Xbox360『フォールアウト：ニューベガス』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション

『フォールアウト：ニューベガス』
対応ハード ： PS3・Xbox360
開発・発売元 ： ベセスダ・ソフトワークス
配信開始日 ： 2010/11/04
配信価格 ： 8,190円（税込）
ジャンル ： ロールプレイング
プレイ人数 ： 1人
CERO ： Z（18歳以上のみ対象）
「取り込み」の容量 ： 5.0GB

参考データ--------------------------
購入価格：6,522円（新品・Xbox360版）
進行度：シナリオクリア
　※ニューベガス・ストリップ地区を支持
クリアまでのプレイ時間：約40時間半（けっこう寄り道あり）
実績：290（最大1,000）
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●荒涼としたベガスの世界で、あなたは何をしていたのか…？
今作は『フォールアウト3』の続編で、アメリカ南西部をモチーフにした世紀末の世界を描くロールプレイングゲームです。
自由度の高さと、一風変わった戦闘スタイルが特徴です。

今回、2回目のインプレッションとなります。
シナリオをクリアしましたが、今回はどうやら進め方によって様々なエンディングがありそうです…。


●新たに気づいたこと
◆3大勢力について
今作では、「NCR（新カリフォルニア共和国）」「リージョン」「Mr.ハウス」という大きな3つの勢力が、メインシナリオの重要なカギとなってきます。プレイヤーは最終的に、この勢力のうちの1つに属して残りの勢力を追い返す…みたいな形になるようです。もしかしたら、全ての勢力を和解させたり、あるいは全ての勢力を滅ぼしたりできるかもしれませんが…そこまでできるかは分かりません。
ちなみに、これらの勢力以外にも様々な組織が存在します。彼らが味方になるか敵になるか？自分とどう絡んでくるか？は、あなたの行動次第です。

◆薬物中毒について
この作品では、一時的に効果を発揮する様々な「薬物」が出てきます。うまく活用すれば戦闘を有利に進められますが、使いすぎると「薬物中毒」になってしまい、視界がよどむようになったりします。
直すには、中毒を抑える薬を飲むか、医者のところに行って診てもらうようにしましょう。

◆場所ごとの「立場」について追記
前回、各場所での「立場」が全体マップで分かるようになったと説明しましたが、その表現方法が「中立」「善処」「悪評」だけではなく、他にも様々なものがありました。
いい意味では「偶像化」とか「受けいれられし者」などがあります。悪い意味の他の例は、ちょっと確認できませんでした。

◆ギャンブルについて追記
ニューベガス地区には、カジノを楽しめる施設が全部で3つありました。そこでは、スロットマシーン・ブラックジャック・ルーレットが楽しめます。
各施設でお金をチップに換えて、そのチップで遊ぶことになりますが、チップはそれぞれ購入した施設でしか使用できません。
また、チップを購入するためのお金は、共通のお金である「キャップ」の他に、NCRという組織が発行しているドル札、リージョンという組織が発行している硬貨も使用できます。ドル札とリージョン硬貨は道具として持ち物に加わりますが、獲得したら是非持っておくとよいでしょう。

あと、どうやら「勝ちすぎる」とカジノから嫌われてしまい、締め出されるらしいです。勝利の美酒は、ほどほどに。


◆partygameの評価◆…93点（100点満点）　前回比…0点
良くも悪くも、物語の構成が前作より複雑に
○＝良かった点
△＝人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×＝悪かった点

--○様々な組織の絡み合い--
前作のメインシナリオは基本的に目的が分かりやすく、メインシナリオだけ進めていけばそれほど時間がかからなかったかもしれません。しかし、今作のメインシナリオは3つの勢力＋小さい様々な勢力が色々と絡んできて、誰の味方になって誰の敵になるか？それによって物語りも変わってきて、何か、自分が大きな出来事に関与しているっていう感じというか、主人公！って感じがしました。
正直、どの段階でエンディングになるのかがなかなか見えてこないどころか、途中どれがメインシナリオなのか分からなくなることもあったので、メインシナリオだけを進めたい人にとってはちょっと難解な作りになっているかもしれませんが…まあ、オープンワールドのRPGで寄り道してなんぼのゲームではあるので、これはこれでいいのかな、と。むしろ、これだけ膨大な分岐がある物語を考えられていること自体、たいしたものだと思います。

あと、シナリオクリア時は、これまで自分が関わってきた勢力・組織の「その後」が流れます。
自分の行いによって良くなった組織・悪くなった組織・いなくなった組織・あるいは全く絡まなかった組織など色々あり、自分がやってきた全てが見られたって感じがして良かったです。

--○道が残っているのが、良い道しるべ--
前作はわりと「道なき道」を進んでいくことが多かったというか…どこでどういう敵が出てくるかは完全に手探りでしたが、今作ではフィールド自体にも全体マップにも、大体の道が残っています。
で、道に沿って移動していけば敵はそこまで出てきませんし、強さもたいしたことがないものがほとんどです。道から外れると、強い敵が出ることが多いです。その区別が分かりやすかったですね。安全に行きたいなら道に沿って移動しますし、冒険したいならガンガン道を外れると良いです。まあ、レベルの低いうちはシナリオ通りに進めないと本当に自殺行為になりますが（笑）

--△ゲームバランスの違いを明記--
評価というより、前作と比較してゲームバランスがちょっと変わっていたので、その点を明記しておきます。

・前作よりレベルは上がりやすくなったと思います。レベル上限も、前作は（初期段階では）20でしたが、すでに20を超えています。
・前作ではレベルが1つ上がるたびに特殊なスキルを1つ覚えられましたが、今作では2レベルごとに1つ覚えることになりました。
・前作にも増して、近接戦闘用の武器が強くなっている気がしました。

--△見た目的にもうちょっと変化が欲しかったかな--
前作は初めてということもあって全てが新鮮に感じたものですが、さすがに2作目となると、全く同じ風景が多いのはちょいと飽きを感じてしまいます。
それでも進めたくなる魅力は強いですし、今回は砂漠になっている場所だったりニューベガス地区の前作にはない煌（きら）びやかな感じは良いアクセントでしたが、そういったアクセントがもう少し欲しかったです。まあ、他の場所を周ってみると、そういう場所が多いのかもしれませんが。

--△武器の一時引渡しについて--
一部のイベント、あるいは（一部を除く）カジノを利用する時は、安全確保のために武器を預けないといけません。（選択肢によっては、一部預けずに…なんてこともできますが）
イベントが終わったりカジノから出れば武器は返してもらえるんですが、その場合、方向パットに武器をセットしていた記録は消えてしまいます。（おそらく理由は、カジノ内で武器が手に入ることがあるので）
なので、再度セットし直さないといけません。これがちょっと面倒で…そのせいで、カジノはあんまり利用できないままでいます。いや、もちろん一時引渡しは納得いくんですが…やっぱり、面倒ではあります。

--△相変わらず翻訳にズレが--
やっぱり前作と同様で、時々字幕とボイスの内容が同じでないことがありました。女性なのに字幕は男性口調になっていたり、逆もしかり。
差し支えあるレベルではないですし、膨大なテキスト量があるのは分かるんですが、結局はローカライズの際に開発スタッフの間で認識のズレが発生しているからこうなるわけで、そこは仕事としてキチンとこなして欲しい気がします。かくいう私も、ローカライズの仕事は経験がありますので…。

--×バグは相変わらずですな…--
前回も敵キャラの「めり込み」について指摘しましたが、いわゆるフリーズ（ゲーム自体が止まってしまうこと）も何回か発生しました。前作と変わりないです。
セーブされる機会が多いとはいえ、やっぱり気にはなります。まあ、オープンワールドのRPGだけに、デバッグが超大変なんだろうな～とは思いますし、どうしても見つからないバグもあるんでしょうけどね…。まあ、こういうことに耐性のない人は、ご注意ください。


基本的な部分は、良くも悪くも前作とそんなに変わりないですが、様々な組織の存在や絡み合いが強く感じられる点で、よりバリエーション豊かな物語が楽しめるようになっています。まあ、文句も色々書きましたが、それでも1週間で40時間とかプレイしている時点で、俄然ハマっていることは分かっていただけるかと思います（笑）
ヘビーゲーマー向けの作品ですから、バリエーション豊かになるのは良いのではないかと思います。一方で、前作と同様の遊びやすいシステムも健在なので、FPSの、特に戦闘において苦手意識が強い人には、是非この作品ならではの戦闘システムを一度遊んでみてもらいたいです。

一応、これからもチマチマと進めていきます。
きりのいいところまで進めたら、サードインプレッションを書く…かもしれません。


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