤ミチロウ、PANTA、仲野茂って・・・
かつての、日本のアブないパンクバンドの代名詞?
スターリン・頭脳警察・アナーキー
ということで、この3バンドが、一同に介したライブと同等のもの!!と言うことで!!!
それだけでも、物凄いイベントですよね
しかも、時は、60年後の8月15日と言う・・・・意味深い日でした
思うに。 NOTALIN'Sとゲタカルビは、もはやバンバン売り出し中のようですが・・・どうして、あえて、ここで、公の告知、フライヤー上は「PANTA+?」になっていたのでしょう。
この段階で、ふたり頭脳警察と言うことは、「オフレコ」にしなければならない必要性が、何故にあったのかが、私には、わかりません。(まだ、当初の段階では「未定」だったのでしょうか?えーーっ?)
PANTAは、もう、ずいぶん以前から、「頭脳警察は、一生続けていきたい」発言はなさっておりました。ここで、何故に頭脳警察と、当初から打ち出さなかったのでしよう。
何故、隠すのか?
「頭脳警察」と当初から打ち出してくれた方が、ファンには親切、そして確実に、集客力は、もっとアップしてくれたとは思われます!!
でも、元々、時期が、世間一般、総じて「お盆休み」の最中では。あえて「60年目の8月15日」と言う上でのイベントであるということの、定義は了承の上にしてみたとしても・・・
ならば、チケットの発売、ライブの告知は、せめて、もっと早く!!
ええ、せめて、一般的?に、二、三ヶ月前が、本来ならば、妥当ではないのでしょうか?
それが、現実には、チケット発売が、ライブの三週間前だったとは。
ライブ告知が事務所の公式HPになされたのは、いつもながら、もっと、もっととても、遅かったですね。
(本当に、遅い・・それでは、普通は、お盆の帰省か、それでなくても、大半の職場がお盆休みに入っているのだから、他の行楽地への予定をいれちゃいますね?特に、頭脳警察ファンが一番多数占めると思われる割合の年齢層の方々というのは、今や一番の「働き盛り」であり、大半が、家庭、家族をもたられていらっしゃるであろう年代なのでしょうから・・・)
失礼しました・・・・
また、いつかの「ライブるぽ」のときもそうだったように?
苦言から入ってしまいました。
前置き、文句が長くなってしまいまして、申し訳ありません。
でも、私は、家族を抱える主婦でありながらも、発作的、体当たり、場当たり的に、当日券で、開演間際に飛び込んだ口ですので、チケットが売り切れとかで、当日券が無いとか、入っても満員で、見えない~という状況に合わなかったということを考えると、正直言いまして「個人的」には、助かった~、という気持ちもありました。
しかし、やはり、
私にとっては、すごくひさしぶりのオールスタンディングのライブスポットでのライブで、開演間際に入場しても、「超満員」にはまだ遠いと言う「入り具合」だったことは、寂しかったです。
まあ、いつも書いているように、「勿体無い」と。
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さて、久しぶりのスタンディングスペースで、お決まり?の、向かって、右側!!の前方に、ポジション確保で
もう、「ふたり頭脳警察」が、現れる、そのときを待つ、その緊張感。
ライブ前の胸のときめきは、いつでも至福のひとときですね
そして、いよいよイベントスタート!!
まず、最初に、いきなり、ギターを持った男性が、ひとりで突然歌い始めました
あー?もう、はじまったのですね。びっくりしたぁ。
申し訳ありませんが、いきなりで、私は最初、ギターチューニングのために舞台に上がっていたスタッフの方なのかと思ってました
ゴメンナサイ この方が、最初の登場の、松下克己さんでした。すみません。
この方のこと、私は、まったく知らないアーチストだったので。
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その後、次の出演者用のセッティングに入りました。
おっ!!TOSHIのパーカッションのセットが登場!! PANTAの事務所のI社長の姿も見えました
そう、もう、次が、お待ちかねの「頭脳警察」だ!!
緊張感がピーーーク。
オープニングの音楽(SE)「WHO ARE THE BRAIN POLICE?」が流れ出す・・・・
もう、これを聴くと やはり ゾクゾクッと来ますね
PANTAとTOSHIが登場!!!
1.歴史から飛び出せ
登場するやいなや、
♪石橋を渡ってから 断ち切れ過去を~
と、前奏無しで歌い出す!!
感激でした。
カッコイイ
アコースティックで、バンドメンバーが居なくて、TOSHI さんと、ふたりだけで出て来て、「頭脳警察」の「服装」で、TOSHIの傍らで、立ったまま、
いきなり、この曲を歌い出したPANTAの姿に、やはり、惹き込まれました。
まわりは全く見えません。
頭脳警察の「ふたり」の姿だけに、神経集中、とにかく、息を呑み込んで聴き入りました。
この一曲めを歌い終えると、
「こんばんは。頭脳警察です!!」
チラシ、告知には、PANTA+?になっていたものの、そんなことの「修正」だとか、「説明」だとかを、あえて、することもなく、ひと言めは、ズバリ、この言葉でした。
「今後、本当にふたりだけでやる機会というのは、いつやれるのかどうか、わかりません。今回俺たちに限って、写メとか持っていたら、記録しといてください。スタッフに文句言われたら、けとばして良いです」
「歴史的な一駒になるんじゃないかと思っていますけど・・・」
いきなり、何かいつもと違う様相でした。
なにしろ、もう、出て来て、最初から、こんな発言が・・・ ち、ちょっと、待ってくださいよぉ~~!!
なんと、いきなり、自ら、「記録しといてください」などと言い出すなんて??
私、こんな日に限って、「カメラ」は、持参してませんでした。
・・・・こんなことならば、持ってくるんだった・・・
アーチスト本人が自ら、
「記録してくれ!!」
などと、言いきる、ライブの、その「意味」とは!?
※でも、当初いきなり、このようなことを、PANTA本人が、おっしゃいましたので、動揺してしまいましたが・・・・
・・・・やっぱり、カメラなんか、持って来なくて、わたしは良かったとは、思っています。
こんな大切な場面で、「一期一会」である貴重な瞬間が、カメラを持っているせいで、撮影したい気持ちが、「身体ひとつ、素のままの状態」で五感と全身で体感しようとする気持ちを上回り、ライブへの集中力を失うようなことになるのならば、
それは、あまりにも、愚かだと思うから。
少なくとも、「両立」は、不器用な自分には、無理だったと思うから。(そして、それは、かつて実際に、経験済み)
2.落ち葉のささやき(フルバージョン)
凄い。もう、ほんと凄いです。
この曲は、大好きで、昨年、仙台のワンマンフルライブで、この曲のフルバージョンが、初めてベールを脱いで発表されて以来、菊池琢己さんのすばらしいギターのサボートと共に、幾度聴いても、素晴らしくて、感動しておりました。
今回は、あの、イントロの美しい「旋律」の無い、PANTAのギター、TOSHIのパーカッションだけの「落ち葉のささやき」 この形態で、「台詞入り、フルバージョン」!!
私には、これは長い台詞もありますし、ふたり頭脳警察でこの曲は、歌うのは、かなり難しかったのでは?と思えたのですが。
でも聴けば、そんなことは全くの取り越し苦労?と言えたというよりも・・・・
もの凄い、「気迫みなぎるボーカル」でした。
本当に、素晴らしかったし、もう、歌唱も台詞も、完璧でした。
はぁ~~凄かったーーー。
・・・実は、日比谷野音でも感じたのですが、PANTAの声としては、やはり、前回の赤坂のワンマンライブや、(私自身が聴いた中では)もっと近いライブの上野のときの歌唱とか。正直言って、それらのときは、もう実に、声がよく出ていて、艶やかだなぁ~と思っていましたが。
今回は、はっきり言って、(あくまで私が、PANTAを追い続けていて最近と比較して感じた感覚では、ですが)声には、あのとき程の「艶やかさ」は、感じ取れません。あのときよりも声が低いというか、高音で、やや「嗄れ気味」な感じがしました。
でも、なのに、なんと言っても、気迫みなぎるその声が、なんとも切なくて、
ぐぐっと、そう、静かに、胸を突き刺す これは、魂の込められた「歌唱」。
本来の絶好好調時ほどに、声に伸びや艶が感じられた訳では無い、むしろ気持ち、嗄れ気味だったように、私には、思えたのですが、
それでも実に気持ちの良い声(というか、歌い方)でした。
そこには、気合?気迫?情感?熱意?誓い?決心?覚悟???・・・・・・・
目に見えない何かが、普段と違う何かが、込められていたのでしょう
(ううん・・・・ナンダロウ、上手い言葉が、みつからない)
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具体的な話に戻します
いつも、惚れ惚れして聴き入るテンポアップのところも、TOSHIとのコンビネーションが、もう、ばっちりで、もっのすごくカッコイイ
息を呑みっぱなしになってしまい・・・・息を吐くのを忘れそうでした
台詞なんか、もう、今まで聴いてきた中で、一番「迫力」があったかと思います
「カッコイイ」
「凄い」
(つたない素人の文章の表現方法としては、単純な、こんな言葉を、何度も書き、繰り返すしか術がありません。お許しください)
TOSHIが、一緒に「コーラス」をしていました!!
生で、TOSHIがPANTAと一緒に声を合わせて歌うのを、聴けたのも初めてかも・・・
それが、また、感動的だった・・・・
♪どうせおいらは まがいもの 俺たちに
明日があるなんて思ったこともありゃしない
終わりなき夏よ とこしえに
灼熱の季節の調べ かなで続けよう
怒りと復讐の調べ かなで続けよう
もう、息が出来ませんでした・・・・・
3.さようなら世界夫人よ
最初の歌い出しで、イントロ無しで、すぐに歌から入ろうとして、歌い出すも、テンションの高さのあまりか、歌い出した「キー」が高過ぎたようで、つまずいてしまいました。
すかさず、例によって、会場から、「応援と叱咤まじりの罵声?声援?と歓声」が。
こんなとき、 以前のツアーの赤坂とかでも、多かった「テイク2」とか、普段のPANTAだと、ここで止まって、照れ笑いしたり、照れながら言い訳??したりして、いったん「ひと呼吸」置いて、最初からやり直すと言うことが、多かったのですが・・・
この日は、まったく、本人、動じた感じも見せずに、そのまま引き続き、無言で「イントロ入り」の前奏ギターから入りなおして、イントロのあの旋律を自らの「口笛」で奏でながら、歌に入りました。
そんな、何気ない部分からして、普段とは何かが違うPANTA
「緊張感」故、おこしてしまった「わずかなミス」にも、ハイテンションは保たれたままのいつもと違う、何とも、非常に緊迫した「オーラ」がジンジンと、伝わる・・・・
そんなふうにして、歌われた「世界夫人」も、凄かった
この曲は、幾度となく歌い続けられて来た頭脳警察の「代表曲」で、それ故に、ずっと追い続けるファンには、正直な気持ちは
「もう、聴き飽きた」などとも、(それは私自身のみに限らず)言われたりもした・・・
しかし、それは、冷静に振り返れば、どんなに「聴き飽きた」と言われ続けようが、頭脳警察としては、永久に歌い続けられていくであろう、「普遍的テーマ」が込められた、重要な曲であると言うことなのでしょう
(レコードがいっぱいいっぱい売れまくって、その曲が、いわゆるヒット曲というものなって、世の中で「売り」にするための看板のヒット曲として、ソレを必ず歌わなければ、一般大衆にPRできなくて、一発ヒット歌手とかが、その一曲だけを看板に、行脚する、もしくは、一発ヒット曲、と言うことで、その後泣かず飛ばずであっても、その一曲だけを「売り物看板」にしてさえ居れば、地方行脚で稼いでまわれる!!などと言うような「マスコミ・メディア媒体」「芸能界」の構図にどっぷりの、「ヒット曲=必ず歌います」という公式などと、これ(世界夫人を歌い続けること)は、どう、まかり間違っても、けっして、一緒にしてはならない!!)
・・・・ちなみに、これだけ繰り返し歌われる「世界夫人」ですが、シングル発売は、されていません。
この日の「世界夫人」は、私も、確かに数え切れない程、リリース音源及びライブで幾度も無く、聴き続けてまいりましたが、「聴きすぎているから、もう聴き飽きた」などと思わせはしない、本当に、素晴らしいものでした。
かと言って、それが、どうして、どう違うのか
もう、ほんと、上手く言葉にできないのが、もどかしい思いがします。
とにかく、「新鮮」な気持ちで聴き入った
そして
ただ、ただ、聴き終えて、胸をドキドキさせながら、ため息が出る自分
4.万物流転
そして、世界夫人の後に続けたのが、、今度は、この「万物流転」!!
曲の導入は、いつもの「二拍三連」のTOSHIのタイコの音から、では無く、PANTAのギターから入っていきました。
その後に、続くダダダダダーッと言うTOSHIのタイコが、ものすごく、カッコイイ!!!
「世界夫人」と同じに、この曲も「頭脳警察」として、重要、普遍的なタイトルです。
この曲に関しては、私自身も、幸いなことに、リアルタイムに体験できた「90年再生頭脳警察」としての「代表曲」
当然、こちらも、初期頭脳警察の中の「世界夫人」同様に、
再生頭脳警察、当時以降、各所で、90年再生頭脳警察の曲の中でも、中心的、かつ重要なテーマとして、必ず歌われてきました。
それ故に、これもまた、正直言って(大好きな曲にもかかわらず)「さすがにもう、聴き飽きた」などと、思ってしまっていたこともありました
ところが!!
・・・・おかしい
どうして、今夜の一曲、一曲は、
一曲、一曲が、いままでの、いつもと、何かが、違うのか?!!
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そうか・・・
そうなんだ
これが、「頭脳警察」なのだ
今夜は、実は・・実に、何十年ぶりと言う、「頭脳警察の原点」を聴いていたのです
PANTAとTOSHIふたりだけの頭脳警察という、「偉大なる、モンスター」が、そこには居ました!!!
呼吸ぴったりのハイテンションの中に気迫が漂う
いままでには無い何か違う その空気とは
これが、語り継がれて来た「伝説」の「意味」なのか・・・
このふたりの中には、1969年~現在2005年、36年の「キャリア?」なんて、スマートな言葉だけでは語ることのできない、「歳月」があって
そこで、このとき聴かされていた「音」には、なんとも言えない重みと言うか?
あまりこういう言葉は使いたくは無かったですが
(私は、アーチストを、ことさら「教祖」と崇め、神聖化するようなことは、好きではありません。また、PANTA自身も、そんなふうになろうとはして無い。・・・なろうとしてなくても、現実には、そう、なり得ているということはありますが、決して自ら、「教祖ぶった」ようなところは、感じさせない、いつも、「自然体」で、また、私は、そこが、好きなのです)
でも、この日は「神々しさ」を感じずには居られませんでした。
「オーラ」を放つ!!
と言うのは、本来、こういうことを、言うのでしょう
実際に、聴いているときに、「涙」こそ、出ませんでしたが、
でも、なんだか、「泣きたい」ような、そんな、なんとも言い知れぬ、感慨が・・・・
とても、切なかったです。
【・・・・引き続き「後編」に、つづく】
※画像は、05.8.15のライブとは関係ありません。(20年ぐらい前のPANTA)
このたびは、後編も、前編とほぼ同時にアップしています。
mixi経由で前編ページから入られた場合は、「次のページ」へと言う所をクリックして、引き続き読んでくださいませ。よろしくお願いします。
よろしかったら、8月13日の野音や、その他過去の頭脳警察、PANTAのライブの様子もこのブログには、のっかっておりますので、お暇がございましたら、読んで行ってくださいね。