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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3『戦場のヴァルキュリア』 ファーストインプレッション

2010年04月07日 18時51分08秒 | 【旧】購入・レビュー話


戦場のヴァルキュリア
対応ハード : PS3
開発・発売元 : セガ
発売日 : 2008/04/24
希望小売価格 : 通常版 3,990円(税込・廉価版の価格です)・限定版 9,980円(税込)
ジャンル : アクティブ・シミュレーションRPG
プレイ人数 : 1人
体験版のデータ容量 : インストール対応(容量
約2GB)
(※インストール…データの一部をHDDに保存することでロード時間を削減できます)
CERO : B(12歳以上対象)

※約4時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●ガリア公国で描かれる戦場のドラマ
今作は、『サクラ大戦』シリーズの開発スタッフによって生み出された、新しいグラフィックと一風変わった戦闘スタイルが特徴の、シミュレーションRPGです。

1930年台。ヨーロッバは東の「帝国」と西の「連邦」に分裂し、覇権を争う両者による「第二次ヨーロッパ戦争」が勃発しました。
一方で、帝国と連邦の間に位置し、中立の立場を守ってきた「ガリア公国」。そこにある力を求めるため、帝国はガリア公国を侵略。ガリア公国を守るため、1人の青年と少女が立ち上がります。
ここから、後に伝説として語り継がれる物語が始まります。


●物語の進め方
絵本が広げられた「ブックモード」と呼ばれる画面で、ストーリーを進行したりセーブをしたりできます。
絵本の中の絵を選択することで、それぞれのイベントや戦闘を開始することができます。まあ大抵は、新しいエピソードに「NEW」が付くので、それを選択していくことになるでしょう。(イベントは何度でも見れますが、戦闘は一度クリアすると選択できなくなります)

また、△ボタンでメニューを開くと、セーブができる他に「タグ選択」があり、人物や用語の解説、戦闘の準備などが利用できます。
(※利用できる内容は、ゲームを進行すると増えていきます)

イベントは、キャラクターたちが動きながら会話を進めていく「ムービーシーン」と、顔だけが表示されて会話が進む「イベントシーン」があります。
まあ、イベントシーンはムービーシーンの簡略版みたいな感じです。


●戦闘システム「BLiTZ(ブリッツ)」
今作では、「BLiTZ」と呼ばれる戦闘システムを採用しています。正式名称…とかはどうでもいいと思うので、内容を説明します。

画面は最初、地図のようなグラフィックでスタートします。この状態を「コマンドモード」と言います。

◆ターン制バトル
大筋の流れは、従来のシミュレーションRPGと同じターン制バトルです。
こちら側が行動を終了したら、次は敵側が行動する…この繰り返しです。
定められた勝利条件(敵の全滅、敵の拠点を制圧など)を満たすと、クリアとなります。もちろん、敗北条件もあります。

◆CPについて
ターン開始時に、CPが一定数増えます。1人が1回行動するたびに、CPを1消費します。
0になれば強制的にターン終了となりますが、CPが残っている状態でターンを終了し、次のターンにCPを持ち越すことも出来ます。また、CPさえあれば1人を2回以上行動させるということも可能です。

◆APについて
「コマンドモード」の画面から行動するキャラクターを選択したら、CPを消費して「アクションモード」に入ります。地図のグラフィックが3Dに切り替わり、キャラクターを自由に行動させることができます。
右スティックでカメラ視点を変えつつ、左スティックで移動します。移動するたびに「AP」のゲージがなくなっていき、0になると移動できなくなります。(向きを変えることはできます)行動を終了したい場合は×ボタンを押します。
なお、CPさえあれば1ターンに1人を何度でも行動させられると説明しましたが…2回目以降は「AP」の量がどんどん減少していきます。注意しましょう。あと、APは残して終了しても得はないので、ご了承あれ。

また、敵に見つかっている状態だと、移動中でも容赦なく攻撃してきます。ダメージはそこまで大きくありませんが、できるだけ地形を利用して隠れながら移動しましょう。
逆に、敵が移動しているときも、こちらの射程範囲内に入れば味方は自動で狙撃を行います。なので、敵の行動範囲を予測して味方を配置しておくと、敵ターンで有利になります。

◆アクションについて
土嚢(どのう・土の袋を積み上げた壁)などの近くで○ボタンをおすと「しゃがむ」ことができます。しゃがむことで、敵の攻撃が当たりにくくなるうえに、受けるダメージも大幅に減少します。
移動終了時は必ず土嚢で「しゃがみ」で隠れて終了。これが基本です。
もちろん、それは敵も同じで…しゃがみ状態の場合は非常にダメージを与えづらいです。そういう時は「手榴弾」を使用すれば、土嚢ごと敵を吹っ飛ばせます。
(※手榴弾の使用については、1つ下の「ターゲットモード」参照)

それ以外にも、土嚢を飛び越えたり…状況に応じてアクションコマンドが表示されるので、○ボタンで利用していきましょう。

◆ターゲットモード
「アクションモード」でR1ボタンを押すと、照準が表示されて「ターゲットモード」になります。左スティックで照準を動かして、○ボタンで装備している武器による攻撃を行います。「ターゲットモード」になると敵は攻撃してこなくなるので、落ち着いて狙いましょう。なお、R1ボタンかL1ボタンを押せば、狙える敵に自動的に照準が合わさります。
さらに、□ボタンで装備を切り替えることができます。銃や手榴弾などの攻撃武器の他に、回復を行う「ラグナエイド」などもあります。
1回の行動につき、ターゲットモードで攻撃できるのは1回だけです。また、攻撃を行った場合、相手がまだ生きていると反撃を受けます。逆に、攻撃された時も同じ流れです。(※歩兵のタイプによって例外あり)

◆ダメージについて
歩兵の場合は、頭部に攻撃を当てると大ダメージです。
また、相手に気づかれていない状態(味方キャラから敵キャラに向かって表示される線の色で判断できます)で攻撃すると、不意打ちとなって大ダメージを与えられます。

◆攻撃武器について
攻撃武器には「発射数」と、有利・不利なタイプがあります。
「発射数」は、1回の攻撃で何回狙撃するかを表しています。ただし、プレイヤーの能力や敵との距離などによって命中率が変わってくるので、全部が当たるとは限りません。また、敵に照準を合わせている時に「撃破弾数」というものが表示されます。これは「あと何発当てれば倒せるか?」というものです。頭部に攻撃を当てて大ダメージを与えた場合は想定していないので、1つの目安として参考にしましょう。
あと、武器によって「歩兵にはよく効くが、戦車には利かない」などの属性があります。これも敵に照準を合わせると表示されるので、確認しましょう。

◆回復について
歩兵キャラクターはターン開始時に少しだけHPが回復します。が、それでもやばい時は…「ラグナエイド」などの回復アイテムを使用しましょう。
□ボタンで装備を「ラグナエイド」にして、「ターゲットモード」にします。そして、回復したい味方キャラクターを照準に合わせて○ボタンを押すと、回復できます。自分を回復したい場合は、誰も狙わずに○ボタンを押します。

◆瀕死・死亡について
HPが0になってしまうと「瀕死」となってその場に倒れてしまいます。そして、そのまま3ターン放置する、もしくは「瀕死」の味方に敵キャラが接触すると、「死亡」してしまいます。死亡したキャラクターは…二度と帰ってきません。
じゃあどうするか?「瀕死」になったキャラクターに、他の味方キャラ(戦車も可)が接触すると、復帰させることができます。(復帰したあとの状況については…すいません。よく覚えていません(笑))

◆歩兵のタイプ
5種類のタイプがいます。ざっくりと説明。
・偵察兵…移動力(AP)が優れていますが、攻撃力はそこまで高くありません。
・突撃兵…攻撃力・防御力が高いですが、移動力(AP)が少ないです。
・対戦車兵…戦車に対しての攻撃力・防御力が非常に優れています。反面、移動力(AP)が少なく、反撃もできません。
・支援兵…攻撃力・防御力が低いですが移動力(AP)が優れていて、しかも、弾薬補給・地雷撤去・土嚢の修復・戦車の修理など特別な行動をたくさん持っています。
・狙撃兵…移動力(AP)が少ないですが、遠くからでも敵を狙い撃てます。

◆戦車について
歩兵とは比べ物にならないほどのHPと攻撃力を持っています。戦車の場合は、歩兵キャラクターとは違う以下の要点があります。
・ターン開始時のHP回復がありません。(歩兵にはあります)
・2種類のHPがあります。基本は「BODY」のHPを0にすれば破壊できますが、「LEG(キャタピラの部分)」のHPを0にすれば、移動力を極端に下げることができます。BODYよりLEGのほうが、HPが遥かに少ないので、状況によってはまずLEGを狙うというのも1つの作戦です。
・行動すると、CPを2消費します。
・APはとても少ないうえに、「旋回」にもAPを消費します。つまり、APがなくなると向きも変えられなくなります。
・戦車の背後には「ラジエーター」という青く光る部分があります。ここは戦車の弱点で、歩兵でもダメージを与えることができる部位です。こちらが戦車を破壊する場合はこの部位を狙っていく一方で、こちら側の戦車の行動時はラジエーターができるだけ狙われない向きで行動を終了するよう心がけましょう。

◆リザルト
ミッションをクリアすると、成績に応じて経験値とお金を獲得します。

経験値は、「訓練場」というところに行って経験値を割り振ることで、歩兵をレベルアップさせられます。レベルは「歩兵の種類」ごとにもっており、狙撃兵のレベルを上げれば、全ての狙撃兵キャラクターの能力が上がっているということです。
また、レベルを上げていくことで「ポテンシャル」や「オーダー」というものを覚えることができます。

お金は、「研究開発所」で兵器・防具を開発したり、戦車を強化したりするのに使用します。

◆ポテンシャル
各キャラごとに様々な能力があります。いい効果のものもあれば、悪い効果のものもあります。一例を軽く紹介。
・「田舎暮らし」…土の上にいる間、能力アップ。
・「女好き」…近くに女の味方キャラがいると、狙撃能力アップ。
・「花粉アレルギー」…花の近くにいると、ダメージを受ける。
・「おしゃべり」…近くに親しい仲間がいると、狙撃能力がダウン。

◆オーダー
これは、隊長が行える「命令」のことを言います。
戦闘中、CPを消費して「オーダー」を使用できます。命令の内容によって、効果、消費CPが変わってきます。
オーダーは、先ほど言ったように「訓練所」でのレベルアップ。その他にも、覚えられる機会があるみたいですが…?


他にも、作戦の指令や武器の開発などありますが…まだ全部出ていないようなので、細かいところは省きます。


◆partygameの評価◆…90点(100点満点)
グラフィックは類を見ない魅力 システムは思ったより分かりやすいです

ほとんど前情報なし(グラフィックがアニメっぽいということだけは知ってました)でプレイしましたが…いやぁ…いいですね。これ。
ただの3Dグラフィックとも、トゥーンシェードとも違う、手書きの絵がそのまま3Dで動いているようなグラフィックは、非常に魅力的です。違和感もなく、こういう類を見ないグラフィックは、ちょっとやそっとでは飽きませんね。素晴らしいです。
ストーリーも、意外に分かりやすいです。ヘンに専門用語が多くなくて、理解しやすいです。街の名前とか、一部覚えていないものもありますが…まあ、話は分かるので、それでいいでしょ(笑)

また、戦闘システムもいいですね。私はてっきりFPSだと思っていたんですが、ちょっと違いましたね。シミュレーションRPGにFPSを掛け合わせたような…そういったシステムです。アクションの面では確かにFPSなので、多少の慣れは必要かもしれませんが…全てがリアルタイムに動いているわけでもないので、従来のFPSよりは敷居が低いとは思います。
もちろん、かといって従来のシミュレーションRPGのように単純でもなく…両ジャンルの「いいとこ取り」をしているように思いました。

ちょっとだけ気になるとしたら…「しゃがみ」アクションが、土嚢などの近くでしかできないことですかね。もう少し広い範囲で「しゃがみ」ができて欲しかったかも?とは思いましたが、まあ…まだ序盤ですからね。これから様々なアクションが増えてくると、考えも変わるかもしれません。
あと、アクションモードになると、地図が小さい状態でしか見れないので、遠くにある土嚢の位置などを正確に確認しづらいのも、ちょっと気になりました。まあ、それはコマンドモードでしっかり確認してから…ということなんでしょうね。そこもある種、実践らしいということで…いいのかな?

その他について。
・起動してからタイトル画面までのロードがちょいと長いですね。しかし、それ以降のロードは気になりません。(※インストール利用状態の場合なので、インストールを利用していなかったらもっとかかるかもね♪)
・「ポテンシャル」で各キャラクターごとに色々な名前や効果があるのは面白いと思ったんですが…バランスがちゃんと取れているのか?がちょっと気になりました。だって、悪い効果しか持っていないうえに親しい人もいないという歩兵がいたので…。


今のところ、非常にいいです。見た目も戦闘も色々新しくて、新鮮な体験を楽しませてもらっています。
難易度も今のところは問題ありませんが、今後難しくなって、仲間をどれだけ死なせないよう進められるか…というところで、徐々に緊張感が高まっていくでしょう。それを乗り越えられるか…挫折するか。まあ、大丈夫だとは思いますが…。

シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書きます。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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