雨の季節を迎えました。
そんないま、わが家の庭では、あじさいたちが湿度をたたえた色に染まっています。

ハイドランジア
切り花を挿し木にしたものなので、ずっと品種名がわからずにいました。
が、おそらく『ミニハイドランジアグリーン』かと。
…8年間すくすくと育って、木も咲く花も、まったく『ミニ』じゃなくなったけれど(苦笑)

その『ミニ』さんの全景。
これは、八分咲きのときのようす。
咲き進むにしたがって、黄緑から白へ、そして水色へと変化しているのがわかります。

そしてこれが、そのおよそ十日後の、満開のいまの姿。

いい具合の枯れ色になってきました*

これも切り花からの挿し木で、品種名がわからないのですけれど…
ハイドランジア(西洋アジサイ)ではなく、たぶん日本のアジサイ。

カラス葉アジサイ(烏葉紫陽花)
ヤマアジサイです。
『カラス葉』の名の通り、葉が黒くなるはずなのですが…今年は青いまま。
秋から春にかけての日照が足りなかったようです。
花もひとつしか咲かなかったし…来年リベンジします!

アナベル
庭にほしいとずっと思っていたのですが、昨今のアナベル人気で株(苗)の値段がなかなか素敵なことになっていて(苦笑)、二の足を踏んでいました。
ですが昨年、近所の山野草店で幼い苗を安価で売っているのを見かけて、小さいながらもよい株だったので買い求めました。
それを、「数年は咲かないやろけど、私のこの手で育てあげて花を咲かせたるで…!」となけなしの根性(?)を出して育てたら。
根性なんて必要なかったくらいにぐんぐんと育ち、いきなり今年、まだ小ぶりではあるものの、6輪もの花をつけました。

アジサイに比べて、花も葉も茎の上がりかたもずっと軽やかで、風に揺れるところが素敵*
剪定が簡単なのもいいなぁ。

ウズアジサイ(渦紫陽花)
おたふくアジサイとも。
とても古くからある品種の、日本のあじさいです。

家族から贈られて、20年ほど。
ここしばらくはあまり調子がよくなくて、年々花が小さくなり、咲くその数も減りました。
思い出を背負った大切なアジサイなので、いまのうちに挿し木で若返りをはかっておくべきかと悩んでいます。
ほんとうは、オリジナルのこのコに長生きしてほしいのだけど、ね…

イマドキのアジサイのような豪華さはないけれど、内に巻いた丸い装飾花が愛らしくて、心癒されます*

ガクアジサイ
ずいぶん昔に家族がいただいたもので、品種名は不明。
この深みのある青色に、母も私も魅了されています。
この株にも、くださったかたとの思い出がいっぱい*

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) 『スノーフレーク』
こちらも、青いガクアジサイと同じかたにいただきました。
長い時を経て、今やすっかりこの庭に根づいています。

ほら、庭の真ん中にどーーん!(笑)
そしてこの時季の雑木の庭は、ご覧のごとく、ジャングルの様相です…

ディル
清々しい風味が初夏の食卓に重宝なので、毎年、母と共用で植えています。
葉を存分に食したあとは、そのまま生育させて、こうして花を見ます。
切り花にしても素敵なんですよ*

ビヨウヤナギ(未央柳)
いつからここに在るのかわからないくらい昔から、庭に植わっています。
最近ではあまり見ることのない花となってしまいましたね。
(よく目にするのは、これに似たヒペリカムばかり…)
母の秘蔵っ子です。

クジャクサボテン(孔雀仙人掌)
こちらは父の形見。
これも、私が物心つく前から、わが家にあります。
一日花なので、気をつけていないと開花を見逃してしまいがち(苦笑)

バラ 『風月』
今季3輪目です。
気温が上がってきたからか、この花の特徴である『花びらの紅い斑点』が、小さいながらも2か所に出ました。

アカンサス『モリス』
見れば見るほどに不思議な花です。
でも、最高にシックで、品があって、素敵*

モナルダ・白花
ベルガモットとも。
ラベンダー色に引き続き、白花も満開となりました。
同じモナルダなのですけれど、茎の太さも葉の大きさも花のサイズも、ラベンダー色のものに比べて小ぶりで、楚々とした風情。
終わりゆく花の姿がまるで『落ち武者』になるのは、同じなんですけどね…w

ユウギリソウ(夕霧草)
冬越しに成功した2年目です。
なんだかひょろひょろと背ばっかり高くなっちゃって、思うようには育てられていないのですけれど。
花は大きく色よく咲いたので、まぁこれでいいのかな。

ニオハンゲ(匂半夏)
ちょっと面白いものが咲いたので、載せてみました。
この真ん中の筒状のものが、花です。
ウラシマソウに似た姿をしていますが、まったくの別物で、毒もありません。
この花がね、名前を裏切らず、ものすごくよい香りがするんです!
バニラのような、甘い甘い洋風の香り。
こんなにも強面なのにね(笑)
私も母も面白いものが好きなので、よくわからないものがあると、つい育ててみたくなります。
どんなふうに成長して、どんな花が咲くのか。
香り、手触り、色の変化などなど。
年数をかけて、そのひとつひとつを確かめるのが楽しくてしかたないタイプの、節操なしガーデナーです(笑)