
そのAさんとペンフレンドになって1年が過ぎたろうか。
月1ぐらいの割合で素敵なAさんのイラスト入りでお手紙が届く。
体もほぼ前の体重に戻り、喜んでいるお手紙が着くようになって、ここふた月ほどになった。
いつまでも妖精のように可愛らしい女性である。
が、私よりずっと年配であることが余計に魅力を感じずにはいられない。
今朝ほど、そのAさんから、とても小さな宅急便が届いたのだ。
サイズ60が丸で囲まれており、品名は「折り紙」とある。
開いてみると、折り紙のバラの花とノート。
ノートは、お手紙を読んでみないとそれが何であるか見当もつかない。
その折り紙を見て、Aさんのお姉さんを急に想い出してしまった。
教職途中でドイツに渡った個性的な英語の先生・・。
そのお姉さんに、幼い頃に折り紙を習い、それをきっかけに、折り紙の魅力に憑かれたドイツ青年がいた。
その青年が来日し、Aさんの生まれ故郷で折り紙展を開催したことがあった。
数人で押しかけ、お姉さんにもお会いした。
Aさんのお姉さんらしく景色の美しい方であった。
そのお姉さんがその展覧会が終わるや否や急な病で旅たってしまったのだ。
当時のショックはいかばかりだったろうと・・。
若かったお姉さんの死は、Aさんの一つの不安材料であったに違いない。
昨年、久しぶりにお見かけした姿は、病気そのものであった。
しかし、優しいご主人の「Aさんを太らせる料理」で見事回復したのである。
1通の手紙に一時間以上クギ付けになる。
これってなんだろうと不思議に思う。
特別なことが書いてあるわけでもないのだ。
ところがAさん自作のイラストが語りかけてきたり、面白いエピソード一つが笑いを誘い、気づくと繰り返し読んでいる自分に出会う。
1時間ものあいだ私が手紙から離れられないということは、Aさんが何時間かけて書いてくれたお手紙なんだろうか・・・と。
メールも大変に便利で迅速さが良いが、昔ながらの「手紙」というのも、スローな良さが残っているのがうれしい。
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