私は、馬の名前を変えない派です。
![](http://www.gamefreak.co.jp/solitiba/images/index/top_img.png)
『ソリティ馬(ソリティば)』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用タイトル)
配信開始日 ―→ 2013/07/31
配信価格 ―→ 500円(税込)
ジャンル ―→ ソリティア競馬ゲーム
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 3D立体視には対応していません
■====== 簡単なご紹介 ======■
ソリティアと競馬を掛け合わせた、育成ゲームです。
かの『ポケットモンスター』シリーズを手がけているゲームフリークが、初めて自社から販売したタイトル。落ちこぼれの騎手(馬に乗る人)が、神様から”ソリティアの腕前と同じくらい馬がうまく扱えるようになる力”を与えられ、その力で競馬の道を進んでいきます。
全く異質の組み合わせなので、ゲーム紹介も慎重に。
今作では、様々な競馬大会に挑戦していきます。いわゆる”調教”などの育成モードみたいなものは一切無く、レースばっかり続けていきます。
挑戦する大会の順番は、馬の種類や成績などによって決まるようです。レースには、GIII(ジースリー)・GII(ジーツー)・GI(ジーワン)と3種類のレベルがあり、基本はGIレースを全制覇(1位を取る)することが目標となります。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/KPatience.png/738px-KPatience.png)
|== ソリティアについて ==|
「ソリティア」って何?という人もいると思いますので、まずはそこから。
トランプの山札(画像左上)と場に並べられたカード(画像の下半分)、そして組札と呼ばれるスペース(画像右上・最初は何も置いていない)があります。
山札からカードをめくっていきながら、そのカードを場に置いていきます。置くことができるのは、場に並べられたカードの一番下のみ。また、10→9→8→7→6のように、1つ小さい数字のカードしか置いていけません。4の下には3しか置けないわけです。置くことができなければ、それは山札の隣において、次のカードを引きます。
場のカードを、別の場のカードに移すこともできます。8の下に、7→6→5→4と並んでいる別の場のカードを移してくることができるわけです。
めくられていないカードは、そのカードより下のカードが全てなくなった時に初めて、めくることができます。
そして、右上の組札にはまず、各マークのエース(A)だけ置くことができます。以後、その上には同じマークの2→3→4…という風に重ねて置けるいくことができます。ただし、置くことができるのは、場の一番下にあるカードだけです。
山札のカードを場に置いていき、場のカードをうまく整理していき、組札にまとめていく。最終的に、全てのカードが組札に収まったらゲーム終了となります。
場合によって細かいルールの違いはありますが、一応、これが本来のソリティアのルールになります。
![](http://www.famitsu.com/images/000/037/046/51ee07e5b5764.jpg)
|== 今作のソリティアについて ==|
本来のソリティアより、だいぶ分かりやすいルールになっています。
まず、場にカードが並べられます。全てのカードが表になっています。
つづいて、山札からカード1枚をめくり、隣に置きます。めくったカードの数字より”1つ大きい”または”1つ小さい”数字のカードを場から取って、そのカードに重ねて置いていきます。なお、A(エース)とK(キング)はつながっているものとします。また、取れるのは場の一番下のカードだけ。さらに、一番最初だけは好きなカードを取って、そこから始めることができます。
本来のソリティアは”1つ小さい数字”だけでしたが、こちらだと、4→5→4→5→4なんてこともOKです。
これを繰り返し、山札がなくなる前に場のカードを全て取ることができればパーフェクトになります。
制限時間もあったりするので、”スピード”というトランプゲームにちょっと近いスタイルになっています。
|== レースの進め方 ==|
スタート前にまずソリティアをします。
ここのソリティアは普通と違い、一番上のカードが「S」「T」「A」「R」「T」「!」カードになっています。このうちのどれか1つを取ると、ゲームスタートします。
レースが始まると、またソリティアです。
ソリティアが終わったら、今度は”馬のコントロール”を行います。馬を、どの位置に移動するかをタッチ操作で決定してください。馬の移動には”おりあいパワー”が必要ですが、これについてはもう少し下で説明します。
立ち位置によってレベルがあり、レベルの高いところに行くと”気合”が溜まるけどソリティアが難しくなる。レベルの低いところに行くと”気合”が溜まりにくいけどソリティアが簡単になります。
ソリティアとコントロール。これを、交互に進めていきます。レースの距離が長いほど、ソリティアとコントロールをする回数も増えます。
ソリティアとコントロールを繰り返していくと、最後の直線に入ります。
最後の直線だけ、アクションになります。馬は自動で走っているので、プレイヤーは上下移動。そして、ムチを振ることでスタミナを消費してスピードアップさせることができます。上下に馬がいて身動きが撮れない場合は、最悪の手段としてバックすることもできます。
軽くまとめると、スタート時にソリティア→ソリティアと馬の移動を交互に繰り返す→最後の直線で少しアクション、って流れです。
|== 馬の機嫌 ==|
ソリティアでパーフェクトを出したりすると機嫌が良くなり、ソリティアでミスをしたり場にカードを残してしまうと機嫌が悪くなります。機嫌によって馬の発揮できる力が変わってきますし、あまりに機嫌が悪くなり過ぎると”暴走”し、その次の回だけコントロール不能となります。
あまり機嫌が良くない時は、コントロールでレベルの低い立ち位置に移動させて、パーフェクト優先にするのも1つの手です。
|== おりあいパワー ==|
重要なパラメータの1つ。画面右上の”馬のマーク”のところに溜まっていきます。
スタート時に溜まったり、ソリティアでパーフェクト出したりするなどで増えていきます。
馬の移動に使用するほか、コントロール時に馬のマークを”こする”ことで、それを気合ポイントに変換することができます。馬の機嫌が良いときほど、より多い気合ポイントに変換されます。
|== 気合ポイント ==|
これで勝負が決まるといっても良い、重要なパラメータ。
ソリティアでパーフェクトを出したり、一度に5枚以上取れたりすることで増えていきます。コントロールで馬を移動した後は、レベルの高い位置にいれば気合が溜まっていきます。”おりあいパワー”を消費して増やすのも忘れずに。
最後の直線前に、気合ポイントが集計され、その成績によって馬の”本気度”が決まります。本気度によって、最後の直線での速度が変わってきます。
|== 特別なカードについて ==|
コース上には、特別なカードが落ちていることがあります。経験値や”ひらめき度”を増やすカード、ブーストカードなどがあります。取ったカードは、次のソリティアの時に場のカードに混じって登場し、取ることができて初めて獲得できます。
経験値を溜めると馬がレベルアップし、スタミナやスピードがアップ。ひらめき度を溜めると、ソリティアで有利になる特別な能力を持つようになります。ブーストカードは、最後の直線で使用できるスピードアップアイテムです。
馬の移動をさせる時に、カードが取れるような位置に移動するのもまた、1つの手です。ただし、コーナリングでは内側にいないと減速してしまうので、どっちを優先するか?も大事ですよ。
|== 報酬と商店 ==|
レースで3位以内に入れば、お金がもらえます。
もらったお金は、定期的にやってくる商人から、次のレースの時だけに発動する能力を買えたり、ガチャを利用できたりします。ガチャを利用するとピースがもらえ、ピースが一通り揃うことで、何かいいことがあるそうですよ。
|== ”若駒”と”古馬” ==|
2歳の馬を選択してゲームスタートします。4歳になるまでは”若駒モード”と呼ばれ、順番にレースをこなしていきます。
4歳になったら、馬が”古馬モード”へと移されます。同じようにレースに挑戦していきますが、経験値カードなどの成長するカードが手に入りません。また、故意に”引退する”こともできますし、成績によっては強制的に引退することになります。
引退した馬は”牧場”へと移されます。牧場にはカップルエリアという場所があり、オス馬とメス馬を入れておくことで、いずれ仔馬が最初に選択できる馬として登場します。これで、強い遺伝子を残していきましょう。
また、引退した場合、その馬が持っているお金は”馬主”へと引き渡され、次にその馬主の若駒を選択した時に返してもらえます。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ時間 ―→ 約9時間
プレイ内容 ―→ 5頭目で挑戦中/G1レースは10個制覇(全21個)
○ ―→ 異質な組み合わせのハズなのに、上手く掛け合わさっています。
競馬ゲームにソリティア。どう考えても「え?」って思うような組み合わせなのに、1つのゲームとして違和感なく融合しています。
そもそも、競馬ゲームって育成部分で頭を使って、レース中は放置って流れが多いです。競馬そのものをアクション的に楽しめるゲームって、ほとんど無いような印象なんですよね。しいて言うなら『ゼルダの伝説 時のオカリナ』とかかな。
今作は、あくまでレースゲームを楽しむのがメインの競馬ゲームにして、それを単なるアクションにせずソリティアを絡め、ソリティアのルールや成績を競馬の成績に上手く反映させる。言葉で書いたら簡単そうに見えますが、全く類を見ない形ですから、この完成系に持ってくるまで相当苦労したんでしょうね。開発期間がそこそこかかったと聞いていますし。
その苦労の甲斐あって、異質な2つのゲーム制がとてもバランスの取れた新しいゲームとして完成しています。
○ ―→ とにかく中毒性が高いです。
1回のレースがだいたい5~10分。やることは単純ですが、ソリティア自体がまあ分かりやすくて中毒性のあるトランプゲームですしね。
そこに、競馬ゲームという面白みのある演出が加わったことで、中毒性に拍車をかけているって感じです。アクセントとして、レースの最後だけちょっとしたアクション要素を入れているのもGOODです。
○ ―→ キャラクターの会話も、なかなかユニークで面白いです。
メインキャラは、なぜか関西弁。まともなようでひとクセあるキャラクターばかり出たりしますし、色々親切に教えてくれるおウマさんの会話もユニーク。そんなに会話イベントは多くありませんが、こういう些細なところも大切ですよね。
○ ―→ チュートリアルも丁寧です。
上記で色々と説明したので、すごく複雑そうに見えるかもしれませんが、ユニークなおウマさんが1つずつ確実に教えてくれるので、大丈夫。習いながら慣れていくことができます。
△ ―→ 「完璧だったのに勝てない」というのが、人によっては気になるかも。
ソリティアの成績や位置取りも大切ですが、最終的には馬そのものの性能次第ってこともあるので。特に最初のうちは、どんなに完璧であっても勝てない時があります。それを、理不尽に感じないかどうか?というのが心配どころですね。
まあ、育成要素があるからこそですけど、だいたい5頭目くらい来たあたりで進展があまり無かったり、それこそ同じ大会に強制的に何度も挑戦することが作業ゲームに感じたりして、結果的にプレイ意欲を失っちゃう人はいるかもしれない、とは思いました。
私は現在5頭目なんですけど、やはり最初と比べるとちょっとモチベーションが落ちているかな。
△ ―→ 引退条件が、ちょっと厳しい気がしました。
いくつか条件はありますが、その1つに「古馬になってから3敗したら強制引退」というのがあります。下手したら…というか、下手しなくても、古馬になって1年も経たないうちに引退ってことが多かったりします。
2位3位とか獲得して、もう何回か挑戦したらいけるかも!って思っていても、3敗したらダメなわけで。もうちょっとこう、余裕が欲しかった気がします。せめて5敗とか。
△ ―→ レース中は一時停止できません。
まあ、本体を閉じてスリープモードには出来るので、さして問題ではないと思いつつ…携帯ゲーム機としてみると、1レース5~10分って、すごく短いってわけではありません。
おそらく、タッチ操作でポーズできるアイコンを入れると誤爆するかもしれないとか、俗にいう”タイム連打”でソリティアを優位に進めようとするユーザーがいるかもしれないとか、そういったあたりを懸念したのかもしれませんが。別に、STARTボタンで一時停止くらいはできて、一時停止中は画面真っ暗にするとかでも良かった気がします。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
久々に「新しくて面白いゲーム」に出会えたって感じでした。
競馬レースとソリティア。突拍子もない組み合わせだと思われた2つが融合し、少しずつ勝てるようになってくるという地味ながら大きな達成感につながる、1つの全く新しいゲームを作り上げています。
丁寧な作りや、色々用意されている目標など、確かに500円とは思えない内容ですね。
しいて言うなら、ちょっと”中だるみ”するかも?というのが、気になるかな~という感じです。
最初は面白くてガリガリ遊べるものの、何頭か進めていくうちに勝つのが難しくなっていきます。ソリティア自体が面白いので良いと思いつつも、さすがに同じことの繰り返しではありますし、ましてや「もうこのレースいいよ…」なんてレースに何度も挑戦したりするので、そこでGIレース全制覇する前に飽きてしまう人は、わりといそうな気がしました。
ゲーム制からすると仕方ないのですが、1つの馬でそんなに長いことプレイできるわけではないので、愛着が少し湧きにくいのも人によっては気になるかもしれません。
それでもやっぱり、全く新しいゲームとしての価値は充分に高いです。
別にソリティアに詳しくなくても楽しめますし、競馬に詳しくなくても楽しめます。是非、ゲームフリークの新たな提案に、触れてみてください。体験版もありますので。
さらに、年始には「ニンテンドーeショップ 新春初売」が実施。2014年の1月1日(水)と2日(木)だけ、今作を350円(通常は500円)で購入できるそうです。お見逃しなく!
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
![](http://www.gamefreak.co.jp/solitiba/images/index/top_img.png)
『ソリティ馬(ソリティば)』
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用タイトル)
配信開始日 ―→ 2013/07/31
配信価格 ―→ 500円(税込)
ジャンル ―→ ソリティア競馬ゲーム
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考 ―→ 3D立体視には対応していません
■====== 簡単なご紹介 ======■
ソリティアと競馬を掛け合わせた、育成ゲームです。
かの『ポケットモンスター』シリーズを手がけているゲームフリークが、初めて自社から販売したタイトル。落ちこぼれの騎手(馬に乗る人)が、神様から”ソリティアの腕前と同じくらい馬がうまく扱えるようになる力”を与えられ、その力で競馬の道を進んでいきます。
全く異質の組み合わせなので、ゲーム紹介も慎重に。
今作では、様々な競馬大会に挑戦していきます。いわゆる”調教”などの育成モードみたいなものは一切無く、レースばっかり続けていきます。
挑戦する大会の順番は、馬の種類や成績などによって決まるようです。レースには、GIII(ジースリー)・GII(ジーツー)・GI(ジーワン)と3種類のレベルがあり、基本はGIレースを全制覇(1位を取る)することが目標となります。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/KPatience.png/738px-KPatience.png)
|== ソリティアについて ==|
「ソリティア」って何?という人もいると思いますので、まずはそこから。
トランプの山札(画像左上)と場に並べられたカード(画像の下半分)、そして組札と呼ばれるスペース(画像右上・最初は何も置いていない)があります。
山札からカードをめくっていきながら、そのカードを場に置いていきます。置くことができるのは、場に並べられたカードの一番下のみ。また、10→9→8→7→6のように、1つ小さい数字のカードしか置いていけません。4の下には3しか置けないわけです。置くことができなければ、それは山札の隣において、次のカードを引きます。
場のカードを、別の場のカードに移すこともできます。8の下に、7→6→5→4と並んでいる別の場のカードを移してくることができるわけです。
めくられていないカードは、そのカードより下のカードが全てなくなった時に初めて、めくることができます。
そして、右上の組札にはまず、各マークのエース(A)だけ置くことができます。以後、その上には同じマークの2→3→4…という風に重ねて置けるいくことができます。ただし、置くことができるのは、場の一番下にあるカードだけです。
山札のカードを場に置いていき、場のカードをうまく整理していき、組札にまとめていく。最終的に、全てのカードが組札に収まったらゲーム終了となります。
場合によって細かいルールの違いはありますが、一応、これが本来のソリティアのルールになります。
![](http://www.famitsu.com/images/000/037/046/51ee07e5b5764.jpg)
|== 今作のソリティアについて ==|
本来のソリティアより、だいぶ分かりやすいルールになっています。
まず、場にカードが並べられます。全てのカードが表になっています。
つづいて、山札からカード1枚をめくり、隣に置きます。めくったカードの数字より”1つ大きい”または”1つ小さい”数字のカードを場から取って、そのカードに重ねて置いていきます。なお、A(エース)とK(キング)はつながっているものとします。また、取れるのは場の一番下のカードだけ。さらに、一番最初だけは好きなカードを取って、そこから始めることができます。
本来のソリティアは”1つ小さい数字”だけでしたが、こちらだと、4→5→4→5→4なんてこともOKです。
これを繰り返し、山札がなくなる前に場のカードを全て取ることができればパーフェクトになります。
制限時間もあったりするので、”スピード”というトランプゲームにちょっと近いスタイルになっています。
|== レースの進め方 ==|
スタート前にまずソリティアをします。
ここのソリティアは普通と違い、一番上のカードが「S」「T」「A」「R」「T」「!」カードになっています。このうちのどれか1つを取ると、ゲームスタートします。
レースが始まると、またソリティアです。
ソリティアが終わったら、今度は”馬のコントロール”を行います。馬を、どの位置に移動するかをタッチ操作で決定してください。馬の移動には”おりあいパワー”が必要ですが、これについてはもう少し下で説明します。
立ち位置によってレベルがあり、レベルの高いところに行くと”気合”が溜まるけどソリティアが難しくなる。レベルの低いところに行くと”気合”が溜まりにくいけどソリティアが簡単になります。
ソリティアとコントロール。これを、交互に進めていきます。レースの距離が長いほど、ソリティアとコントロールをする回数も増えます。
ソリティアとコントロールを繰り返していくと、最後の直線に入ります。
最後の直線だけ、アクションになります。馬は自動で走っているので、プレイヤーは上下移動。そして、ムチを振ることでスタミナを消費してスピードアップさせることができます。上下に馬がいて身動きが撮れない場合は、最悪の手段としてバックすることもできます。
軽くまとめると、スタート時にソリティア→ソリティアと馬の移動を交互に繰り返す→最後の直線で少しアクション、って流れです。
|== 馬の機嫌 ==|
ソリティアでパーフェクトを出したりすると機嫌が良くなり、ソリティアでミスをしたり場にカードを残してしまうと機嫌が悪くなります。機嫌によって馬の発揮できる力が変わってきますし、あまりに機嫌が悪くなり過ぎると”暴走”し、その次の回だけコントロール不能となります。
あまり機嫌が良くない時は、コントロールでレベルの低い立ち位置に移動させて、パーフェクト優先にするのも1つの手です。
|== おりあいパワー ==|
重要なパラメータの1つ。画面右上の”馬のマーク”のところに溜まっていきます。
スタート時に溜まったり、ソリティアでパーフェクト出したりするなどで増えていきます。
馬の移動に使用するほか、コントロール時に馬のマークを”こする”ことで、それを気合ポイントに変換することができます。馬の機嫌が良いときほど、より多い気合ポイントに変換されます。
|== 気合ポイント ==|
これで勝負が決まるといっても良い、重要なパラメータ。
ソリティアでパーフェクトを出したり、一度に5枚以上取れたりすることで増えていきます。コントロールで馬を移動した後は、レベルの高い位置にいれば気合が溜まっていきます。”おりあいパワー”を消費して増やすのも忘れずに。
最後の直線前に、気合ポイントが集計され、その成績によって馬の”本気度”が決まります。本気度によって、最後の直線での速度が変わってきます。
|== 特別なカードについて ==|
コース上には、特別なカードが落ちていることがあります。経験値や”ひらめき度”を増やすカード、ブーストカードなどがあります。取ったカードは、次のソリティアの時に場のカードに混じって登場し、取ることができて初めて獲得できます。
経験値を溜めると馬がレベルアップし、スタミナやスピードがアップ。ひらめき度を溜めると、ソリティアで有利になる特別な能力を持つようになります。ブーストカードは、最後の直線で使用できるスピードアップアイテムです。
馬の移動をさせる時に、カードが取れるような位置に移動するのもまた、1つの手です。ただし、コーナリングでは内側にいないと減速してしまうので、どっちを優先するか?も大事ですよ。
|== 報酬と商店 ==|
レースで3位以内に入れば、お金がもらえます。
もらったお金は、定期的にやってくる商人から、次のレースの時だけに発動する能力を買えたり、ガチャを利用できたりします。ガチャを利用するとピースがもらえ、ピースが一通り揃うことで、何かいいことがあるそうですよ。
|== ”若駒”と”古馬” ==|
2歳の馬を選択してゲームスタートします。4歳になるまでは”若駒モード”と呼ばれ、順番にレースをこなしていきます。
4歳になったら、馬が”古馬モード”へと移されます。同じようにレースに挑戦していきますが、経験値カードなどの成長するカードが手に入りません。また、故意に”引退する”こともできますし、成績によっては強制的に引退することになります。
引退した馬は”牧場”へと移されます。牧場にはカップルエリアという場所があり、オス馬とメス馬を入れておくことで、いずれ仔馬が最初に選択できる馬として登場します。これで、強い遺伝子を残していきましょう。
また、引退した場合、その馬が持っているお金は”馬主”へと引き渡され、次にその馬主の若駒を選択した時に返してもらえます。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ時間 ―→ 約9時間
プレイ内容 ―→ 5頭目で挑戦中/G1レースは10個制覇(全21個)
○ ―→ 異質な組み合わせのハズなのに、上手く掛け合わさっています。
競馬ゲームにソリティア。どう考えても「え?」って思うような組み合わせなのに、1つのゲームとして違和感なく融合しています。
そもそも、競馬ゲームって育成部分で頭を使って、レース中は放置って流れが多いです。競馬そのものをアクション的に楽しめるゲームって、ほとんど無いような印象なんですよね。しいて言うなら『ゼルダの伝説 時のオカリナ』とかかな。
今作は、あくまでレースゲームを楽しむのがメインの競馬ゲームにして、それを単なるアクションにせずソリティアを絡め、ソリティアのルールや成績を競馬の成績に上手く反映させる。言葉で書いたら簡単そうに見えますが、全く類を見ない形ですから、この完成系に持ってくるまで相当苦労したんでしょうね。開発期間がそこそこかかったと聞いていますし。
その苦労の甲斐あって、異質な2つのゲーム制がとてもバランスの取れた新しいゲームとして完成しています。
○ ―→ とにかく中毒性が高いです。
1回のレースがだいたい5~10分。やることは単純ですが、ソリティア自体がまあ分かりやすくて中毒性のあるトランプゲームですしね。
そこに、競馬ゲームという面白みのある演出が加わったことで、中毒性に拍車をかけているって感じです。アクセントとして、レースの最後だけちょっとしたアクション要素を入れているのもGOODです。
○ ―→ キャラクターの会話も、なかなかユニークで面白いです。
メインキャラは、なぜか関西弁。まともなようでひとクセあるキャラクターばかり出たりしますし、色々親切に教えてくれるおウマさんの会話もユニーク。そんなに会話イベントは多くありませんが、こういう些細なところも大切ですよね。
○ ―→ チュートリアルも丁寧です。
上記で色々と説明したので、すごく複雑そうに見えるかもしれませんが、ユニークなおウマさんが1つずつ確実に教えてくれるので、大丈夫。習いながら慣れていくことができます。
△ ―→ 「完璧だったのに勝てない」というのが、人によっては気になるかも。
ソリティアの成績や位置取りも大切ですが、最終的には馬そのものの性能次第ってこともあるので。特に最初のうちは、どんなに完璧であっても勝てない時があります。それを、理不尽に感じないかどうか?というのが心配どころですね。
まあ、育成要素があるからこそですけど、だいたい5頭目くらい来たあたりで進展があまり無かったり、それこそ同じ大会に強制的に何度も挑戦することが作業ゲームに感じたりして、結果的にプレイ意欲を失っちゃう人はいるかもしれない、とは思いました。
私は現在5頭目なんですけど、やはり最初と比べるとちょっとモチベーションが落ちているかな。
△ ―→ 引退条件が、ちょっと厳しい気がしました。
いくつか条件はありますが、その1つに「古馬になってから3敗したら強制引退」というのがあります。下手したら…というか、下手しなくても、古馬になって1年も経たないうちに引退ってことが多かったりします。
2位3位とか獲得して、もう何回か挑戦したらいけるかも!って思っていても、3敗したらダメなわけで。もうちょっとこう、余裕が欲しかった気がします。せめて5敗とか。
△ ―→ レース中は一時停止できません。
まあ、本体を閉じてスリープモードには出来るので、さして問題ではないと思いつつ…携帯ゲーム機としてみると、1レース5~10分って、すごく短いってわけではありません。
おそらく、タッチ操作でポーズできるアイコンを入れると誤爆するかもしれないとか、俗にいう”タイム連打”でソリティアを優位に進めようとするユーザーがいるかもしれないとか、そういったあたりを懸念したのかもしれませんが。別に、STARTボタンで一時停止くらいはできて、一時停止中は画面真っ暗にするとかでも良かった気がします。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
久々に「新しくて面白いゲーム」に出会えたって感じでした。
競馬レースとソリティア。突拍子もない組み合わせだと思われた2つが融合し、少しずつ勝てるようになってくるという地味ながら大きな達成感につながる、1つの全く新しいゲームを作り上げています。
丁寧な作りや、色々用意されている目標など、確かに500円とは思えない内容ですね。
しいて言うなら、ちょっと”中だるみ”するかも?というのが、気になるかな~という感じです。
最初は面白くてガリガリ遊べるものの、何頭か進めていくうちに勝つのが難しくなっていきます。ソリティア自体が面白いので良いと思いつつも、さすがに同じことの繰り返しではありますし、ましてや「もうこのレースいいよ…」なんてレースに何度も挑戦したりするので、そこでGIレース全制覇する前に飽きてしまう人は、わりといそうな気がしました。
ゲーム制からすると仕方ないのですが、1つの馬でそんなに長いことプレイできるわけではないので、愛着が少し湧きにくいのも人によっては気になるかもしれません。
それでもやっぱり、全く新しいゲームとしての価値は充分に高いです。
別にソリティアに詳しくなくても楽しめますし、競馬に詳しくなくても楽しめます。是非、ゲームフリークの新たな提案に、触れてみてください。体験版もありますので。
さらに、年始には「ニンテンドーeショップ 新春初売」が実施。2014年の1月1日(水)と2日(木)だけ、今作を350円(通常は500円)で購入できるそうです。お見逃しなく!
万人向け ← | ○○●○○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○●○○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○●○○○○○○○ | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○○○● | → 達成感重視 |
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
管理人さん、ソリティ馬の感想
ありがとうございます!
年末でお忙しい中感想をこまかに
書いてくださって、とても読み応えがありました!
私もPS3のテラリアに嵌った者でして、テラリアと
ソリティ馬とのプレイは大変だったと思います。
管理人さんの感想は色んな方が観ていると思いますので
ソリティ馬が好きな私としては、少しでもソリティ馬が
世に広まってくれたら良いなぁ…という感じです!
管理人さん、感想ありがとうございました!
PS.私も馬の名前を変えない派です!
恐縮です。
けっこう楽しませてもらいましたし、良くも悪くも、昔っぽい”繰り返しプレイによる達成感”というものを感じたように思います。
ゲームフリーク初の自社販売作品ということで。以後もこういった、ユニークなアイデアと中毒性ある作品に期待したいですね。
>>PS.私も馬の名前を変えない派です!
気が合いますね~。
馬の名前に限らず、デフォルト名があったらあまり変えたくないんですよね。私からしたら、その名前も開発者側による作品の一部だと思っていますので。