セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

妖怪大戦争 レビュー

2006年08月12日 07時53分07秒 | 【旧】購入・レビュー話
昨年のちょうど今月に公開されました映画「妖怪大戦争。今年の2月にはDVDも発売したので見ようと思ったら見れたんですが、DVDを買うのはどうにも抵抗…。なんて言ってたら先日「金曜ロードショー」でテレビでの一般初放映の日を迎えましたので、見ちゃいました。
簡単に感想を。

(【】内はキャストです)

いわゆる「ゲーム」という感覚で見たら見事ドンピシャでした。それもそのはず、プロデュースチームの中には水木しげる氏はもちろん、小説「ICO」や「ブレイブストーリー」を書いた宮部みゆき氏もいました。なるほどw
ざっとストーリーを説明すると、あるお祭りで麒麟送子(きりんそうし)というのに選ばれた主人公のタダシ【神木 隆之介:Wikipedia参照】は、山奥にある(名前忘れたw)聖剣を取り、そこで出会った妖怪たちと共に、人間に対する「復讐」を誓う加藤 保憲【豊川 悦司:Wikipedia参照】に戦いを挑むという、ゲームの世界としてはかなりありがちです。が、戦いの舞台が東京という「現実世界」なので、やはり世界観までが空想なフツーのRPGのストーリーとは一味違います。特に引き立っていた妖怪は、猩猩【近藤 正臣:Wikipedia参照】、川姫【高橋 真唯:Wikipedia参照】、川太郎(河童ですね)【阿部 サダヲ:Wikipedia参照】、小豆洗い【岡村 隆史:Wikipedia参照】でしょうか?他にも大首【石橋 蓮司:Wikipedia参照】、油すまし【竹中 直人:Wikipedia参照】などすごい有名どころもいますし、妖怪じゃない普通の人間役として、佐田【宮迫 博之:Wikipedia参照】、編集長【佐野 史郎:Wikipedia参照】など、この他にもメンバーが豪華なこと。しかも佐野さんなんか1分くらいしか出てないチョイ役だったりと、扱いもまた大胆w

詳しいことを書くとネタバレになるので書きませんが、序盤はまあその妖怪たちとのめぐり合い。そこで時間の半分を使ったのが意外でしたが。で、中盤でいきなり展開が急ピッチになり、ボケを大量投入w
終盤はボケとシリアスをうまく混ぜつつ、最後はなかなか思いもよらない終わり方をしましたね。こんなことで加藤を倒したのか?むしろ「倒した」という表現すらおかしいかもしれないです。そこはまあ自分の目で確かめてください。


個人的に思ったこと。まず神木君の演技がフツ~に上手すぎですw
周りが大人ばかりのキャストの中に、ポンと1人子供を入れるという形を映画やドラマなどではよく使われますが、これによって主人公だろうが脇役だろうがこの子供が非常に引き立ちます。その大きな要因は「感情の表れ方」にあると思います。やはり大人より子供のほうが、笑う、怒る、泣く、怖がるなどの感情がやはりしっかりと目に見えますね。
しかしそれを差し引いても神木君の演技は水準的に見たらたいしたものだと思ったり。特に前半、初めて妖怪と出会って怯えているところなんかやれといって出来るレベルじゃないのでは。「子供が現実世界で妖怪に出会ったとき」を演技するって、口で言うほど簡単ではない気がします。「天才子役」ってこういうことを言うんですかね?ちょっと声が小さくて聞きづらいことがあったりしましたが、まあそこは個性でしょうから。
周りのキャストの引き立ちもgoodです。あまりにチョイ役な人も多かったですがね。中盤から終盤にかけての戦いは、ワイヤーアクションを大量投入!神木君だけですけどねw
そして全体を通してのCG演出もかなりのものかと。ごく一部、明らかにCGと分かってしまう点がありはしたものの、そんなのゼンゼン許容範囲内。終盤なんか数千人のエキストラと相まって迫力満点なものに仕上がっていると思いますよ。

とりあえず序盤は意外に緩やかな立ち上がりで、あれ?もうこんなに時間過ぎたの?まだ剣を持ってもないけど?という感じでしたが、タダシが剣を持ったあたりから話は妙に急ピッチ。都合よく敵は動き出しますしね。終盤のバトルあたりはちょうどいいペースでしたが、加藤を倒し終わってタダシが栄光の馬に乗って…………あれ?終わり?というところで終わりましたww
調べてみたところ、本来の同映画の収録時間は124分ですが、金曜ロードショーでは120分足らずといったところで終わったと思います。あのままだと(ちょっとネタバレ→)東京は滅んだままだという結末(←ちょっとネタバレ)になってしまうので、ちゃんと最後まで見せてくださいよ~。現にキャストを見ると大人になったタダシ役【津田 寛治:Wikipedia参照】があるのに大人のタダシを見てないということは…そういうことでしょうね。

あと、「間の取り方」という点ではすごく絶妙なところもあれば、妙に早い・遅いと感じるところもありました。例としてあげると、ある場所で岩がガラガラたくさん落ちてきてパニックになります!で、タダシは気絶して次に目を覚ましたら…という場面があったんですが、岩がガラガラ落ちてきて画面が真っ黒になってからタダシが気絶して目を覚ますシーンに移るまでが普通のコマ送りのように早かったです。そこも含め、他には急ピッチなカット割りで何が何やら分からなくなる場面も一部あったりしました。
あと、個人的には神木君や恐らくヒロインという位置づけである高橋 真唯、加藤の付き人として悪さをするアギの役を演じた栗山 千明Wikipedia参照などの「サービスショット」があったして妙にエロティックな場面があるのも気になったりww


総評として、「妖怪」と聞くと怖いイメージがどうしても付き物ですが、怖い場面もあれば笑える場面もあり、またシリアスな部分もあれば意外にSFチックなところもあったりと、見ててホントに飽きない出来になっていました。ありがちな場面も演出や意外性でカバーできてますし。ただやっぱりちょっと話が急ピッチかな?という感じはしたりしなかったり。もうちょっと余裕を持たせても良かったかなと思いました。どう余裕を持たせればいいのか?と聞かれると困りますがw


ちなみに同映画をあの「前田有一の超映画批評」はどう評価しているかというと、100点満点中65点。「いまの子供たちがどれほど妖怪に興味を持つかはわからないが、『妖怪大戦争』は、子供と大人が一緒に楽しめる数少ない実写日本映画といえる」と、かなり上々な評価です。この人にとっては、ヒロインのサービスショットが+αになってるらしいですがwww

ついでで今朝、他のレビューも見て回りましたがけっこう賛否あるみたいですね。カット割りが早くて理解するのが難しいとか、クライマックスの意味が分からない、妖怪が印象に残らないなどの否定派もあります。なんとなく分からなくもないのでこれは仕方ないですかね…。ただ「ゲームっぽい世界だから子供向け」発言も。またかよ…。


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