
『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー』
対応ハード : Wii
発売元 : スクウェア・エニックス
開発 : ロケットスタジオ・界グラフィックス・エイティング
発売日 : 2010/07/15
希望小売価格 : 6,090円(税込)
ジャンル : カードバトル
プレイ人数 : 1~4人(セーブデータ4つ)
通信機能 : ニンテンドーWi-Fiコネクション対応・有料コンテンツ対応
操作スタイル : ヌンチャクスタイル or クラシックコントローラ
CERO : A(全年齢対象)
参考データ--------------------------
購入価格:4,697円(新品)
プレイ時間:約17時間
実績:「大会」モードで大会4つ優勝
多人数プレイ:ローカルの2人対戦を1回・協力プレイを3回・Wi-Fi対戦を1回
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●バトルロードの舞台は、Wiiへ!
今作は、アーケード版(ゲームセンター)で稼働中の『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIレジェンド』の移植作品です。
架空の町で対戦バトルを繰り広げる「大会モード」などの追加要素に加え、最大4人でのローカル対戦&Wi-Fi通信対戦もできます。DSiウェアまたは携帯モバイルで配信されている「専用カラーコードスキャナー」を利用すれば、アーケード版で使用していた全てのカードが使用可能となります。
(※ちなみにアーケード版は、8月末をもって稼動終了となります)
今回、2回目のインプレッションとなります。
主にローカルやWi-Fiでの対戦、そして追加コンテンツについて紹介・評価していきます。
●ローカルでの対戦・協力プレイについて
まずローカルマルチプレイの基本的なことから。
ローカルで多人数プレイをする場合、人数分の「冒険の書」が必要になります。「冒険の書を使用しない」を選択すれば、冒険の書がなくてもプレイできますが、プレイヤーのレベルは全て1となります。
ムリヤリでもいいので作成しておけば、プレイするうちにレベルが上がるので、そのほうがいいかもしれません。たぶん。
◆対戦プレイについて
ゲーム開始前の流れとしては、プレイヤー1がチームを選択→次にプレイヤー2がチームを選択…という流れになります。
全員がチームの選択を終えたら、ゲームスタート。人数分だけ選択するコマンドも各自表示されます。(※4人対戦はプレイしていないので分かりませんが、たぶん4チーム分のコマンドが表示されると思います)
◆協力プレイについて
アーケードモードで、2人での協力プレイができます。
利点として…本来、アーケード版は2回の通常戦闘をクリアした後、大魔法クラスの敵と戦うという流れになりますが、協力プレイの場合は、いきなり大魔王との対戦になります。
また、1人プレイでは自軍チームとして使用できない「大魔王」が、2人プレイでは使用できるようになります。なので、竜王vs竜王なんてことができちゃったりします。
(※ただしその場合、こちら側のチームは大魔王1匹となり、操作もプレイヤー1だけが行うことになります)
それと、当然ですがこちらが2チームということで、大魔王の能力は1人プレイの時より高くなっています。
●大会モードの「テレビ」について
「大会モード」で自宅に帰ると「TVを見る」というものがあります。
最初は、今作とアーケード版のオープニングムービーしか見れませんが、特定の条件を満たすことで、これまで見たことのある「SPカード」および「とどめの一撃」の演出が見れるようになります。
●追加コンテンツ「レジェンドモード」について
8月20日より、いよいよ有料の追加コンテンツが配信され始めました。
今回は、その中でも「レジェンドモード」をダウンロードして実際にプレイしてみました。
今回、第1弾で配信されたのは、初代ドラクエとドラクエIIのレジェンドモードです。(各300ポイント=300円)私はIを購入してプレイしてみました。評価は…下記にてご確認ください。
「レジェンドモード」とは、これまでのI~IXのドラクエシリーズの、ストーリーの流れに沿ってバトルを楽しむことができるというモードです。
とはいえ、原作と同じように移動していたらモンスターが出てくるとかではなく、背景で懐かしいマップを眺めながら文章でストーリーが軽く紹介され、その後に原作を再現したモンスターが出現するというわけです。
◆その他の追加コンテンツ
「レジェンドモード」以外では、ここでしか手に入らないカードが200ポイント(=200円)で。ここでしか手に入らない「おしゃれ着」が100ポイント(=100円)で手に入ります。
◆partygameの評価◆…85点(100点満点) 前回比…-3点
ローカル対戦の仕様は、もうちょっと考えて欲しかった…
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
×手の内バレバレのローカル対戦
まず、チーム選択が「順番に行う」という時点で、公平じゃないですよね。私たちはそこまで上手くないのでいいんですが、熟知している人なら、順番によっては相手のチームを確認してチーム選択ができてしまうので、先に選択するほうが不利になります。とはいえ、この点はまあ…仕方ないかもしれません。
しかしそれ以上に何とかして欲しかったのは、行動の選択で、1人プレイの時と同じで選択したコマンドがしっかり表示されてしまうので、選択した時点で相手の行動が分かってしまいます。たかが2つのうちの1つとはいえ、これでは、相手の行動が分からないワクワク感がないです。せめて、選択する時くらいは秘密にしておくくらいのことは、考えて欲しかったです。
○協力プレイについて
協力プレイについては特に問題なく楽しめましたが、大魔王召喚の仕様についてはもうちょっと詳しい説明が欲しかったです。
最初、竜王が選択できる!と思って選択したら、協力プレイのはずが1人しか操作できなかったので…よく分からなかったです。後で、普通のモンスターを選択すると2人協力プレイができたので、そこで理解しましたが…。
○Wi-Fi対戦プレイについて
こちらも基本的には問題なく倒せました。
また、2回対戦プレイしてみた内、1回だけ強制切断されたんですが…どうやら「開戦切断回数」とかいうものがあるらしく、「切断した側」にカウントされるみたいです。しかも対戦時にはそれが最初に確認できるようなので、いわば「デメリットなパラメータ」として永遠に残るようです。
強制切断対策としてはなかなか効果的だと思う一方で、個人的には、相手のパラメータを確認した後「対戦の拒否」ができるようにして欲しかったです。パラメータを確認できる時にはすでに対戦することは決定してしまっているので、そこで「回線切断回数」が見れても1回は対戦しないといけないことになるわけです。それこそこのデメリットなパラメータを効果的に利用するなら、そういう仕様にして欲しかったかもね~とか思ったりしました。
まあ、些細なことですし、そういう仕様にしたらしたで問題が発生するんですけどね…。(やたらと拒否ばかりする連中とかね)
△「レジェンドモード」について
原作に沿って…とは言いましたが、正直なところバトルについては似たようなものですし、オリジナリティがあるのは懐かしいマップが表示されて、ストーリーが文章でつづられているくらいなので…個人的にはそこまで盛り上がりませんでした。それこそ大魔王は、アーケードモードをプレイしていれば普通に登場しますからね。
ただ、初代ドラクエだとストーリーもとても短いですから…もしかしたら、もっと後のほうの作品になると、もう少し濃い内容のものが楽しめるのかも?とか思っています。少なくとも私は、今のところ次を買うつもりはありません。
ま、そんなわけでしてローカルでの対戦プレイはあまり配慮良く作られていません。協力プレイやWi-Fiでの対戦プレイは充分に楽しんでいただけるかと思います。
また、「レジェンドモード」については個人差があるかと思いますが、今のところ個人的には、追加で料金を払ってまで他のレジェンドモードもプレイしてみたいとは感じませんでした。
ちなみに…私は、あえて2人協力プレイで大魔王を使用して、ラクして経験値を稼いでいます。セコイです(笑)
次、どの段階でサードインプレッションを書くかは分かりませんが、少なくとも大会モードを制覇したら書くつもりでいます。
制覇できなかった時は…察してください(笑)
関連記事:
Wii『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー』 ファーストインプレッション(2010/07/16)
その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ