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a green hand

気忙しい週だった。


ようやく元の精神状態に戻った感じがする。
疲れていたなぁ・・・この1週間。

週末、夫と共にハルを迎えに行き、その日にハルと二人で
映画を観た。
翌日はコーラスの発表があり、ランチをコーラス仲間と共に摂り
あまり話すこともない仲間とのテーブルに着き、気を使いながら
食事をした。
お調子者の私には楽しい時間だった。
しかし、お調子者にもその分、気疲れというものがある。


昨日は、ここまで書いてギブアップ。
今日は幾分更にいい状態に戻った気がする。
今夜はコーラスは休み、何も予定のないのがとても心にはいい状態だ。
これも長くは続かない、すぐに予定が追ってくる。

なんだか肩から上がいつも緊張感に満ちている気がしている。
何者でもない私がどうしてそこまで緊張感を日々持たないといけないのか?
体に力が入っているのだ。

体の力を抜くときっとそれがリラックスというものなのだろうが、結構誰でも
その体の力を抜く、脱力というのは難しいのではないかと思ったりする。

夕べは久しぶりに部屋の模様替えをした。
大きなテーブルが部屋の中央に位置していたがそれを窓側に移動して中央を空けてみた。

椅子が多すぎるこ部屋である。
ソファをバラバラにすると全部で9脚もある。
ピアノ、机、ソファ、アイアンのドラゴンチェア。

どこへ移動しても腰を掛ける椅子がある。

椅子が好きなんだなと思う。

自分だけのために紅茶を入れて、ひんやりするドラゴンチェアにもたれ、部屋の眺めを楽しんだ。
なかなかいい。

春に株分けした〈夫が〉セントポーリアがきれいに咲いてくれた。
先日片付けた本棚もロールカーテンなしでも醜くないし、奥の方から出してきた
美術全書もいい眺めだ。



整頓されているということは気持ちがいいものだ。
夫が「この部屋はあんたの頭の中のようだ」とフラリとこの部屋を訪ね皮肉られることもない。

大昔のステレオからは、明日の英語のための耳慣らしのCDが流れ、アメリカの結婚式は
6月が多いだとか環境汚染がどうだとか、あちこちだけ分かる英語が流れている。
時々エロマンガなどという日本語的な言葉が・・。

日本のマンガ文化についての声だ。
マンガは子どものものなのに日本の場合はマンガカフェ
なるものがあり、外国人から観た日本の漫画文化についての驚きの感想が述べられている。

残念ながら訳文なしには理解出来ない。




さて、次に私が移動した椅子は、絵本棚の前に位置したソファ。
数日前に、ハルに読んであげた絵本を思い出すためである。

どれを読んで欲しいのと聞くと、私が選んでというから、「100万回生きた猫」と「シナの5人きょうだい」を選んだ。

これらは、小さい時に読んであげたが、怖いからとその頃に喜ばなかった絵本だ。

臆病なハルにもお話をお話として聞いて楽しむ力がついたようだ。
100万回死んだ猫の場面では、笑い事ではないのに可笑しいよねと涙を流しながら笑いこけた。
〈何度も読んでいるゆえの余裕と理解して欲しい〉

次に迷っているとハルの方から、「つきのぼうや」という細長い絵本を選んだ。

簡単な絵本なのに、自分で読みなさいと言わない所が私のいいところだ。
絵本は読んでもらうのが一番楽しいに決まっている。
先月9歳になった3年生のハルに、ちょっときつくなったソファに一緒に並んで腰掛け読んであげた。

今、私は、「本屋さんが選んだ絵本100冊」というのを本棚から取り出し開いた。
主だったものは知っているが、メッセージ性の強い絵本に目が止まった。
きっと子どもは喜ばないだろうが、育てる側では知っていた方がいいと思われる
フランス生まれの絵本を2冊。

「マドレーヌのメルシーブック」と「ありがとうのえほん」どちらも ありがとう がテーマだ。

さっそくこれを購入してみよう。

なんてのんびりとした良い日だろうか。
楽しもうこの時を。
でも・・台所の洗い物は今日は私がするよと言ってしまった。
そろそろ夫が買い物から帰ってくる、ひとまず洗い物を済ませてこよう。

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