PS3『スポーツチャンピオン』 ファーストインプレッション

『スポーツチャンピオン』
対応ハード ： PS3 ※PlayStation Move専用
※「PlayStation Move」は、「PlayStation Eye」がないと動作しません。
開発・発売元 ： ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日 ： 2010/10/21
希望小売価格 ： 3,980円（税込）
ジャンル ： スポーツ
プレイ人数 ： 1～4人
CERO ： B（12才以上対象）

参考データ--------------------------
購入価格：3,169円（新品）
プレイ時間：約6時間
進行度：一通り全種類を体験
　（Move1本で複数人プレイできるものは、2人プレイもしてみました）
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※「PlayStation Move」は、以下「Move」と略します。


●PS3で体感スポーツ
今作は、Move専用タイトルとして、Moveと同日に発売したスポーツゲームです。
お馴染みのものから変わったものまで、全6種類が楽しめます。もちろん、全てMoveのみで操作します。

今回、1回目のインプレッションとなります。
といっても一通り全て遊びましたし、2人プレイも出来る限りはやってみました。
Moveが2本になればできることも増えるので、その時に2回目を書くかもね？というところです。

◆PlayStation Moveのボタン名について
紹介の前に、聞きなれないボタン名を言うので、先に紹介しておきます。

Moveボタン … Moveの前面真ん中ある大きなボタンです。Ｎ字型のマークが目印です。
Tボタン … Moveの背面にあるボタンです。WiiリモコンでいうBボタンの位置です。


●キャリブレーションについて
「PlayStation Move」が正常に動作するために、タイトル画面前には大抵「キャリブレーション」という調整を行います。
PlayStation Eye（カメラ）にMoveを向けて、MoveボタンとTボタンを押すと完了です。

また、このゲームではゲームを開始する前にもキャリブレーションを行います。
Moveを持って真っ直ぐ立った状態でMoveボタンを押します。
→Moveを肩の上あたりまで上げてMoveボタンを押します。
→元の位置に下げてMoveボタンを押します。
→Moveをおへその辺りに持ってきてMoveボタンを押します。
→これで完了です。

ちなみに、1つアドバイス。
もし、Moveの動きがどれだけキャリブレーションしてもおかしい場合は、PS3本体のメニュー画面から「設定」→「周辺機器設定」→「モーションコントローラ補正」で補正をすれば、大抵は直るハズです。お試しあれ。


●モード紹介
全てのスポーツに、共通して3つのモードがあります。

◆チャンピオンカップ
1人プレイ用で、次々と挑戦者に勝ち抜いていくモードです。
3段階の難易度がありますが、最初は「ブロンズ」にしか挑戦できません。「ブロンズ」でチャンピオンになれば「シルバー」に。「シルバー」でチャンピオンになれば「ゴールド」に挑戦できます。

◆フリープレイ
自由な設定で楽しめます。プレイ人数、ステージ、ルール設定をしてゲームスタートです。チュートリアルをかねた「トレーニング」も行えます。
なお、複数人プレイの場合は、1人ずつ順番にキャリブレーションを行います。

◆チャレンジモード
チャンピオンカップの中で、ただの対戦とは違う「チャレンジモード」というものに挑戦することがあります。
チャレンジクリアすれば、以後はそのチャレンジモードを、ここのモードで自由にプレイすることが出来ます。


●スポーツの紹介

◆ディスクゴルフ（1～4人）
フリスビーを使ってゴルフを行うスポーツです。
順番にプレイするため、Move1本でも複数人プレイができます。
また、一部のモードではMove2本を両手に持ってプレイこともできるようです。

Tボタンを押すと、ディスクを拾います。
Tボタンを押したままMoveを動かしてディスクを操作し、ディスクを投げるようにMoveを振りながらTボタンを離すとディスクを投げます。
角度をつけて投げればカーブもできます。

Moveボタンを押しながらMoveを動かすと、投げる向きを変えます。
○ボタンを押すと、投げるディスクの種類を変えます。飛距離と精度の違う3種類のディスクがあります。（基本はゴールまでの距離に応じて自動で変更されます）
△ボタンを押しながらMoveを動かしたりTボタンを押すと、周辺を見回すことが出来ます。

◆グラディエーター（1～2人）
武器と盾を持って、1vs1で戦います。相手の体力を0にするか、ステージ外に落とせば勝ちになります。
Moveを1本でもプレイできますが、2本を両手に持ってプレイすることもできます。

利き腕のほうは、武器を持っています。Moveの動きに合わせて武器も動くので、相手の盾にガードされないように攻撃しましょう。
振るスピードにによってダメージが変わりますし、当てた場所によってもダメージが変わります。どこが弱点かは…まあ、なんとなく分かりますよね？（笑）

Tボタンを押しながらMoveを動かすと、盾の向きを操作することができます。
相手の攻撃が来る方向に合わせて盾を構えて、ガードしましょう。また、Tボタンを押したままMoveを前に押し出すことで「バリング（盾で攻撃）」ができ、相手の体勢が崩せます。
Move1本プレイの場合は、同じMoveで武器と盾を操作します。Move2本の場合は、利き腕で武器を、もう片方で盾を操作します。

相手の攻撃を防御しつづけると、画面左下にある「必殺技ゲージ」が溜まっていきます。満タンになった状態で×ボタンを押すと剣が輝き始めるので、ゲージが0になる前に攻撃を当てましょう。
攻撃を当てた後、画面の指示に従ってMoveを振ることで、大ダメージを与えることができます。

あと、上級テクニック。
Moveボタンでバックステップ。△ボタンと□ボタンでサイドステップができます。ステップでバリングを回避できれば、相手が体勢を崩して攻撃のチャンスになります。もちろん、逆も然りなので注意。
また、相手が倒れている間、Moveを上に振り上げることでジャンプ攻撃による追撃ができます。逆にこちらが倒れてしまった場合は、Moveを振り回してすぐに起き上がりましょう。

◆アーチェリー（1～2人）
こちらもMove2本を両手に持ってのプレイが可能ですが、2本持っていないので、今回は1本での説明のみとさせてください。
（グラディエーターはTGSで体験したので…）
このスポーツは、順番にプレイするのではなく、制限時間制で同時にプレイする形になっています。

まず、背中に背負っている矢の束から矢をつかむところから始めます。
背中の矢を取るような感じで、Moveを肩の上から背中に持っていってTボタンを押します。
Tボタンを押したままMoveを正面に向けると、照準が現れます。照準や軌道を頼りにMoveを微妙に動かし、ここぞと思ったところでTボタンを離すと、矢を放ちます。

◆ビーチバレー（1～2人）
砂浜で行う、2vs2のバレーです。けっこう色々なことができます。
こちらも、Move2本を両手に持ってプレイできますが、未経験なので詳しい内容は省略。

まずサーブから。3種類のサーブができます。
Tボタンを押して、Moveを下から上へ振り上げるとアンダーハンドサーブになります。
Moveを上に振り上げた後、落ちてくるボールに合わせてMoveを振り下ろすと不ローターサーブになります。
○ボタンを押しながらMoveを手前に引くと、立ち位置が後ろに下がります。その状態でフローターサーブと同じ操作をすると、ジャンプサーブになります。

続いて、トスとレシーブ。
トスは、頭上にMoveを持ってきて、ボールのタイミングに合わせて上に伸ばします。レシーブは、Moveを斜め下に持ってきて、ボールに合わせて上に軽く振り上げます。どちらも、実際に打つときの様に振るとうまくいきますよ。
また、レシーブは相手にスパイクを打たれた時に有効です。スパイクを打たれると、球の落ちる方向に矢印が出るので、その方向に向かってMoveを突き出してください。
そして、トスの場合は「速攻」もできます。「速攻」とは、本来1～2回目にトスやレシーブでボールを調整して3回目で相手コートに打ち込むのが基本の形ですが、それを破って2回目で相手コートに返すことです。一種のフェイントですね。速攻は、Tボタンを押しながらMoveを上に振り上げるとジャンプをして、ボールに合わせてMoveを振り下ろすと成功になります。

スパイクについて。
スパイクが打てるところにボールが飛んできたら、プレイヤーは自動的にジャンプします。後は、ボールに合わせてMoveを振り下ろすと、スパイクを打ちます。
また、こちらもフェイントが可能です。Tボタンを押しながら振ると、緩いボールでブロッカーの背後に落とします。

ブロックについて。
これはもうご想像の通りです。相手のスパイクに合わせてMoveを振り上げると、ブロックできます。
また、事前に×ボタンを押しっぱなしにしておけば、自分ではないもう一方のプレイヤーもネット際にやってきて、2人でブロックすることができます。もちろんブロックの確率は高いですが、フェイントには注意です。

ちなみに。
ボールを打つタイミングは、ボールに合わせて表示される赤いマークを目印にしましょう。赤いマークがどんどん小さくなって、ボールの形に合わさる直前になると緑色になります。ここが、打つタイミングです。

◆ボッチボール（1～4人）
順番にプレイするため、Move1本でも複数人プレイができます。
…というか、そもそもどんなスポーツかを知らない人が多いと思います。
検索すると、カクテルの名前が出ちゃうし（笑）

これは、「パリーノ」と「ボッチ」という2種類のボールを使ったスポーツです。簡単に言うと、ボウリングの要領でカーリングをするといった感じです。
まず、パリーノを投げます。続いて、1人につき4～5個持っているボッチを投げていきます。最初はパリーノを投げた人からスタートして、以後はパリーノから一番遠いボッチの持ち主が投げていきます。
全員が全てのボッチを投げ終わった時点で、パリーノに最も近いボッチを投げた人がポイントを獲得します。また、例えば近い順に赤→赤→赤→青→緑…と上位を連続で独占していれば、その数だけポイントが入ります。この場合は、赤の人が3ポイント獲得します。赤→青→赤→緑…であれば、赤が1ポイント獲得となります。
もちろん、パリーノに近い位置で止めることも重要ですが、パリーノやボッチに自分のボッチを当てて動かすことも出来るので、そこも重要なポイントです。

操作方法。ほとんどボウリングです。
Tボタンを押します。押しっぱなしにしたままMoveを後ろに振りかぶり、投げるように前に振りながらTボタンを離すと、ボールを投げます。投げる強さは、Tボタンを押したまま振ることで確認できるので、ちょうどよい強さを確認してから投げましょう。
また、投げる直前に手首をひねることで、ボールに回転をかけることもできます。

向きの調整などについて。
Moveボタンを押しながらMoveを左右に向けると、向きが変わります。
○ボタンを押しながらMoveを左右に向けると、立ち位置を移動できます。
△ボタンを押しながらMobeを動かすと、パリーノ周辺を見回すことが出来ます。

◆卓球（1～2人）
お馴染みのスポーツです。
カメラ視点は、常に卓球台の中央から動きません。左右に打ち分けるには、実際にラケットを動かすように、Moveを左右に移動しましょう。もちろん、回転も思いのままです。
また、ネット際で打つ場合は前に出て打ちますし、台から少し距離を置いて打つ場合は後ろに下がって打ちます。

サーブは、Moveを上に振るか、Tボタン（Moveの背面にあるボタン・WiiリモコンでいうBボタン）を押すとトスをするので、あとは落ちてくるボールに合わせて振りましょう。


◆partygameの評価◆…87点（100点満点）
何だかんだで面白いですよ
○＝良かった点
△＝人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×＝悪かった点

○やはり精度は高いです
何だかんだで、精度は高いです。カメラに写ってさえいれば、誤作動することはありません。そういう意味では、テレビからある程度離れたほうがいいです。あまりに近いと、Moveがカメラ外に出やすくなりますからね。
ちなみに、私は約1.5mくらい離れていますが、Moveを真っ直ぐ斜め前に伸ばしでもしない限りは問題ありませんでした。
ちなみに、最初に起動した時はMoveの反応がおかしかったのですが、これについては上記で説明した「モーションコントローラ補正」で解決しました。

△各スポーツの評価 - ディスクゴルフ
まあ、これは良くも悪くも『Wii Sports Resort』とほぼ同じ感覚です。
ただ、氷のステージなどもあってステージのバリエーションはそこそこ多いです。

×各スポーツの評価 - グラディエーター
内容はシンプルですが、たまに敵がアクロバティックな動きをしてくるので、隠し技があるんじゃないかと思い色々試しています（笑）
Move1本でもまあ面白くはありますが、個人的に残念なのは、1本だと盾の操作が思い通りにいかないことです。盾は本来、武器を持っているほうとは違う、もう片方に持っているもので、操作するときも「もう片方で持っているものとして」反応します。なので、あまり操作が直感的ではなく、Move2本が前提の作りになっているように思いました。
まあ、Move2本でプレイしたら○が付きそうですが、1本だと盾の操作があれでしたので…この評価で。

△各スポーツの評価 - アーチェリー
こちらも、Move2本あったほうが面白いんでしょうね。1本だけだと、ただのガンシューティングみたいな操作になってしまいます。
ただ、背中から矢を取り出すというワンアクセントがいいですね。正直面倒ではありますが、これがあるおかげでただのガンシューティングにならずに済んでいます。ま、人によってはただ本当に面倒に感じると思いますが。

○各スポーツの評価 - ビーチバレー
収録スポーツの中では最も複雑で、しかし戦略性があります。
サーブの種類・速攻・フェイント・ブロックの人数まで操作できますから、思い通りに操作できるようになってくると、面白くなってきます。
唯一ちょっと残念なのが、上空が晴れ晴れとしたステージだとボールに表示される赤マークがほとんど見えなくなってしまうことです。まあ、緑になったら打つので慣れれば支障はなくなると思います。

○各スポーツの評価 - ボッチボール
私も友人も、一番のお気に入りです（笑）
地味なんですけど、単純明快でなんか面白いのです。マイナーなスポーツであることも大きいかもしれません。
また、コートみたいな整った場所もあれば、ただの公園という全く整っていない場所もあったりします。摩擦の違いによって転がり具合も全然違うので、そこらへんと考え始めると、なんか面白くなってきます。いや、別にそこまで考えなくても面白いですよ。

○各スポーツの評価 - 卓球
『Wii Sports Resort』とは明確に違います。
こちらは、本当に目の前に卓球があるつもりで、前後左右に移動しながらプレイできるので、より思うがままに卓球を楽しむことができます。直感的という意味では…あの、世界一無駄な卓球ゲームを超えていると思います。（グラフィックはともかくとして）


種類はそこまで多くないですが、振るだけで楽しめるものから、けっこうボタンを使うものまで、幅広くスポーツが楽しめます。正直、3,980円でこれならかなり上出来だと思います。Moveの精度も問題ないですし。
ただ、できればMove2本でプレイしてみたいな～というのはあります。なんか、amazonで微妙に高騰しているので、また落ち着いた頃に1本買ってみるかもしれません。買わないかもしれません（笑）

もし、Moveが2本になって対戦とかできるようになったら、セカンドインプレッションを書きます。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ