セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『ポケとる』 インプレッション

2015年02月26日 07時10分49秒 | 【旧】購入・レビュー話
なんで、「ピカチュウ」は簡単に捕まえられて、「ピチュー」はなかなか捕まらないのか(苦笑)




ポケとる
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
発売日 ―→ 2015/02/18
価格 ―→ 無料
 ※ゲーム内で一部、有料アイテムの購入ができます。
ジャンル ―→ パズル
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 立体視には対応していません。



■====== 簡単なご紹介 ======■

「ポケットモンスター」のポケモンたちが登場する、パズルゲームです。
DSや3DSで展開されている『ポケモントローゼ』シリーズの内容をベースにし、基本プレイ無料タイトルとして構築されています。パズルを攻略した後は、ポケモンを捕まえられるチャンスがあるという、ポケモンらしい要素も特徴です。


とりあえず、それなりにはプレイしたので、そろそろ感想を。
私は『ポケモンバトルトローゼ』をプレイしたことがあるので、それとの違いを織り交ぜつつ紹介・感想を書かせていただきます。




|== 基本ルール ==|
最大4匹のポケモンでチームを編成して、ゲームスタート。

上画面に相手ポケモンが登場し、下画面に、チーム編成したポケモンのアイコンがザーッと並べられます。プレイヤーは、タッチ操作でアイコンを入れ替えて、タテ・ヨコに同じポケモンを3つ並べて消しましょう。それがそのまま、相手ポケモンへの攻撃になります。
もちろん、一度にたくさん消したほうが「コンボ」になってたくさんダメージを与えられるのは、ご承知の通りです。
で、各ステージごとに用意された「手数」がゼロになる前に、相手ポケモンの体力をゼロにすると、ステージクリアとなります。

ただし、相手ポケモンによっては、一定の手数ごとに攻撃を仕掛けてきます。
ポケモンのアイコンを「ブロック」に替えてしまったり、他のポケモンに変えてしまったり、あるいは「ガラス張り」にしたり。
「ガラス張り」になっているアイコンは、タッチして動かすことができません。隣のアイコンで一緒に消すなどすると、ガラスも消えます。ブロックも同様です。

|== ポケモンを仲間に ==|
ステージクリアすると、相手ポケモンをゲットするチャンス。
相手ポケモンの種類と、ステージクリア時に残した手数に応じて、捕まえられる確率が決定します。
あとは、ゲットできるのを祈るのみ!

なお、ゲーム内コインで購入できる「スーパーボール」を使えば、捕まえられる確率が2倍になります。
これは、捕まえられなかった時に即購入することもできるので、いざという時には頼ってみましょう。
「ゲーム内コイン」なので、有料ではないですよ。

|== メガシンカ ==|
通常のステージを進めていくと、メガシンカしたポケモンと戦うステージがあります。
勝利すると、その相手ポケモンにちなんだ「メガシンカ用のアイテム」をゲット。対応するポケモンをチームリーダーに設定することで、メガシンカが可能になります。

メガシンカ可能なポケモンをリーダーにしている場合、下画面の右側にゲージが表示されます。
リーダーポケモンを消していくことで溜まっていき、満タンになるとメガシンカ発動!この状態で消すと、各メガシンカポケモンに応じて、かなり広い範囲のアイコンも巻き込んで消してくれます。
メガシンカ状態は、ステージ終了まで続きます。ガンガン利用しましょう。

|== 特別なステージ ==|
通常のステージの他に、ルールが少し違う「エクストラステージ」と、期間限定で楽しめる「イベントステージ」というのがあります。
「イベントステージ」は、その都度ルールが異なると思うので、詳しい紹介は割愛します。

「エクストラステージ」は、「手数」ではなく「制限時間」が設定されており、制限時間内に相手ポケモンの体力をゼロにすることを目指します。
通常ステージの「手数スタイル」だと、一手うごかしたら、アイコンが消えなくなるまで次の手を動かすことができません。しかし「制限時間スタイル」は、アイコンが消えている間も自由にアイコンを動かすことができ、消えている間に手動で他のアイコンを消してもコンボになります。

ちなみに『ポケモンバトルトローゼ』は、この「制限時間スタイル」を採用していました。
なので、バトルトローゼをプレイしていた人は、そのままの感覚で楽しんで頂けます。しかも、メガシンカが追加されていますからね。
違いとしては、『ポケモンバトルトローゼ』の時はコンボが途切れるまで新たにアイコンが降ってくることは無かったですが、今作では消えた端からガンガン降ってきます。

|== スタミナ制度について ==|
今作は、ダウンロード無料。プレイも”基本は”無料で楽しめます。
ただし「スタミナ」というパラメータがあり、1回のプレイで1つ消費します。30分で1つ回復し、最大5つまで自然に溜まります。
スマートフォンアプリを遊んでいる人には、おなじみのスタイルですね。

イヤがうえでも無料で!というなら時間を置いてからプレイすると良いですし、一気にたくさんプレイしたいって人は、「ホウセキ」という有料アイテムを使って大量のスタミナをゲットしてください。
「ホウセキ」は、基本有料で手に入れますが、特定のステージを攻略したりなどで獲得することもあります。この「ホウセキ」を使えば、スタミナを買えたり、ゲーム内コインを買えたりします。また、ゲームオーバー時に「ホウセキ」を1個消費することで、手数や制限時間を少しだけ増やしてくれたりします。
これもまあ、スマートフォンアプリで遊んでいる人には、おなじみですね。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 プレイ時間 ―→ 約5時間
 プレイ内容 ―→ ノーマルステージを50個ほどクリア&その他の特別なステージは数ステージほぼクリア
 過去のシリーズ作品 ―→ 3DS『ポケモンバトルトローゼ』のプレイ経験があります。
 備考 ―→ 無課金です。


○ ―→ テンポは良いと思います。
シンプルで、そんな”こざかしい”演出もないので、サクサク楽しんで頂けると思います。
だからこそ、スタミナ5つなんて、すぐに無くなっちゃうでしょうけど(苦笑)


○ ―→ 単にパズルを楽しむだけでなく、ポケモンを捕まえる楽しみがあります。
『ポケモンバトルトローゼ』では、ポケモンを倒したらその時点でゲットって感じでした。
でも、捕まえる苦労も少しあるほうが、ポケモンらしいって感じはしますね。前向きに考えればって話ですが、私は嫌いじゃないです。

一部のポケモンは、極端に確率が低かったりするので、そういうポケモンにはしつこく挑んでみましょう。有名どころのポケモンであるほど、捕まえにくいという傾向であるように思います。あと「エクストラステージ」のポケモンも全体的に捕まえづらいです。


△ ―→ わりと運要素が必要そうな印象。
ポケモンを捕まえるのにも運要素が必要ですけど、パズル自体も運要素が必要ですね。

『ポケモンバトルトローゼ』、もしくは今作のエクストラステージだと、次々にアイコンを動かせるので、個人的にはアクションパズル的な印象が強かったです。
今作は基本ルールが「手数」になったので、思いっきりパズル寄りに。アクション要素が無くなって楽しみやすくなった…と思いきや、狙ってできるコンボの数はそこまで多くなく、上から新たに降ってくるアイコンが偶然消えてくれたらラッキー♪みたいなところがあるので。なんか、バトルトローゼの時ほど「気持ちよくは楽しめない」という印象でした。
バトルトローゼでは「トローゼチャンス」を発生させてバンバン消していましたからね。今作でも正直、私個人は通常ステージより「エクストラステージ」のほうが楽しいです。


△ ―→ スタミナ制度について。
1つ回復までに30分。全回復まで2時間半。
なんか、中途半端な気がするんですよね…。もっと短くするか、いっそもっと長くても良かった気がします。

私も以前そういう傾向があったのですが、どうしてもスタミナ制度って、ヘンに意識しちゃうんですよね。
満タンになったら、すぐプレイしないともったいない!みたいな気持ちになったりして、やたら時間の経過が気になったりするのです。そんなことじゃ、子供は他のことに集中できなくなりそうで…ちょっと怖いですね。
だから、いっそ回復にもっと時間がかかるようにしたら、学校に行く前と帰った後に遊ぼう!って割り切れるので、まだマシな気がします。

…というのは、ちょっと考えすぎでしょうか?
いずれにしても、ポケモンほどの有名な作品でスタミナ制度というのは、考えものですね。プレイしてみて改めて、そう感じました。


△ ―→ 「おまかせ」システムについて。
ステージ開始前に、ポケモンのチーム編成ができるのですが、そこで「おまかせ」というボタンがあります。
選択すると、今から戦う相手ポケモンに有利になるように、自動編成してくれるという便利な機能なのです。属性の相性に詳しくない人も、これで大丈夫!

…と思ったんですが、これが意外と”かゆいところに手が届いていない”印象なのです。
各ポケモンは、戦いに参加させてあげることで経験値がたまり、レベルが上がり、強くなっていきます。しかし、「おまかせ」で編成する画面では、各ポケモンのレベルが表示されないのです。
で、チーム編成は手動でも可能なんですが、手動で編成する画面に移行すると、各ポケモンのレベルは全部見えるのですが、今度は逆に、相性が「チームに入れてみないと分からない」のです。

便利機能を入れた割には、そういうところで中途半端さを感じちゃいました。
どうせ便利機能を入れたんですから、もっと分かりやすくしても良かった気がします。「少しくらい自分の頭で考えて」という開発者の思いがあるのかもしれませんが、それならそもそも、中途半端に「おまかせ」なんて入れるな!って言いたくなっちゃいます。



■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)


パズルゲームとして、問題なく楽しめています。ただ、それ以上の特徴的な魅力は無いかなということで、「無難な出来」という感じです。
基本プレイ無料で、多くの人に楽しんでほしいということで、『ポケモンバトルトローゼ』よりも”ありがちなパズル”になったというか。もっと端的に言うなら『パズル&ドラゴンズ』の形にますます近づいたって感じです。

バトルトローゼの時は、アクション要素があるからこその魅力を感じられたものですが、なんか今作は「ちょっと楽しんだらそれでいいか」って感じるくらいに、普通って感じがしちゃいました。
また、「エクストラステージ」はバトルトローゼに近いルールだと言いましたが、消えた端から新しいアイコンが降ってくるので、全消しを狙う楽しみもなくなりましたし「狙い通りに消せない」という確率が上がってしまうのです。なので、エクストラステージ単体としてみても、個人的には『バトルトローゼ』より”しっくり来ない”って印象でした。
唯一嬉しかったのは、「おまかせ」ボタンかな。相性を考えるのが苦手なので(苦笑)


とはいえ、ポケモンが出てくるというだけで魅力としては大きいものがあるでしょうから。コンプリート目指してコツコツ楽しんでみるのも、いいんじゃないでしょうか?また、忙しく感じるアクション要素が苦手ならば、『ポケモンバトルトローゼ』よりもこちらをオススメします。
無料なら、お子さんにも楽しんでもらいやすい…と思うでしょうが、たいていの子供は「ずっと遊べる」って思っているでしょうから、そういう子供に対して「待たなきゃいけない」ということをちゃんと教えるのか?「ハイハイ分かりましたよ」って言って仕方なく課金するのか。そこは、親が責任をもって行動してくださいね。

ゲーム機の世界でも着実に増えてきている、基本プレイ無料タイトル。
今回、ポケモンでもそういうタイトルが出てきたあたり、まだに時代の波の大きさを感じるわけですが、そういう時代に対して”理性をもって”楽しめるという考えは、大事かもしれませんね。
理性がなくなるからこそ、ガチャを回すために平気でウン万円とか使うことになるんでしょうから。
…まあ、基本プレイ無料タイトルにウン万円つぎこむというのも人生の1つなので、自己責任が守れるなら別にいいとは思いますけど、問題は、それを子供がやらかして、挙句の果てにその親がメーカーを訴えるという可能性が考えられるから厄介なのです。
なんのために「ペアレンタルコントロール」があるのか?って話なので。親は、子供にゲームを与えることに対してもう少し、危機意識をもって接して欲しいものです。特にこういう、”ひとクセ”ある売り方をしているゲームはね。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○●○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○●○○ → 達成感重視 


関連記事:
3DS『ポケモンバトルトローゼ』 インプレッション(2014/03/22)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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