虫歯ではなかった。
虫歯よりたちが悪いかもしれない、歯茎の痛みだ。
必ずここへたどり着く。
鍼治療にも疲れたか?
「腰と歯は関係ないから歯医者へ行ってくださいといわれ、腰のほうも大分いいので木曜日の午前中、予約なしで行った。
待ってれば大丈夫と言われ、午前最後の患者になる。
レントゲンをとり、消毒し、薬を処方されて帰ってきた。
痛み止めをくれたのでそれを飲み少し落ち着いた。
今日は鍼治療。
玄関の看板の字は何とかかれているのですかと質問すると、某鍼灸院<しんきゅういん>ですという。
お灸もするんですかというと僕は国家試験を3つとっているのでなんでもできるよという。
国家試験が必要だということも整体やカイロと呼ばれているものは国家試験が要らないことも知った。
そういえば、猫年さんが「あのね、整体はね、たとえ骨がボロボロになったとしても責任はないのよ、アロマセラピーなどと一緒なの」と恐ろしいことを呟いていたっけ。
話を聞くと、鍼灸の方が迷惑だろうなと思ってしまう。
世の中の我々は整体もカイロも鍼もお灸も同じだと思っていそうである。
私だけだったりして?
なにせ未熟者だし・・。
鍼で治せないのは内臓の病気、癌、皮膚病、勿論歯痛と言っていた。
神経系なら大丈夫らしい。
最近うつ病も鍼灸である程度は落ち着くと聞く。
ダイエットも鍼でできますかの質問に効くけど止めるとまた戻るからねえとおっしゃる。
なんだか鍼の取材をしてるみたいだが、質問は揉みの段階と決めている。
話が弾むと少しの時間超過も期待できる。
なんと浅ましいと思うが1回2,500円は大きいので得した気分になる。
今日は、お洒落について話しを聞いてきた。
僕は派手な服がすきだというのでどんな色がすきなのですかと聞いたところ白とか淡い色が好きだといい、一番すきなのはピンクだとおっしゃる。
失礼ですが、色の違いはわかるんですかというと、全然わからないけどなんとなくその言葉の雰囲気でという。
エンターティナーの先生は、踊りやカラオケの司会を続けて30年という。
そのときの洋服を店の人と先生とで相談して決めてきたという。
それで一番似合う色がピンクなんだと納得した。
色白の肌にきっとピンクや淡い色がお似合いなんだろうなと思う。
県の会長になってから着る服がなく舞台衣装では派手すぎるので紺の服を作ったというが、先生を知る人はなんだかその地味さでは物足りないと感じるらしい。
私の知らない世界を鍼治療をとおして見せていただいている。
治療3日目、旅行前日に歩いて行ったとき、庭に咲いた大きなピンクのダリアを1本もって行き、玄関で差し上げた。
「綺麗に咲いてるね」と言って受け取られた。
なんだかとてもうれしかったのを今思い出している。
それと、顔がとても美しいと感じる。
けっして美男子なのではないし、年齢からして、この世に顔が美しい人っているだろうかと・・。
同年齢には見たことの無い美しさ、私は勝手にそう思っている。
目がみえてないことは、その人の目の表情を受け取れないということ。
目の見える我々は、綺麗なものも受け取れるが、人による。
醜いものをもたくさんうつしとることが見えるということではないだろうか。
自分のいい顔を作るのは、悪いものを見ないことだなと、これも勝手にそう思っている。
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私からはどんな器具も見えていないし、先生の顔も見えない。
最近思うこと、背中で上手に料理されてる感じがしてならないのだ。
不思議に思う。
プロの仕事とはこういうものなのだろうか。
そろそろ治療も最終段階に入った気がする。
もう少しだ。
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