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a green hand

なんか寂しい

17年間を過ごした私の車との別れの日が来た。
2022年の4月の車検を前に廃車にすることになっていた。

あまり運転が好きではない私なので17年間で走行距離は5万数キロである。

今年の誕生日前日のこと。
病院に母の着替えを持参した帰り道であった。

私の後方でパトロールカーのスピーカーが騒々しい。
どうしたんだろうと何事もないように運転していた私。

それでも私の近くでうるさいので私?と自分を指差すと空いてるところに車を止めてくださいとスピーカーが言う。
私を追跡していたのだ。

「お母さん、一時停止が見えませんでしたか?」
お母さん?これも私のこと?と聞き返したいところだったが我慢した。

病院で看護師に質問した内容について気になっていた私は、帰り道をついついボーッとして運転していた。

慣れている道路での一時停止の標識を無視したようなのだ。

ずっとゴールド免許だったのに誕生日前日に早めのプレゼントが7000円の罰金である。

素直な私に同情したのかお客様へのおまけなのか靴に貼る反射板を警察官からプレゼントされた。

夜間は運転も歩きもしない私なので反射板など要らなかったし、違反した日を思い出す品など本当に要らなかった私だったが黙って受け取った。

違反といえば現在までの運転歴でそれだけである。
優良運転者であったわけである。(運転好きじゃないから?)


さて私の最後の車である17年間乗り続けたお気に入りの車。
この17年間は私の人生で変化に富み最も充実していたかもしれない。

家族の中でもいろうろあったが退職後の充実期だった気もする。
だから余計に愛着があり、この車との別れが寂しいのかもしれない。

数日前から車をきれいに洗ったり、とにかくきれいにして別れの準備に勤しんだ。

今日、夫が私の車を運転し、夫のディーラーさんへと我が家を後にした。
ビデオに収めた。
エンジン音を聞き、これが最後の音としみじみした。

ありがとう、さようなら。
私のナンバー593。






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