私もバレンタインを意識し、挑戦してみようと思い立った。
が、私の性格では「簡単」の言葉は魅力がない。
というか結局は昔人。w
レンジでチンがうまくいかない。
それでも、めったにケーキを焼かないので「思いっきり命を込めたい派」と宣言させてもらいたい。
食べてもらう相手を考えたり、失敗しないようにと苦手な数を意識して数量を反復したり。
オーブンの中をちょいちょいのぞいたり凝視したり……そんな風にして出来上がる過程が好きなのかもしれない。
湯煎が好きになった。
60℃以上にならないようにと温度計を気にし、次第に溶けていくチョコレートや無塩バターに見とれるのがいいと感じた。
「湯煎」に反応して遠ざかっていたチョコレートは扱ってみると魅力的だ。
きっとまた作りたくなるだろう。
色々な攪拌器があるのにゴムベラだけで混ぜてみた。
ブラウニーといえば2、3センチ四方が一般的?だが、底が抜ける円形の焼き型にクッキングシートを巻きつけて焼いてみた。
底からきれいに剥がれないと嫌だなと思ってそうしてみたが、考えてみれば中身は熱に弱いバターやチョコレートである。
底を温めたら簡単に溶けてきれい剥がれたのかもしれない。
オリジナルは、隠し味にちょっと良いブランデーを入れたことと出来上がりに柚子の砂糖漬けを載せてみたことである。
オレンジにしたかったが無かったので柚子にしてみたが、チョコレートとのハーモニーが美味、これは発見であった。
ビターチョコレートを使ったのでブランデーは少なめでいいかと恐る恐る20ccにしたが、結果30ccでも良かった気がする。
出来上がったなら一晩食べずに我慢した方がケーキは美味しい。
その間に魔法がかかる。w
翌朝、夫に12分の1(写真)をパウダーシュガーをかけてプレゼント。
大きすぎて一日中楽しんで?いた。
本命は息子w
現在、訳あって大変な人生の門出にいた。
ラインをすることもせず静かに息子を心配している私がいる。
数日過ぎて久し振りに顔を見せた。
夫も気にしていたのに違いない。
それでもじっと黙って心配していたのが声の調子でわかった。
4分の1残しておいたブラウニーのさらに3分の1を息子にコーヒーと共にサーブ。
妹の作った簡単ブラウニーも食べた。
妹のブラウニーは、簡単なのに美味しかった。
作ってもらうお菓子は、もちろんおいしさプラスαがうれしい。
しかも妹の初めてのブラウニーである。
さてさて残りの3分の2は漸く私のもの。
自分で作ったものを時間をかけて食べるのが私の趣味である。
まだまだ冷蔵庫の中で魔法にかかり中である。