万引き

先日、カミさんと買い物に行った

夏なのでハーフパンツでも…と。

俺はこういう残念な体型なので

試着をしないとダメなのである






試着用のハーフパンツを一つ持って

カミさんと試着室のある方へ

夕方でお客も少ないからか周りに店員さんが見えない

…カーテンを閉めた

試着してみる…うん。いい感じ。

サイズも申し分ない。

カーテン越しに

『コレでいいかも～』とカミさんに声を掛けて

試着したものを脱いでカミさんに渡した

『私も何か見たいなぁ』と言うから

『あ、んじゃ見ておいで～』

カミさんが居なくなったようだ

俺は自分のズボンを穿いて

カーテンを開けて試着室を出ると

さっきまでいなかった店員さんがいた

手には試着したものを持たないで

オッサンが試着室から出て来た…

あの店員さんの目

『てめぇ、試着室でナニしてた』って感じの目

いやいやいや

品物はカミさんに渡してますよ

俺はちゃんと買いますよ

こんな2000～3000円の物を盗んで逮捕とか嫌ですよ







突き刺さるような視線に耐え切れず

俺はそそくさと店内のカミさんを探した

『手ぶらで出て来たから万引きしたような目で見られた』

って言うと

『あ、ごめん』

君はそれでいいけれども

俺はあんな目で見られとるのよ







『にゃびちゃんのパンツ糸がほつれてきてるのあったよ。新しいの買って！』

新しいパンツも購入した

そして靴下も購入

『ホント、言わないと服を買わないんだから』

…

確かにそうですね

着るものに頓着しないんだ俺は

オシャレなんて俺には似合わないし興味もない

そんな俺であります。

オシャレな読者の皆様…どうもすみません（吐血

運命

18歳で東京に就職をして

チェーン店の居酒屋の社員になった

その新人研修で一人の女の子に会った

北海道出身の女の子だった

とても可愛い子だった







記憶ももう曖昧だけれど

新入社員が30人ぐらいが集まっての研修

知らない人ばかりで緊張していた

その北海道の女の子、やたらと俺を気に入ってくれて

人見知りが激しい俺の心に

嫌味なくスッと入って来てくれた

明るくて、隣で笑ってくれてるだけで俺の心も安らいだ

部屋に遊びに来てくれて

多分どうでもいい話をしたんだと思う

たった一週間の研修だったけれど

ちょっと淡い恋心みたいなものもあったかもしれない







研修が終わって

みんなバラバラに都内の店舗に配属された

彼女が配属されたお店に休みの時に行った事もあった

当時は携帯電話なんて無かったから

もしも、それがあればどうなってたんだろうと思う。

休みが合わない、お互いの店舗が遠い…

2回ぐらいお店まで行って、1回会えなくて

それで終わった。

田舎者の俺が電車を乗り継いで彼女の住む街まで行くのは

本当に大変だった…

別に恋人じゃないしなぁ…と思って行かなくなったのもあった

彼女の名前ももう覚えていない

可愛かった顔はぼんやりとしか覚えていない








さっきFacebookの話をブログに書いている時に

思いだしたのだったけど

名前も分からないんじゃ調べようがないね

Facebookやってるとは限らないし

どうしてるのか、元気なのか

あの時、気にかけてくれて仲良くしてくれた事

彼女が仲良くしてくれてなかったら、岩手に帰ってきてたかもしれない








全部、運命で繋がってると思うと

何だか不思議な気分になる

自分で選んで進んできたつもりでも

誰かがこうして影響してくれた事で道が変わったりする

その全てが今の俺を作ってる

いい事も悪い事も全部が今の俺に繋がっている

って思えたら

嫌だなって思って来た事も少しは好きになれるかな。







CMのしか見つけられなかったけど

運命

ポケモンと正子さん（仮名

昨日、ポケモンGOのアプリをスマホから削除した

流行を追うような事が元々苦手な事もあり

更にTwitterで『私はポケモンしません』って言うメッセージをもらって

その一言に、やたらと共感できた

仕事の合間に削除した








今朝のYahooニュースを見ていたら

都会と田舎のポケモンGOの違いが載っていて

その画像も載っていた

渋谷の街、ポケモンを捕まえるのに必要なモンスターボールをもらえるスポットが

地図を開いただけで何十か所あるんだ！って思うほど見える

一方、田舎の地図だとそれがゼロ

平等に遊べそうで平等じゃない

ゆっくり遊べるからいいんだというご意見もあるかと思うが

これじゃあんまりだなとも思う

都会では電車に乗っているだけでそのスポットが、ばんばんヒットして

通勤、通学中にモンスターボールを大量にゲットしたという書き込みも読んだ

…俺の生活圏内でこのスポットを確認できたのは10か所もなかった

地域によって差が生じるなんて不平等である

イングレスでも同じような事を感じて一気に興味が無くなった










削除と言えばもう一つ

Facebookである

俺はコレを削除したいのだがちょっと悩んでいる

Facebookは面白いからやった方がいいという美容室の店長が登録になっていて

その後、数年に一度しか会わなくなった同級生の女友達を登録した

子供の写真が載ってたりするが滅多にFacebookを開かないので

一気に子供が成長してて驚く

そして、もう一人

見ず知らずの女性が友達登録になっている

これは美容院の店長の知り合いで

俺が多分、酔っている時にFacebookを操作してるうちに間違って友達登録になったようだ

そして相手もそれをOKして友達登録してくれた

一度も話したことが無いんだけれど、彼女を含めてFacebookに俺が登録してるのは3人だ。

…

Facebookからメールが来て

『友達かも』『ご存知ですか』『知り合いかも』みたいに書かれている

そのメッセージを開いてみても全然友達じゃない

なのでこのメールすら開かなくなった。

すると『メッセージが99+届いてます』的なやつに変わり

驚いて開いてみると『メッセージはありません』

ってフェイント。

Facebookにナメられてるな…コレ、削除しよう。

と、思ったんだけれど

別に店長はどうでもいいんだが

しばらく会っていない友達が気にしちゃうかな…と。

『Facebookやめるから連絡はこっちにちょうだい』って言うのもな…

メアドも携帯番号も知ってるはずだし。

んじゃ、まぁ彼女もいいとして。

問題は店長の知り合いで俺を登録してくれた見ず知らずの人だ

こういう場合、彼女の気持ちを考えずに削除していいんだろうか

何か一言添えて『このたびは…』的なやつが欲しいんだろうか

勝手に登録してきたから仕方なく登録してやったのに

何年も一言も言わずに勝手に辞めやがって

みたいな事にならないんだろうか…

っていうか、そんなの気にしないで削除するのが普通なのだろうか

何度かFacebookを削除しようと思う事があったのだが

この彼女の存在で思いとどまってしまう

Facebookから来るメールなんてのは読まずに削除すればいいだけの話だ

何も見ず知らずの女性の気分を害する事もないじゃないか

…

連絡は一切差し上げませんが、それでいいですかね、正子さん（仮名









そもそもFacebookには興味が無かった

昔の友達に会えるかも

みたいなことを吹き込まれてやってみたが

それなりの理由があって疎遠になっているのだ

それをわざわざほじくり返してまで連絡する理由はなんだろう

ちょいと俺には理解が出来ない

会わなくてはいけない人には運命的に必ず会うのだろうし

そうでもない人とは会わないはずだ

疎遠になる理由も言葉にすれば些細な事になるけれど

運命というくくりで見れば

ちょっと残酷だけれど

互いの人生に互いが必要じゃないと言う事なのかもしれない

しかし、正子さん（仮名

あなたを間違って登録してしまって

あなたも何だか知らないけれど登録しちゃって

これって、どうなの

運命なの？（違

きっと削除してもあなたは俺に連絡を取るすべはないんだけれど

何かは多分しこりになって残ったりしませんか

ざっくばらんに俺の事どう思ってますか（やかましいわ









ちなみに正子さん（仮名）は

60代の女性だそうで

店長が言うには『いい人』なのだそうです

だからこそ俺を登録したのでしょう。

そして店長が付け加えたのは

『アタシも、もう何年も連絡してない』

…

んじゃ切るか（ち～ん