セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『ニンテンドーランド』 インプレッション

2014年08月23日 12時43分00秒 | 【旧】購入・レビュー話
書き込みすぎて、大ボリュームに…。
もうちょっと、上手くまとめられなかったのかな。私。




Nintendo Land(ニンテンドーランド)
対応ゲーム機 ―→ Wii U
配信開始日 ―→ 2012/12/08
配信価格 ―→ 4,700円(税別)
ジャンル ―→ テーマパークアトラクション
プレイ人数 ―→ 1~5人(アトラクションごとに異なる)
CERO ―→ A(全年齢対象)





■====== 簡単なご紹介 ======■

任天堂の名作たちをモチーフにした様々なゲームが楽しめる、テーマパークです。
1人でじっくり挑戦できるものから、多人数でワイワイできるものまで、全12種類が収録されています。


実は全部のアトラクションを遊べたわけではないのですが、キャンペーンで楽しめる期限がもうすぐ終わっちゃうので。
今のうちに書いちゃいます。




|== チームアトラクション ==|
1人でも楽しめますし、多人数で協力しても楽しめるアトラクションです。全3種類。


◆『ゼルダの伝説 バトルクエスト』
最大4人で協力して楽しめる、ステージクリア形式のアクションゲームです。移動は自動で行われ、プレイヤーは状況に合わせて敵を攻撃します。
武器は、ゲームパッドの人が「弓」。Wiiリモコンの人が「剣」になります。
ダメージを受けて、ハートがゼロになると脱落です。


◆『ピクミンアドベンチャー』
最大5人で協力や対戦が楽しめる、アクションゲームです。
ゲームパッド側が「キャプテン・オリマー」。Wiiリモコン側が「Miiピクミン」になります。
「キャプテン・オリマー」は、周りについてくるピクミンを投げて攻撃し、また、ピクミンを集合させることができます。「Miiピクミン」は、ジャンプや直接の攻撃ができます。

協力プレイでは、キャプテン・オリマーとMiiピクミンが協力して、ステージクリアを目指します。
対戦プレイでは「キャプテンオリマー&ピクミン」と「Miiピクミン」に分かれて対戦。敵が落とすアメ玉を、より多く集めたチームの勝ちです。
※対戦プレイは、1人ではプレイできません。


◆『メトロイドブラスト』
最大5人で協力や対戦が楽しめる、アクションシューティングです。
ゲームパッド側は「宇宙船スターシップ」を操り空からの攻撃を。Wiiリモコン側は「サムス」となって陸からの攻撃を行います。

協力プレイでは、他のアトラクションと同じくステージクリア形式で楽しめます。(1~4人)
対戦プレイには、スターシップ側とサムス側に分かれて対戦する「空陸対戦(2~5人)」と、全員がサムスとなってメダルを奪い合う「地上対戦(2~4人)」の、2種類が楽しめます。



|== 対戦アトラクション ==|
対戦に特化したアトラクションです。1人ではプレイできません。全3種類。


◆『マリオチェイス』
最大5人で楽しめる、いわゆる”鬼ごっこ”です。
ゲームパッド側が「マリオ」となって追いかけられ、Wiiリモコン側が「キノピオ」となって追いかけます。キノピオは4人構成で、プレイヤーが足りない場合は代わりに「ヨッシー」が出てきます。
制限時間いっぱい逃げ切れば、マリオ側の勝ち。捕まえれば、キノピオ側の勝ちです。ヨッシーは、触れても勝ちになりませんが、少しの間マリオの動きを止めます。

マリオ側は、真上からの視点になります。全体マップが見えており、キノピオ側の動きも見えています。
キノピオ川は、キャラクターの背後からの視点になります。全体マップはありませんが、マリオとの直線距離が表示されており、遠くにいるか?近くにいるか?が分かります。


◆『ルイージのゴーストマンション』
最大5人で楽しめます。
ゲームパッド側が「オバケ」になり、Wiiリモコン側が「ルイージ」になります。ルイージは4人構成で、プレイヤーが足りない場合は、代わりに「モニータ(今作の案内役)」が協力してくれます。
オバケには全部見えていますが、ルイージたちにはオバケが見えません。

オバケは、ルイージに気付かれないように捕まえると気絶させることができ、全てのルイージを気絶させたら勝ちです。ルイージは、オバケに向かってライトを照らすとオバケの体力を削ることができ、オバケの体力をゼロにすると勝ちです。
なお、気絶したルイージは、他のルイージが寄り添ってあげることで復活させることができます。


◆『どうぶつの森 キャンディーまつり』
最大5人で楽しめます。
ゲームパッド側が「2人のモンバン」になり、Wiiリモコン側が「どうぶつ役」に。どうぶつ役は、落ちているアメ玉を決められた数だけ獲得すると勝ちです。モンバンは、どうぶつたちを合計3回捕まえると勝ちです。
どちらのプレイヤーも基本、自分の周りしか見えません。また、モンバン側は、右スティックと左スティックでそれぞれのモンバンを同時に捜査します。デッカい両手で相手を追い込むようなイメージで操作すると、やりやすいかな。

なお、2人プレイの場合、若干ルールが変わります。
どうぶつ役はアメ玉を単に獲得するだけでなく、それを所定の場所に置くことで初めて、獲得したことになります。



|== ミニアトラクション ==|
1人でじっくり楽しんで頂けるアトラクションです。全6種類。


◆『ヨッシーのフルーツカート』
アクションパズル、になるのかな。
フィールドにタッチ操作で線を引いて「GO!」ボタンを押すと、ヨッシーカートが線に沿って移動。「フィールドにある全てのフルーツを食べた後、ゴールゲートに行く」ように導いてあげてください。
ただし、テレビ画面にはフルーツや様々な仕掛けが表示されてますが、ゲームパッド側にはスタート地点とゴールゲート以外は表示されていません。フィールドの模様や影などを参考に、フルーツのある場所を探りましょう。


◆『オクトパスダンス』
ダンスゲームです。
右スティックで右手を操作。左スティックで左手を操作。見本となるキャラクターがリズムよく両手を動かした後、同じタイミングで同じ動作をマネしましょう。
ゲームパッドには、キャラクターの背後からの視点になり、そのままの感覚で操作できます。テレビ画面にはキャラクターの正面からの視点で、プレイするには少し難しい視点です。しかし、向きが変わったり、タコのスミで画面が見えなくなったりするので、時にはテレビ画面でプレイすることも必要になってきますよ。


◆『ドンキーコングのクラッシュコース』
アクションゲームです。
ゲームパッドを左右に傾けて重力を操り、あまり頑丈そうでないトロッコを動かしていきます。倒れたり、勢いが強すぎたりすると、壊れちゃいますよ。
特定の場所では、ボタンを押したり息を吹きかけたりして動かす足場などもあったりします。


◆『鷹丸の手裏剣道場』
ゲームパッドを縦に持ってプレイする、アクションシューティングです。
ゲームパッドを動かして照準を動かし、タッチスクリーンの手裏剣をタッチ操作でシュッと投げると、テレビ画面のほうに飛んでいきます。
これで、次々と現れる忍者を倒しましょう。
手持ちの手裏剣がなくなったら、ゲームパッドを立てることで補充します。


◆『キャプテン・ファルコンのツイスターレース』
レースゲームです。
ゲームパッドを縦に立てて持ち、『マリオカート』のハンドル操作のような感じでマシンを操り、ゴールを目指します。
テレビ画面には従来のレースゲームと同じ背後からの視点が映し出されますが、ゲームパッドには真上からの視点が映し出されています。真上からの視点のほうが把握はしやすいですが、時々トンネルが出現して見えなくなるので、その時だけテレビ画面を見るようにしましょう。その他でも、テレビ画面のほうが良い場合がありますので、プレイして自分なりに判断してみてください。


◆『バルーントリップ ブリーズ』
かの『バルーンファイト』に収録されていたバルーントリップを再現。
ルールもほとんど同じですが、操作方法が違います。ゲームパッドのタッチスクリーンをタッチスライドすることで、その方向に風を起こしてプレイヤーを操作します。



|== コインゲーム ==|
各アトラクションをプレイすると「コイン」を何枚か獲得します。
で、集めたコインを使ってちょっとしたゲームが遊べて、ゲームをクリアするたびに「ハテナブロック」を獲得します。

ハテナブロックは、テーマパーク内に配置され、近づいてタッチすると開封。様々なオブジェが登場し、テーマパークがどんどん賑やかになっていきます。
なかには、音楽が聞けたり昼夜を変えたりといったシステムが楽しめるものも。

|== Miiverse(ミーバース)との連動 ==|
テーマパークには様々なMiiが遊びに来ており、近づくと、ミーバースで投稿したメッセ―ジが表示されます。
その場で直接、コメントを残したりすることもできますし、そのMiiのプロフィールを見に行くこともできますよ。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 0円(『マリオカート8』早期購入キャンペーンでプレイ)
 プレイ時間 ―→ 約8時間
 プレイ内容 ―→ ほぼ全てのアトラクションをプレイ(ルイージのゴーストマンションのみ未プレイ)
  └→ 1人用の「ミニアトラクション」では全スター獲得
  └→ 「チームアトラクション」は、だいたい全ステージの半分ほどまで攻略
  └→ 「対戦アトラクション」は、甥っ子や姪っ子とかと何度かプレイ


◆=== 各アトラクションごとの感想 ===◆
||== ゼルダの伝説 バトルクエスト ==||
1人でしかプレイしていませんが、弓と剣の両方でプレイしてみました。

個人的には、弓のほうが楽しめました。
ボタン操作だけでなくジャイロ操作で照準が微調整でき、なかなかよい操作感覚です。リロードできたりもしますし、隠れたツボとかを破壊する楽しみなんかもあったりします。一方で、近づかれた時の回避手段がほとんど無いので、そこは協力プレイで剣のプレイヤーに守ってもらう必要があるんでしょうね。
剣のほうも、振る方向に合わせて攻撃するという『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』のような感覚で楽しめるのは良いのですが、普通のアクションで移動が自動って、やっぱりなんかもどかしく感じます。弓と違って、隠れたツボを壊す楽しみが無いですしね。簡単に楽しめるアクションにしたかったんだと思いますが、ちょっと中途半端に感じました。

あと、弓矢の場合、遠くから飛んでくる敵の弓攻撃なんかはZR・ZLボタンで回避できるのですが、「回避できる攻撃」と「回避できない攻撃」の区別が、よく分かりません。
回避の表示が出る時は回避できて、出ないと回避できない。でも、どういう違いがあるかは分からないんですよね。近接攻撃だから回避できない、ってわけでもなさそうでしたし。


||== ピクミンアドベンチャー ==||
1人でもプレイしてみましたし、協力プレイでも楽しんでみました。

全体的に、なかなか良い感触でした。
キャプテン・オリマーはいつも通りピクミンを使って攻撃。そしてMiiピクミンは、個人で自由に動き回ることもできますが、あくまでピクミンはピクミン。やはり、最終的にキャプテン・オリマーの行動がモノを言うって感じです。
例えば、チャッピーなどの少し大型な生物には、横からの直接攻撃だとあまりダメージが通りません。しかし、キャプテン・オリマーに投げてもらって、弱点である真上の球体に乗って攻撃すると、連続で大ダメージを与えられます。まさに協力プレイですね。

気になることがあるとしたら、全体的に色合いがカラフルなので、敵の攻撃の行動が分かりにくい時があったくらいかな。
どちらに進んだらいいか分かりにくい場面もありましたが、まあ、そこは原作も似たようなもの。探索を楽しむゲームでもありますからね。


||== メトロイドブラスト ==||
1人でしかプレイしていませんが、空中でも地上でも楽しんでみました。

全アトラクションのなかで一番複雑な操作になりますが、だからこそ私にはしっくり来ました。
スターシップは、いわゆるロボットアクションでの操縦に近い感じ。前後左右だけでなく上昇と下降も操作するので、確かに操作には慣れが必要ですが…慣れてくると、狙い通りに敵を倒せて楽しいですよ。チャージ攻撃も便利ですし。
一方、サムスによる地上でのプレイは、いわゆるWiiリモコンで狙いを付けて楽しむアクションシューティングに。ヌンチャクコントローラで移動し、Wiiリモコンで狙いをつけて発射。Wiiの時代でも散々利用されているだけに、プレイスタイルの良さは保証済みです。ただし、チャージ攻撃が「ボム」扱いなので、有効に当てるのが難しいのがネックかな。

少し敷居は高いかもしれませんが、これといった不満なく楽しめました。
ゲームに慣れている人は問題ないでしょうけど、あまりゲームに慣れていない人は、他のアトラクションを色々プレイした後で挑戦してみては?


||== マリオチェイス ==||
2人や3人でプレイしてみました。

シンプルゆえに、楽しみやすかったです。
特に難しいボタン操作は必要なく、追うか追われるかの”鬼ごっこ”。3Dアクションにほとんど慣れていない甥っ子や姪っ子も、喜んで楽しんでくれました。
対戦が終わった後に、各キャラクターの行動が全体マップでリプレイされるのも、見ていて楽しいです。

ただ、やっぱり”鬼ごっこ”ということで、人数は多いほうがいいですね。
というのも、2人プレイだと、追いかける側に「ヨッシー」が参加してくれるんですが、このヨッシーが妙に能力が高く、すぐに相手のいる場所が分かっちゃうので、つまらないんですよね。3人以上になるとヨッシーがいないので、純粋に鬼ごっこを楽しめます。

それと、これはWii Uのプレイスタイルとして仕方のないところなんですが…Wiiリモコンの十字ボタンで3Dアクションの移動って、やっぱり少し難しいですね。DS『キングダムハーツ Re:コーデット』の時も似たようなことは言ったのですが、改めて感じました。
単純なプレイスタイルだけに、別に気にしていなかったのですが…Wii Uで初めて「非対称なプレイスタイル」を体験してみて、いわゆる”3Dスティックで操作する側”と”十字ボタンで操作する側”に分かれるのって、操作感の時点でハンデがあることになるんだな~って思ったわけです。
実際、甥っ子や姪っ子。あるいは姉とプレイした時も、3Dスティックの時は上手く操作していたのに、十字ボタンになると動きが鈍くなったんですよね。慣れている私は問題ないですが、やっぱり難しいもんなんでしょうね…。


||== どうぶつの森 キャンディーまつり ==||
2人プレイで楽しんでみました。

個人的には、なかなか良いバランスだと思いました。
2人プレイの場合は、キャンディーをゴール用のお皿に乗せていくって流れになるんですが、お皿は1枚じゃありません。なので、待ち構えるってのは通用しないんですよね。しかも、動物と門番では、門番のほうが足が遅いのです(動物がキャンディーを持つと、状況が変わりますが)。
何だかんだで、誰が門番をプレイしても、わりと拮抗した戦いになりました。

2つの3Dスティックで2人の門番を同時に操作するというのも、最初は少し面食らいましたが、意外に慣れました。
ま、私の場合は以前『ブラザーズ:2人の息子の物語』で同じような操作を体験したことがあるので。


||== ヨッシーのフルーツカート ==||
Wii Uならでは!って感じがしたゲームでした。

2画面を使うのであれば、3DSでもできるじゃん…って思うでしょうけど、3DSやDSって画面が縦に並んでいますし、画面サイズもたいして変わりないので、例え片方の画面にしか表示されていないものがあっても、見当がつきやすいんですよね。
でも、Wii Uはゲームパッドとテレビ画面のサイズが大きく違いますし、画面の位置関係もピッタリ揃っているわけではないので。なかなか、いい感じに頭をひねることになります。後半の難しいステージになってくると、食べるつもりのフルーツの横を通り過ぎて「あれ~?」ってなことになります(笑)


||== オクトパスダンス ==||
なかなか個性的な魅力があります。

見本と同じように両手を動かすということで、操作はシンプル。場合によって、ゲームパッドの画面を見たほうがいい時と、テレビ画面を見たほうが良い時があり、2画面をそれなりに活用しています。まあ、こちらは3DSでも出来そうな気がしましたが(苦笑)
難があるとすると、3Dスティックの操作なのでタイミングがハッキリしないことはあるんですよね。上手く合わせたのにミス判定になる、ということはさすがに無かったですが、バッチリ!かと思ったら最高評価じゃなかったりすることはありました。ハイスコアを目指したいタイプの人には、少しもどかしく感じるかもしれません。


||== ドンキーコングのクラッシュコース ==||
ミニアトラクションのなかでは、一番楽しませてもらいました。

ゲームパッドを傾けるだけの直感操作。かと思うと、途中からボタン操作やスティック操作が絡んでくるので、少し混乱してきます。
マイク入力も使ったりしますし、まさに手の平でオモチャを遊んでいるって感じでした。
テレビ画面は、あくまで他の人の観賞用なので、2画面を活用しているってわけではありませんが…ま、いいんじゃないですかね。おかげで、ゲームパッド単体でもプレイできますし。ただ、ゲームパッドからは、効果音は鳴るのに音楽が流れないという仕様なのは謎でした。


||== 鷹丸の手裏剣道場 ==||
新鮮ですけど、感覚的にちょっと難しかったかな。

簡単に言ってしまえば、縦にしたゲームパッドで”Wiiリモコン”のように狙いをつけて手裏剣を打つって感じです。
手裏剣をシュッって飛ばす感覚は、最初は新鮮でワクワクできるのですが、次第に疲れてきます。片手でゲームパッドを持って、かつ照準を微調整する必要があるので、腕がけっこう疲れます。ただ持つだけならマシなのですが、常にコントロールしないといけませんからね。さらに、手裏剣を飛ばすのも、真っ直ぐ素早くタッチスライドしないと、真っ直ぐ飛んでいきませんからね。色々な微調整に神経を集中しないといけないぶん、負担が増大するのです。
楽しいとは思うんですが、ひ弱な私には少ししんどいプレイスタイルでした。


||== キャプテン・ファルコンのツイスターレース ==||
久々にプレイした『F-ZERO』なんですけど、なんか微妙…。

縦持ちにしてのプレイは、悪くないと思います。画面に出ている真上からの視点のほうが、障害物との位置関係を把握しやすいので、うまく回避できます。
一方で、トンネルに入ると見えなくなるので、テレビ画面を見ないといけないわけですが…個人的には、ジャンプ台を踏むときもテレビ画面を見たほうが良いと思います。というのも…ジャンプ台は、誤って斜めから突入する形になると、そのままコースアウトしてゲームオーバーになっちゃうんですよ。しかし、ゲームパッドの画面に突然ジャンプ台が出てきても、なかなか対処しづらいです。

で、何が気になったかというと…やっぱり、スピード感のなさですかね。
それこそ直前に『マリオカート8』を遊んでいることもあるでしょうけど、昨今のマリオカート以下のスピード感とは…。やっぱり『F-ZERO』という名を背負っているからには、スピード感という魅力は損なわないで欲しかったです。
それと、けっこうルールが厳しいです。後半には1回当たったらゲームオーバーになる障害物がいっぱい出てくるようになり、しかもゲームオーバーになったら、途中からではなく最初からの挑戦になります。1発アウトって、たぶん今作のアトラクションではここだけじゃないでしょうか?

何せ、本当に久々に『F-ZERO』を触ったので、自分の中でヘンに期待しているところがあったんでしょうね。
だから、その反動で残念に感じているだけかもしれません。やっぱり、期待し過ぎるのってダメですね。
ただ、アレンジされた曲が聴けたのは良かったです。


||== バルーントリップ ブリーズ ==||
操作感覚が、個人的にはしっくり来ました。好みです。

別にボタン操作でもいいじゃん、とか言われそうですが、個人的には今回のタッチ操作のほうが、コントロールしやすいように感じました。スライドするスピードによって移動スピードの強弱もつけられますからね。
基本はテレビ画面を見ながらのプレイになりますが、障害物を壊すにはゲームパッドを見る必要があり、なかなか忙しく感じる場面もあります。私は悪くないと思いましたが、人によってはせわしなくなり、蛇足に感じるかもしれません。

ちなみに、甥っ子と姪っ子にも遊んでみてもらったのですが、難しそうに操作していました。
特に、移動をしながら障害物を壊すという操作に、かなり苦労していました。同時に2つの操作をするというのが、ハードル高いんでしょうね。


◆=== 全体の感想 ===◆
○ ―→ テーマパークのような雰囲気が、楽しくなりますね。
最初のチュートリアル段階では、まだテーマパークに人がいません。一段落したところで、世界中のMiiが集うようになり、一気に賑やかしくなります。
とりあえず適当に歩いて、色々な人のミーバースのメッセージを見るだけでもいいですし、たまに紛れているWii Uフレンドが見つかったりすると、話しかけたくなりますね。ちなみに、話しかけると、その人のプレイ履歴を見ることができます。

一方で、いちいち歩いて各アトラクションに行くのが面倒くさい!って人も、ご安心を。
Yボタンでメニュー画面を開けば、そこから各アトラクションを選択してすぐにプレイ開始できます。


○ ―→ 思ったより色々なモードややり込み要素が楽しめます。
各アトラクションで、きりの良いところまで攻略すれば「スター」がもらえるという要素がありますし、プレイして獲得できる「コイン」でミニゲームをして、ハテナブロックのアイテムでテーマパークをさらに賑やかにしていけたりします。
…あと、コインで遊べるミニゲームも、地味に面白いです(笑)


○ ―→ 様々なアレンジ曲が聴けたのは、良かったです。
ま、各アトラクションが任天堂の名作たちをモチーフにしているということで、流れる曲もだいたいはアレンジ曲。原曲そのまま使われている場面もあります。
原作を遊んだことのある人は、ニヤニヤしながら楽しむと良いでしょう。


△ ―→ テーマパークでのカメラ視点操作が”ジャイロ操作”前提に。
右スティックでもカメラ視点は動くのですが、なぜか左右移動しかできないんです。上下移動は、完全にジャイロ操作のみということなので、手元でゲームパッドをほぼ真上にして歩こうとしても、視点がずっと真上からの視点になってしまい、すごく把握しづらいです。しかも、設定変更できません。
ジャイロ操作で見回すのが楽しいのは分かりますが、それが標準操作ってのは…いかがなんでしょうか?「ボタンを押しながら」というのなら分かりますが。


△ ―→ 1人でのプレイには、限界があります。
まず根本的な話ですが、1人プレイだと12個中、9つのアトラクションしか遊べません。
それと「チームアトラクション」に関しても、1人でプレイはできますけど、後半のステージになってくるとマルチプレイ前提のバランスになってきて、1人で全ステージクリアを目指すのは結構厳しいです。
「1人でも楽しめる」ことは間違いありませんが、少なくとも100%は遊べないことを覚悟しておいてください。


△ ―→ ハテナブロック、開けたのに開いていないってことがあります。
コインのミニゲームを遊んで、いくつかステージクリアして終了すると、終了後にハテナブロックがテーマパークにばら撒かれます。
で、ハテナブロックに近づいてタッチすることで、ハテナブロックを開くことができるんですが…ゲームの電源を切ったタイミング次第では、なぜか開いたことになっていないことがあるのです。要するに、セーブしているタイミングが、よく分からないのです。ちなみに、手動セーブはできません。
些細なことなんですけど、けっこうな頻度で発生するので、ちょっと気になるんですよね。

あと、気になるついでにもう1つ。
タッチ操作でハテナブロックをタッチしようとするのですが、なにせジャイロ操作でカメラ視点が動くので。視点がブレて、間違えてMiiをタッチしちゃうことがあります。そうしたら、そのMiiのプレイ履歴が出たりして「違う違う!」ってなります(笑)
別に、ボタン操作で開けても良かったと思うんですが…なにか”こだわり”があったんでしょうか?



■====== まとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


多種多様のゲームがありますが、基本は皆でワイワイ楽しむためのゲームです。1人で遊べるゲームも充分に用意されていますが、やはり2人3人と集って遊んでこそ、今作の真価が発揮されます。
全体的にアクション要素が多いので、万人向けな『Wii Party U』と比べると、多少なりともゲームに慣れている人のほうが楽しめそうな印象でした。とはいえ、シンプルな操作やルールのものもあるので、ゲーム初心者でも楽しめます。というか、見ているだけでも楽しいですし。

個人的には、Wii Uらしさを活かせているということで『ヨッシーのフルーツカート』や『どうぶつの森 キャンディーまつり』が楽ししいと思えましたし、単純にゲームとして楽しめたのは『ドンキーコングのクラッシュコース』や『メトロイドブラスト』ですね。協力プレイが楽しいと思えたのは『ピクミンアドベンチャー』です。逆に、『鷹丸の手裏剣道場』や『キャプテンファルコンのツイスターレース』はイマイチだったかな…。
どうしても、12個のアトラクション全てがお気に入り!とはならないもので。大抵、好きなものと、そうでもないものに分かれてくるでしょうね。後は、好きなものがたくさんあるかどうか?こればかりは、個々の問題ですね。


Wii Uのロンチタイトル(本体と同日発売)として発売された今作ですが、確かにロンチタイトルとしてはふさわしい作品です。
しかし一方で、思ったよりアクション要素が多いことや、パッと見の印象という点では、Wiiでいう『Wiiスポーツ』ほどの影響力を与えるのは難しかっただろうな~というのも、改めて感じました。
「誰でも楽しめる」とは、ちょっと違いますからね。
そして現に、後から発売された『Wii Party U』のほうがグングン売上を伸ばしています。発売する順番が逆だったら、もしかしたらWii Uの流れは少しくらい変わっていたのかもしれませんね。まあ、今さら言ったって仕方ありません。


色々言いましたが、皆で楽しむソフトとしては「間違いのない1本」と言っても差し支えないレベルになっていますので、そういう環境のある人はぜひ、楽しんでみて欲しいです。
1人プレイだと「100%は楽しめない」と言いましたけど、決してボリュームが少ないわけでは無いので。興味があるなら、手を出してみてもいいんじゃないでしょうか。

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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