95歳で介護認定を受けた時が、圧迫骨折で動けない状態であった。
圧迫骨折からベットに寝られない状態が続き、気管支炎、そして鬱血性心不全で入院をした。
入院ではベットから下りることなく寝たきり状態で2ヶ月を過ごした。
「寝たきりになりたくない」「ボケたくない」この2つの強い目標を持ち続けた母の目標が危ぶまれた。
一歩も歩けなくなった母はどんなに絶望的であったろう。
コロナ禍で自由に母と会えない入院中、母の状態は看護師を通してだけというこちらも不安な日々を過ごした。
歩けない状態で退院し、そのままリハビリ施設に移った。
母は家に帰れるのだろうとばかり思っていたらしく、リハビリ施設に移った時には不安を隠せなかったようだ。
少しづつ施設でリハビリを続けたひと月あまり。
お風呂好きの母は動けない状態で病院や施設での入浴の日は大きな喜びであった。
退所後もショートステイでリハビリを受けた。
気候も暖かくなって春を迎えた頃に、週3回自宅にリハビリ師に来てもらう事が出来た。
(週3もする人は珍しいと言われた)
介護1に昇格?wした1年後から週2になる。(介護保健の枠内での都合である)
歩行訓練や手足の筋力をつける運動をしたお陰で一歩も歩けなかった母は歩けるようになったのだ。
慣れてくると宿題が出た。
塗り絵 計算 漢字練習 ことば遊び 迷路 言葉のしりとり 漢字のしりとり 時計の問題などなど、まあ、大変な勉強を嫌がらずにしかも楽しく継続している。
「脳」という不思議な器官に、とても関心と感心を抱いている私である。
それとバカにしていた「ぬりえ」。
これはやり様によって、脳に大きな刺激と活力を与える事を目の当たりにした。