セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

オトナファミ特集 vol.1~PS3とWiiをもっと知る

2006年07月23日 11時41分20秒 | 【旧】ゲーム関連記事(重要)
取り上げるの遅いな~、というツッコミはなしの方向でw
だって忙しかったので雑誌をもとに記事を書いている暇がなかった……。もちろん「オトナファミ」自体はもう先週に買いましたけどね。
さてさて、そんなわけでオトナファミに掲載されていたいろんなコーナー及び気になる点を何回かに分けてピックアップしてみましょう。…記事数も稼ぎたいし(ぉぃw

で、今回取り上げるのはおそらく同雑誌でメインとなるコーナー「どっちの次世代機ゲーム機にショー」です。もう思いっきりパクってますが。というか絵もほぼそのまんまのものを描いてますしww
まあそれはおいときまして…ここでは今年発売の新ハード、PS3とWiiについて改めて性格に見つめなおした上で皆さんに購入の参考にしていただきたいというものです。



PS3で押し出していたウリは、まずやはり映像美!もう散々言われているので誰しもその映像美を目の当たりにしたことはあるのではないかと思いますが。
また、ハードディスク・USB・無線LAN・ブルーレイディスク・ハードディスクレコーダーなどの「拡張性」も大きなウリですね。まさに「PC化」とはよく言ったモンです。
さらにゲームのネット配信によって、家にいながらにしてソフトが買える!とか、コントローラーは傾きを検出しちゃうんです!とか……どっかで聞いたことあるような、ねぇw

一方、Wiiのウリはやはり「Wiiリモコン」!傾きを感知、振動機能、スピーカー内蔵など、もう散々騒がれていたので知ってる人も多いでしょうが、これを生かすも殺すもソフトがカギになってくるでしょう。
そして「バーチャルコンソール」。ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン、ニンテンドウ64のソフト郡がダウンロードできるというもの。エミュがあるからね…なんて言われてますが、そんなの少数の人間です。ほとんどの人は普通に嬉しいと思いますね。あと、エミュで未だにけっこうPCでの再生が(スペック的に)厳しいニンテンドウ64なんかはけっこう配信されるかもしれませんね。
その他、低電力でインターネットに繋がりっぱなしの「Wiiconect24」や、ニンテンドーDSとのWi-Fiコネクションによる連動など、とりあえずできることはやりました、という感じです。



さて、ここでやはりどちらが欲しいか?ということをユーザー・販売店・メーカーに聞いています。

 
Q,さあ、どっちを選ぶ?
ゲームユーザー
Wii(ウィー)73.6%
プレイステーション316.7%
どちらでもない9.7%
ゲームショップ
Wii(ウィー)65.9%
プレイステーション315.3%
どちらでもない18.8%
ゲームメーカー
Wii(ウィー)69.7%
プレイステーション327.3%
どちらでもない3.0%


1~2年前の情勢を思うと、夢なのか?という状況ですw
それぞれの分析の詳細を言っていきますと、まずゲームユーザーは「PS3が高い」という理由でWiiを支持した人が圧倒的に多かったとのこと。これだけPS3の特徴を叩きつけられて、理解した上でもしこういう結果と言うなら、やはり高いんですねぇ…。また、お互いを正当に支持している理由としては、PS3が「人気ソフトが多数あるから」、Wiiは「コントローラーがおもしろそう」「昔のゲームがやりたい」という意見になっています。
次にゲームショップは、他の2層と比べて「どちらでもない」を多く選んだ人が多いのが目立っています。まあゲームショップはそうはいってもPS3とWii、販売のほうでは平等に扱っていく必要がありますからね。中には「ゲームユーザーに響くのはPS3。でも世間的にはWii。特に子供がいる家庭なら」と、市場を分析した意見もあったそうです。
最後にゲームメーカーですが、他の2層と比べてPS3の支持が一番多かったのが特徴です。ただ、大きく現れた違いは、PS3は「大作ゲームがやりたい」「ハイビジョンテレビを持っているから」という、いわゆるユーザー視点の意見が多いのに対し、Wiiは「自社ソフトが発売予定だから」「Wiiの新しい遊びの提案を任天堂以外のメーカーがどう取り組んでいくのかが非常に興味深い」など、プロ意識の上での意見が多かった模様です。



さて、これを今度は証券アナリストに聞いています。どちらが優勢か?

5人の証券アナリストに聞いて、結果PS3が3人、Wiiが1人、どちらでもないが1人と、ここはPS3が多くの支持を得ました。どの方も「PSシリーズのブランド力」を理由にしていますが、中には「PS3の価格はそのうち5万円を切ってくると予想してます。過去、5万円以上で発売されたハード、PCエンジンDUOや3DOはどれも失敗に終わっている。これをソニーが知らないはずがない」
知らなかったりしてww
まあしかし5万円というボーダーラインはとても大事なんです。元某ゲーム会社のクリエイターだった私の専門学校の担任の先生も、「ゲーム機を高いと感じるのは5万円がボーダーライン。ここを超えると高く感じるというのがユーザーの心理と言われている」と言っていました。まさに今我々が感じているそのものです。
とにかく重要なのは、PS3がいつ、そこまで値段を下げられるか?ということにあります。値段を下げるにはまあゲームの流通具合もそうですし、ブルーレイディスクの普及率も関わってきます。そうなったときにゲーム情勢がどう揺れ動くか?そこに証券アナリストは注目しているみたいです。



さらに今回、ゲームをしなさそうな女性層にも個別にアンケートをとっていますね。

 
Q,さあ、どっちを選ぶ?
女子学生
Wii(ウィー)12.5%
プレイステーション337.5%
どちらでもない50.0%
OL
Wii(ウィー)36.4%
プレイステーション333.3%
どちらでもない30.3%
主婦
Wii(ウィー)42.9%
プレイステーション39.5%
どちらでもない47.6%


まあ「どちらでもない」が多くなるのは当然としまして…。これはなかなか面白い結果ですな。
まず女子学生。PS3が圧倒的支持を得ていますが、理由を聞いてみると「メジャーな感じがするから」「プレイステーションはやったことあるから」という、本体の性能云々に関してはほとんど語られてません。ただ、これっていわゆる「ブランド力が継続している」ことの証明と言えますね。
OLはほぼ3分割です。PS3支持の理由では「ゲーム以外の機能に魅かれる」という意見がありました。OLと言うとある程度自由に使えるお金があるという余裕のある点からなのが伺えますね。
となると、家計を取り締まると言う意味でその全く逆の立場である主婦は、もちろん全く逆の結果になってますねw
全体を通してみると、ゲームをしない人にとってはプレイステーションのブランド力が大きく影響しているのが目に見えました。これがいわゆる証券アナリストの言っていた点だと思いますね。ただ、認知力があったとしてもそれが「買う」というところまでいくには、やはり値段という壁が立ちはだかると思うんです。特にゲームをしないのだから余計高く感じると思います。ただしOL層のようにゲーム以外の機能に興味を持てるようならば、この値段も高く感じないとは思います。
Wiiはそうなるど逆に認知度の問題になってくると思うんですよね。任天堂はおそらくWiiでも「ブルーオーシャン戦略」(非ゲームユーザー層をターゲットにする戦略)を掲げていくことでしょう。そうなるとやはりこういったゲームを知らない層にとにかく存在を知ってもらうことを、DSのときと同じように知ってもらう必要があると思います。本体ばかり叩きつけても難しいので、やはりここはそれを活かすソフトを叩きつけるしかないでしょうね。


え~てな感じでけっこうボリューミーに書いてきましたが、PS3はとにかく値段、Wiiはとにかく認知度を高める、と、お互いにこれからの課題が見えたと同時に、この情勢だと据え置き機市場でも再び任天堂が革命を起こすかもしれないというのがより現実味を帯びてきたように感じます。今年の年末商戦、いったいぜんたいどうなることやらでしょうかね……?
ちなみにその次のコーナーに「次世代ゲーム機はもう発売されてますヨ!」というお題でXbox360が取り上げられてたのは失礼ながらちょっと笑ってしまったw
まあ今回は発売していないハードとしてのアンケートを取りたかったからあえて話題からはずしたんだと思います。なのでXbox360ユーザーさんはあんまり怒らないでね♪

他にも気になるコーナーありましたら取り上げてみようかと思いますです。が、これがほどメインなんで他にといってもねぇ…w

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