昨日は冬だったのに今日は春
昨日、忘れるほど長く、諦めていた注文したバラの苗が届いた。
今日のなりたい自分は一昼夜水に浸しておいたバラ苗を鉢に植えること。
芝生に積もった雪がどんどん溶けていく。
夫を誘い、夫は嫌々ながら長靴を履いて鉢のそばに現れた。
ここ数年、夫は庭仕事をしなくなった。
庭よりキッチンが好きである。
さて、バラの名前は「ヤングリシダス」
ブランドはデビットオースチン
系統 シュラブローズ
作出国 イギリス
四季咲き
花色 紫系 赤紫
花形 カップ咲き
あー届いてくれて本当に良かった。
もうバラは買わないと誓った最後のバラ
(誓ったことも忘れそうなくらい長かった)
苗を植え終わり、自分の部屋でコミック「青のオーケストラ1」を読んだ。
4月からTVアニメ化されると聞き、1巻と10巻を買ってみた。
「ピアノの森」好きの10歳下の友からの情報である。
ピアノの森ではショパンのファンが増えた。
次はバイオリンがブームになるかもしれない。
人生を退屈せずに楽しめるのは、五感のどれかで味わう趣味を深めることかなと感じる。
音が好きなら楽しめる。
かくのが好きなら楽しめる。
読むのが好きなら楽しめる。
何でも作ることが好きなら楽しめる。
見ることが好きなら楽しめる。
土が好きなら楽しめる。
聴くのが好きなら楽しめる。
食べるのが好きなら楽しめる。
そして、それぞれの好きなことを続けていると、入り口は一つでも中は深く広い世界に繋がる。
なんでもいい、まずは好きなことに食いついて楽しむことだ。
そうすれば退屈を知らない人生へと導かれると思う。
そうすればきっと退屈も楽しい、意味のある退屈になるに違いない。
雪が溶けて流れる音が聞こえる。
植物に降り積もった雪を見て、雪の深い所の植物たちがどうして生き生きしているのかわかった。
雪がたくさん降る所の野菜や果物がどうして美味しいのかわかった。
乾燥した土に雪が降り積もり、溶けた雪が土を潤し、見えない土の中を豊かにしているのだ。
何年も生きてきて見えることだけを知り、見えないものの存在に気づかない私。
想像力不足で優しくないということか……。
チュウリップの芽が1日でずいぶん伸びている。
今年の春はいちにち1日がよく見える。
これはゆとりなのか、老いなのか。
時間が忙しく過ぎていく中に、ゆったりと流れる時間の存在に不思議を感じる。